1.デビュー時

文字数 472文字

あのサザンでもシングルが数万枚しか
売れなかった時代がある。

確かに最初は色物扱いにされた。三曲目の「いとしのエリー」で磐石というイメージだ。そこでサザンは冒険をした。

自らの音楽性を存分に発揮しすぎた。
するとリスナーがついてこれなかった。
そこそこ知名度のある「ジャズマン」や「栞のテーマ」の売上枚数はわずか五万枚台である。なんとも寂しい。

まだ初期段階だしファンを裏切るというよりは音楽の方向性を探っていたのだろう。またマーケティングの要素もあっただろう。

歌詞ががナンセンスに聞こえても、何度か聴いているうちに言葉の意味に気づく。一番と二番で詩の陰陽が裏返っていることもある。旋律の明るさに騙されて歌詞の深みを聴き飛ばす事が多い。

レベルを意図的にさげた歌の方が売れる。「チャコの海岸物語」や「そんなヒロシに騙されて」。
確かにベタである。

これはアーティストにとってジレンマだと思う。

大衆迎合。

でも桑田さんは大衆芸能=歌舞くことが好きだからそれも良しなのだろう。代わりに尖った歌もあるからバランスも取れているのだ。
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