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泥を食む
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目次
開かない車窓
文字数 146文字
恐らく何か
忘れ物をしたのだ
列車は
鈍重に故郷を発つ
やにわに
空洞が生まれる
置き去りにされた
私の半身が
駅のホームで
立ち竦んでいる
そんな目をするな
私は逃げ出したから
恐らく列車が
もしくは私が
あの町を振り払う
やにわに
空洞が広がる
開かない車窓
恐らく何か
忘れ物をしたのだ
もう思い出せない
列車は走る
空洞は広がる
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