第1話
文字数 371文字
また夢をみた。
目は覚めたものの、夢の輪郭は思い出せない。いつもの事だ。
窓ガラスを叩く雨の音で夢から覚めたのかもしれない。
布団の中から手を伸ばして、少しだけカーテンを引いてみる。
外に目を向けると、窓の外では軒から大粒の雨が落ちて来ている。
その向こうの景色は白く霞んで見える。
今日は午後から哲也と町営プールに行く約束だった。
ベットのヘットボードにある時計を見ると、針は『5:30』を指している。
「まだ、早いなぁ」開いていたカーテンを戻し、またベットの中に潜り込む。
それからどれ位の時間が達たのだろうか、カーテン越しに差し込む8月の日差しが瞼の裏を射す。
階下から母親の声が聞こえる。
「壮太、哲也君から電話ー!」
「そうだった、約束をしていたんだ。」
「わかった、今行く」
今日も、中学3年生の僕と哲也の夏休みの一日が始まる。
目は覚めたものの、夢の輪郭は思い出せない。いつもの事だ。
窓ガラスを叩く雨の音で夢から覚めたのかもしれない。
布団の中から手を伸ばして、少しだけカーテンを引いてみる。
外に目を向けると、窓の外では軒から大粒の雨が落ちて来ている。
その向こうの景色は白く霞んで見える。
今日は午後から哲也と町営プールに行く約束だった。
ベットのヘットボードにある時計を見ると、針は『5:30』を指している。
「まだ、早いなぁ」開いていたカーテンを戻し、またベットの中に潜り込む。
それからどれ位の時間が達たのだろうか、カーテン越しに差し込む8月の日差しが瞼の裏を射す。
階下から母親の声が聞こえる。
「壮太、哲也君から電話ー!」
「そうだった、約束をしていたんだ。」
「わかった、今行く」
今日も、中学3年生の僕と哲也の夏休みの一日が始まる。