第9話

文字数 347文字

       9

 後半開始が近づき、神白たちはコート内で円陣を組んだ。
「ヴィライアの選手は、この試合中よく集中してプレーできている。プレスも早く正確だ。だから皆、もうワンテンポ、球離れを早くしていこう。特にユースケ。君はボールを持ちすぎるきらいがあるよ。シンプルなプレーを心がけよう」
 キャプテンのレオンが、澄んだ顔付きで所感を述べた。
「うっ、そうっすね。気をつけるっす」天馬が反省したような調子で応じる。
「前半は怪しい雰囲気だった。俺も正直、このまま後半も守り切られて負ける気がしていた。けど、監督はいつも通りだったな。皆、目は覚めただろう。後は勝つだけだ! 行くぞ(vamos)!」
「「おう(si)!」」
 威勢良く締めて、神白たちはそれぞれのポジションへと走って行った。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み