いつものカウンター席じゃないの?

文字数 522文字

 とある時、とある喫茶店…
(今日は暇だなぁ…)
あ、いらっしゃい。
あれ?…いつものカウンター席じゃないの?
うん、今日はね…
(奥のテーブル席に、キサちゃんひとりか…)
(─ イタズラしちゃお。)
******************************
水と おしぼり、お持ちしました
…何で今日は、バカ丁寧?

あ、水と おしぼり、ちゃんと2人分、持ってきてくれたんだ!
へ…?
─ マスターって、見える人だったんだね
見えるって…な、何が?
何も言ってないのに…この子の分、ちゃんと持って来てくれてるし。
え? この子って、何処に…
私の向かいの席に…座ってるじゃない!
だ、誰も座って…
…見えない?
な、何か…い、いるの?!
─ マスターの へ・た・れ。
は?
自分からイタズラ仕掛けておいて、自分が怯えていたら…世話ないから
何?
い…いないんだよね!? 本当は…
うん、うん。い・な・い
そ、そう、だよ…ね
じゃあ…いつもの紅茶、よろしくね♡
りょ、了解…
******************************
(マスターは…カウンターに戻ったわね)
 ごめんね。いない事にしちゃて…
   
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登場人物紹介

如月さん

喫茶店のマスター

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