まさかの時のふしだら弾劾裁判
文字数 1,860文字
あなた方はさしずめ、教室という樽の中に投げ込まれた腐ったリンゴ。あるいは、高価な葡萄酒の甕に垂らされた一滴の汚水。あるいはまた、窓を割って乱入し、白無垢のシーツをもみくちゃにして転がる泥まみれの野獣。
あなた方の淫行は人々の羞恥心を害し、肉欲をたぎらせ、ひいては社会を崩壊させる恐れがあります。風紀の女神に誓って、そのような犯罪を見過ごすことは出来ません。
悔い改めなさい!
かの地では、集いのことをクラブと称します。この服は高級クラブ、すなわち高級な集いにおける婦人の制服であって、バニースーツと呼ばれているのです。
ウサギの白い毛皮は貞淑さを表し、素早い動きは頭脳の明晰さを象徴します。また、大きな耳は情報収集に長けていることを意味し、知的才能によって社会に貢献するという願いを込めて作られた服なのです。もっとも、付け耳は手に入らなかったのですけれど。
とにかく、いやらしくなどはありません。
だがタイミングが良くないな、こんな時に逃げたら周囲から疑われても文句は言えんぞ。今のところ、どさくさ紛れに俺が誤魔化してやってるが、面倒ごとにならんうちに自分で釈明することだ。
で、なんで今ここにいるんだ?
ズゴゴゴゴゴ……
バガーン!!
バガッ
ズゴッ
ボキッ
バッガーーーーン!!
ガラガラガラガラ……
ガラッ ガラッガラッ
ガガガガガガガガ
ガラガラ ガガッガッガッ
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ……
パカッ ポキッ
バサバサバサバサ…………
ガガガガガガゴゴゴゴゴゴ
ズサササササササササ……