詩小説『深夜のほろよい料理』3分の料理風景。全ての大人へ。

エピソード文字数 522文字

深夜のほろよい料理

グラスにワインを注いで、台所に持ち込む。
みんなが寝静まった後、料理を作ってる。

ライトに照らされる、台所に立つ君。
料理の手を止めて、ワインを口に含む。

忘れかけていた。こんなに綺麗だなんて。
知らなかった。こんなに色っぽいなんて。

ワインにほろよい。頬を赤らめる。
包丁の音はリズム。とろんとした瞳。

肩からズレ落ちそうな、エプロンの紐。
鍋に火を入れたところで、またグラスを持つ。

無防備な君、たまらなく可愛い。
生活感漂う君、飽き足らない見ていたい。

ちびちびと呑みつつ、料理は仕上がっていく。
美味しそうな香りに包まれ、君は幸せそう。

つかの間の、自分だけの時間に身を委ねてる。
小さな幸せ。誰にも見せないその素顔。

あどけない顔、どうしようもなく愛おしい。
後ろで結わえた髪、しかたないくらい素敵。

指でひとかけら摘み上げ、口に運んだ。
味見に満足したのか、頷いてワインを呑む。

僕の知らない料理器具で、作られた料理は。
ほろよいの君。秘密の時間を、頬張り味わおう。

忘れかけていた。こんなに綺麗だなんて。
知らなかった。こんなに色っぽいなんて。

改めて気づいた。こんなに素敵だなんて。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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