(二)
文字数 213文字
俺たちは公園に来た。妻の愛生が秀人と愛実と遊んでいる間、俺は飯室香と名乗る少女とベンチに座って話をした。
話によれば、シングルマザーであった彼女の母が亡くなり、身寄りの亡くなった彼女はアパートも追い出されてしまったという。
何日間は数少ない友人宅に泊めてもらっていたが、長いこと世話になることもできないと考えて、母が亡くなる間際に「安野秀太という人を頼りなさい」と言われたことを思い出し、俺のところにきたのだという。
(続く)
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