プロローグ・オブ・鉄研でいず!2

文字数 4,313文字

うむむ……。
総裁、どうしたんですか?
御波ちゃん、どうもこうもないわよ! 私たち「鉄研でいず!」の2018年再開版が全然読まれてないのよ!!
ひいいい、PV 5、って……! 他のが3000以上読んでもらってるのに!
深刻な読者離れである!!
力強く言ってもだめですよ!! ヒドいッ!!
ブランクがございましたからねえ……前の投稿からなんと5ヶ月も放置ですわ。これでは読者の皆様に申し訳ない限りですわ。
詩音ちゃんとやってたトークメーカーの電子書籍化も中途で止めちゃってたもんね…。すまないわね。
まさに未完成作品の死屍累々である!!
それも力強く言ってもだめです!! ヒドイっ!!
でも思ってたんですけど、なんでこんなにいろいろ手を出してどれも物にならないという憂き目にあったんでしょう。エブリスタに書いた作品も未成ですよね。
その上YouTubeの鉄道模型チャンネルもがんばったけど収益がいまいちだよー。
topbuzzにも手出してたよね…。

参考:

TopBuzz 米田淳一 
3DプリントのDMMにも手出してましたね。
そのうえpixiv FANBOXにも手出してる。もうどこまで戦線拡大してるんですか!
もともと電子書籍中心だったのに……ヒドイっ!!
なんというタコ足状態……。しかもどれもたいしたことないという……。
カクヨムとかなろうもやってたよねー。
死屍累々にもほどがあります!! ひどいよう!!
うむ、これには理由があるのだ……。
そもそも、こんな外部リンクまみれで読者の皆さんも混乱してますよ!
うわっ、ほんとだ、ヒドイっ!!
それというのも……。
やはり「軍資金」の問題ですか?
さふなり。このすべてはなんとか出展の軍資金のための収益事業にしようとがんばったのである。

でも、どれも結局はダメであった……。

でももう7月も終わりですよ!! 来月はもうJAM(国際鉄道模型コンベンション)出展ですよ!! 間に合いませんよ!!
まさに窮地なのだ……。
私も助けようと頑張ったんですが……。
でも、私達の目的、乙女のたしなみ「テツ道」の探求と、そのためのJAM国際鉄道模型コンベンション出展に、本当にお金が足りないのですか?

足りないのであれば、ここは緊急事態、わたくしのお父様に用立てをお願いしてみようかと存じますが。

うっ、詩音ちゃんのお父さん産学連携の工学教授で今ベンチャー立ち上げてめちゃめちゃお金あるんだった……。この前も「お父様のクルマで先に行ってますわ」っていって、乗ってきたのがマイバッハ・S600プルマンだった……それもちゃんと運転の執事さんもいたし。どんだけお嬢様なのよ……。
そ、そうね。もうこうなったら、どーんと詩音ちゃん家プレゼンツでJAMに出展しちゃいましょうよ。それが早い。それがいい。ヒドイっ!!
なにが「どーんと」なんですか。めちゃめちゃですよ!!
うむ、なんとか自主財源でJAM出店を目指しておったのだが、まさにカツカツである。

しかも時間も思わぬことでロスしてしもうた。

追いつまりすぎです!
いろいろなことが裏目に出たからのう……でも、今からは断念はできぬ、
で、進捗はどうなってるの? これで模型工作もダメダメだったら救いはゼロよ。
うっ、写真が逆さだっ!
またexif情報が悪さしてるんですね。トークメーカー側で対応してもらわないと。
でもすごい! めちゃめちゃ大規模な鉄道模型レイアウトじゃないですか!
これをミエくんの奇車製造とともにJVを組んで展示するのだ。これはその展示リハーサルの様子なり。
すごい……。
実際に展示できればの話、ではあるのだが。
また逆さですね。
一応トークメーカーの運営さんにフィードバックを送ったのであるのだが。うぬぬぬぬ。
でも私たち鉄研の作品にしてはかなりの作り込み密度の気がします!ツツジが咲いてるし!
フェンスもオリジナル作成のものばかりですね。ポイント高い。
フェンスは自作は難しいし市販品は高くて形も自由にならぬ。そこで一工夫したのであるな。
風祭駅をモデルにしたモジュールよね。このために私たち、3回も小田原の箱根登山鉄道風祭駅に取材に行ったの。ヒドイっ。
え、総裁と二人で?
うむ、さふであるのだ。
御波はちょっと複雑な表情になっていた。
でも、これであとは会場への運搬さえ成功すればなんとかなりそうですね。
やだなー。それが一番の最大の問題じゃないー。総裁のおうちの車は今回でないんだよー。どうやって運ぶのー?こんな大荷物。
うむ、そこはクロネコのJIT BOX便を使って運搬するのだ。104センチ四方高さ170センチの専用コンテナでの運搬が比較的安価にできるのだな。通常は法人相手のみなのだが、このJAMに限ってはイベント扱いでJAM事務局が手伝ってくれるのだ。


そうですよね。それならなんとか!! ヒドいっ!!
ツバメちゃん、それはひどくないよー。むしろそれのおかげでこれまで最大の展示ができそう。すごい!!
凄まじい規模ですわ…。地上複々線に高架線、大規模モジュールも3つ接続。それに小田急の名撮影地第二菖蒲トンネルに緩曲線まで。この紙製の壁で囲ってあるところはもしかすると……。
ミエくんの奇車製造@1186expさんのモジュールがここに入るのである。これは展示リハーサル用のダミーストラクチャーなのだ。
リハーサルまでしたんですね!
さふなり。公民館を借りて7月1日と7月15日の2回実施したのだ。
なんだかんだいって着実に進めてますよね。ひどいっ。
こんどはちゃんと上下正しいー。
うむ。トークメーカーの運営さんにフィードバックを送ったものの、自分でexif情報を消す作業をしたのだな。運営さんもexifの対応については前向きであるようだ。実に弥栄なり!
でも、一見順調に見えますよね。ここだけ見ると。でもなぜそれなのにすったもんだになっちゃったんですか?
それは我が著者が今年3月に陥った深い鬱状態のアオリを受けたのだ……。こればかりはどうにもならぬ。


その事情については鉄研でいずの以下のエピソードをご覧いただきたく。

 2018年夏、反省する鉄研!!

 エンド・オブ・鉄研でいず!

 シン・鉄研でいず!


まさに我が著者の魂の危機であったのだ……。

タイトルからして庵野監督風味……もー。まったく。でもそんな感じだったのか……。
それでも復活なさったのですね。それでわたくしたち鉄研のみんなもこうしてまたいろいろ頑張れるのですね。
良かった……私にはなにもできなかったんだけども。
いや、ミエくんの存在は絶望に陥りかけたワタクシを何度も救ってくれた。まさにここまでですでに大冒険であったのだ。
でもミエさんって、兵庫豊岡ですよね。ってことはもしかすると!
はいー。豊岡市内を流れる円山川が7月豪雨で氾濫しかかって、あと35センチで水害に巻き込まれるところでしたー。
何トンデモナイこと明るく言ってるんですか。大丈夫だったんですか!
不安だったんですが、総裁が徹夜で水位情報のHPと気象レーダーのHP見ながら応援のメッセージくれたから……。
えっ、徹夜?
また御波の表情が複雑になる。
でも無事で良かったのだ。ミエくんは今年は昨年の奇車工場に某洗駅と呼ぶ大洗駅ショーティーモジュール、そして小田急ロマンスカーHiSEを改造アップグレードしたHiGSEで参戦するぞよ。
そして私達は風祭駅モジュール、第二菖蒲トンネルモジュールなどにいつもの周遊列車「あまつかぜ」などで参戦。他にもゲストでフルスクラッチで早くも制作されたGSEやF-TRAIN2などが参戦予定なの。ひどいっ。
すっかり小田急マツリですね。それだと。
何しろ今年は、
小田急最新のロマンスカーGSE車の登場の年でもあるし、

(写真は著者撮影の本厚木を通過しようとするGSE営業運転一番列車)

私鉄特急のレジェンドとも呼ばれるロマンスカーLSE車の引退の年でもあるからの。
そういえばミエさんもすっかり小田急ファンになってしまったんですよね。
はい! お正月に総裁がとってくれたきっぷで憧れのLSEの前展望席に初めて乗ることができました! それがお別れにもなってしまったのですが、あの昭和デザインの素晴らしさに実際乗って感動しました! 関西在住だと図鑑で見て憧れるしかなかったから……。
そのためにTOMIXのLSEを重改造してコンプリート化を目指すとか、さすがミエさんでらっしゃるわ。鉄道模型に対するこのすさまじい情熱はホント素敵ですわ。
すごい出来……。あのTOMIXのずっと昔から改良されたとこの少ない模型をここまで改良するなんて。
でもKATOにレジェンドコレクションシリーズで出されちゃいそうな気もしますけどね。てへ。
とはいえミエくんの情熱はいつもながらあっぱれなのだ。そしてこうして我が小田急原理主義穏健派の布教に成功してしまったぞよ。
なんですか小田急原理主義って。ひどいっ。
でも、これでJAMでの小田急マツリはできそうですね。JAM本体のテーマは今年は「北海道」。私達毎回ガン無視しちゃってるけど……。
それもまた良き哉。自由環状線は自由なのだぞ。
でもさっきの3月から4月にかけての著者さん爆ウツのあと、どうやってここまで復旧したんですか……。それ気になる……。
それにすべてが完成したわけじゃないですよね。まだ詰めの作業がある。
うむ、それについては次のエピソードで語るぞよ。
えー!!
いやなのか?
ええよー!!
みんなずっこけた。
と、ともあれ、次回からついに工作の様子、そしてさまざまなドラマが始まるぞよ。

乞うご期待!!

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登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。


*総裁のびっくりヒミツ能力(順次公開)

・隠れオッドアイ。安いラノベのキャラだと思われたくないので視力は悪くないのにカラーコンタクトをはめて眼の色を合わせている。しかしこのオッドアイのその眼を見てしまうと自白させてしまう作用がある。あまりにも危険なのでそれを抑制するためにもカラーコンタクト。


 ほかにもまだまだあります。

葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。

武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。

芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。


中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。

田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

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