あとがき

文字数 371文字

この作品は私が書いた四作目の長編です。

前作同様、小説大賞における選考を意識して書きました。
まだ私らしい作風だった前作と違い、本作はなりふり構わず流行を取り入れました。

それでも、選考の結果は二次通過三次落ちという前作を下回るものでした。

哲学というテーマがいけなかったのかもしれませんね。
「哲学なんて暇人のやること」というイメージが強いですから、受験にスポーツに恋愛にと忙しい高校生には向いていないと判断されてもおかしくありません。

正直に言いまして、この作品を書くのは仕事をしているみたいで少なからず苦痛でした。正確には無給ですから仕事ですらありませんが……。

報われない努力を延々と続けられる人間は多くありません。私にとっても、ここが限界でした。

よって、小説大賞を意識した長編作品は本作が最後です。

あとは気が向いた時に書きたいことを書くだけです。
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