三題噺のお部屋
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文字数 673文字
nakumoaya
思い付きで水族館にやって来た俺たち。
そして、熱帯魚コーナー。
ゆったりと泳ぐ熱帯魚を眺めている。俺の親友。
さっき時計を見て気づいたが、もう30分はここに居て、動こうとはしない。
時間の流れがゆっくりに感じる。1時間経ったかと思えば30分しか経っていないし。
こんな地味な生物見て何が面白いんだこいつは……
熱帯魚を見つめる姿は相変わらず顔が整っていて思わず見蕩れる。
じっと見ていると目が合った
物好きだな……もういい加減飽きたんだけど。サメとかマンタとか見よーぜ
やだよそんなもの
男２人で水族館に来るというのは苦行に近い
周りはカップルとか、子供連れの家族。俺たちは明らかに浮いている
だって、ここデートスポットだしな。
熱帯魚が見たいと言い出したこいつに付き合ってやる俺はこいつに甘い
分からん感性だ。癒されることは若干わかる。
満足した。もう帰ろう
帰るって、他のはいいのかよ？ サメとか、マンタとか！
俺は興味ないけど、見たいなら見る？
その間は、見たいっていう意味だ。
見る魚のチョイスが、ガキっぽいよね
うるせえ、30分もお前の用事に付き合ってやったんだ、お前も付き合え
クマノミとかはつまんねーけど、サメとかマンタはたまに見るとすげえかっこいい。
そんな休日だった。
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