旧(1)
文字数 249文字
星間連盟では資源確保のための国交開設を要求するに当たって、すでに地球圏の文明構造の大要に関しては完璧に資料を揃えていた。
その調査に当たったのは連盟屈指の天才科学者マリア,ソレル博士であり、一時的に彼女の指揮下に入った保安局特務部隊の編成班であったが…
その報告にもとづいて総会における使節派遣の決定はなされ、地球連邦首人の員数にならって大使は異例の正副男女二人とされた。
ケティアが、正使である。副使となったエレンヌ,カイトは、名目はどうあれ単なる補佐に過ぎず、全ての権限は一方に任されていた。