第57話 ボウリング
文字数 2,629文字
俺達男5人はお風呂を出て2階に来ている。
すると女子達が遅れてやって来た。
みんな、『良いお風呂だったね』、とか『さっぱりしたわ』と言っている。
「どうしたのエリアス君?2階にみんなを集めて」
「アリッサさん、ゲームでもしましょうか?」
「ゲーム??」
「えぇ、勝敗を決める遊びで、ボウリングと言います」
「「「 ボウリング?? 」」」
レーンが6本あるのを見ただけでは分からないだろう。
まず説明をしないと。
「レーンの上にピンの的が10本あって、手前に頂点がある正三角形に並べられています。ピンを狙ってボールを転がして倒したピンの数の合計を競う遊びです 」
「「「へ~~!! 」」」
みんなわからないまま返事をする。
「1回の投球で10本全てのピンを倒すことを『ストライク』と言います。得点は点数で競い10本倒すと10点を獲得できます。2回目からの前回の投球で倒したピンの数がボーナス得点として加算されます。ではやってみますね。2投球でワンセットです」
俺はそう言うと手本に一球投げてみた。
ボールに指を3本入れ親指を12時の方向に向け、進行方向をしっかりイメージしてスイングするように投げる。
ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、
カコ~~~ン!!
見事、真中だけ倒れ両脇が残ってしまった…、見本のはずが、恥ずかしい…。
そして2投目で右側のピンを倒した…。
し~~~~ん!!
すると間を開けてみんなが騒ぎ出す。
「す、すごい!!」
「凄いわ、エリアス君」
「楽しそう!!」
そ、そうかな。それは良かった…、デヘヘ。
それからは6レーンを2人ずつで使い12人で楽しんだ。
自動でピンが並べられ、ボールリターンでボールが戻ってくる。
この世界は娯楽が少なく、まして遊ぶ設備などが無い。
みんな夢中になって投げ続けた。
あぁ、アリッサさん。ボールは下から投げるもので上から投げては駄目ですよ!!
アレックさん、2ボールで1セットですから。
え?3回投げれば全部倒せるのに?て言われても。
みんなとても喜んで、楽しんでくれている。
俺は調子に乗りストレージの中の、『創生魔法』であるものを創った。
みんなが投げるのに夢中になっている間にこっそりとだ。
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
俺は叩く!叩く!!
「なにしてるの、エリアス君?」
みんなが集まってくる。
「俺ですか、ゴブリン叩きゲームですよ」
「ゴブリン叩きゲーム?!」
「この穴から顔を出すゴブリンを、このハンマーで叩くんです」
俺は叩く真似をした。
「そして叩いた数を競う遊びです」
「私やります~!!」
「私もやりたい!!」
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
「ゴブリンめ、このゴブリンめ!!」
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
エメリナさん、そんなに強く叩かないでください!!
穴から出てくるゴブリンの頭を叩く遊びで、倒すゲームではありませんから!!
駄目ですよ。壊れますから…。
さすがに12人に対して遊ぶ機器が1台では少ないか。
もう1台創るか。
俺はストレージの中でもう1台、別の物を創り外に出した。
ドン!!
「わぁ、今度はなにかなエリアス君、あははは!!」
なぜかアリッサさんが、諦めた様に笑ってる。
どうしたんだ?
「これはベアベアパニックです。5匹並んだブラッディベアをハンマーで叩いて撃退します。一定のラインまでブラッディベアが出てくると、噛まれたことになり減点となります。ゲーム後半はブラッディベアが『怒り』スピードが速くなります。制限時間があり、その間に40匹以上叩くと更に延長されます。そしてその日のハイスコアは『本日のスゴウデ』として記録され奥の画面に5位まで表示されます。スコアを出した時に任意で自分の名前を入力でき、次に誰かに抜かされるまで消えることはありません」
ここまで一気に俺は話した。
「では、やってみせますね」
ブラッディベアが穴から手前に顔を出す。
出たり戻ったり。
ややデフォルメしてブラッディベアは可愛くしてある。
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
後半になるとスピードが速くなる。
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
「負けるな、エリアス!!」
「頑張ってエリアス君!!」
みんなが周りから応援してくれる。
なぜか嬉しかった。
そしてゲームが終わった。
「はい、これで終わりです。今日は俺が初めてやったのでハイスコアとなり、このように名前を入力します」
俺はブラッディベアが出てくる、穴の上にあるボードに自分の名前を入力する。
すると奥の画面に『本日のスゴウデ・エリアス・450点』と表示された。
「「「 おぉ~~!! 」」」
「これは次の人がこのスコアを抜けば、また名前が変るのかな?」
「えぇ、そうです」
誰かが聞いてくる。
もう誰でも良いです。
「私やる!!」
「私も~」
「私が先よ」
そしてワイワイ、ガヤガヤみんなで騒いでみんなで笑って楽しんだ。
みんなが見ていない隙を見て、ゴブリン叩きゲームも改良した。
少し可愛くデフォルメしこちらも、順位を5位まで表示できるようにした。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく…。
そして礼拝堂の22時の鐘がなる。
ゴォ~~~~ン!!
「困りましたな…」
「えぇ、そうですね」
誰かがポツリと言う。
この世界は街灯が無い。
真っ暗な夜道を歩いて帰るのは、襲われる可能性がありとても危険だった。
「ではみなさん。今夜は泊まって行ってください」
「えっ、泊まれるの?」
「凄いわ~!」
女子達が騒ぎ始める。
「ですが個室は寝具のご用意がありませんので、今夜は3階で寝て頂きます」
「3階で寝るの?!私達の初めての夜が…」
アリッサさんが小さな声で何か言っている。
そしてオルガさんが、肩に手を置いて何か言っている。
「はい、みなさん。3階へ行きましょう」
そう言いながら俺達は3階の階段を上った。
すると女子達が遅れてやって来た。
みんな、『良いお風呂だったね』、とか『さっぱりしたわ』と言っている。
「どうしたのエリアス君?2階にみんなを集めて」
「アリッサさん、ゲームでもしましょうか?」
「ゲーム??」
「えぇ、勝敗を決める遊びで、ボウリングと言います」
「「「 ボウリング?? 」」」
レーンが6本あるのを見ただけでは分からないだろう。
まず説明をしないと。
「レーンの上にピンの的が10本あって、手前に頂点がある正三角形に並べられています。ピンを狙ってボールを転がして倒したピンの数の合計を競う遊びです 」
「「「へ~~!! 」」」
みんなわからないまま返事をする。
「1回の投球で10本全てのピンを倒すことを『ストライク』と言います。得点は点数で競い10本倒すと10点を獲得できます。2回目からの前回の投球で倒したピンの数がボーナス得点として加算されます。ではやってみますね。2投球でワンセットです」
俺はそう言うと手本に一球投げてみた。
ボールに指を3本入れ親指を12時の方向に向け、進行方向をしっかりイメージしてスイングするように投げる。
ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、
カコ~~~ン!!
見事、真中だけ倒れ両脇が残ってしまった…、見本のはずが、恥ずかしい…。
そして2投目で右側のピンを倒した…。
し~~~~ん!!
すると間を開けてみんなが騒ぎ出す。
「す、すごい!!」
「凄いわ、エリアス君」
「楽しそう!!」
そ、そうかな。それは良かった…、デヘヘ。
それからは6レーンを2人ずつで使い12人で楽しんだ。
自動でピンが並べられ、ボールリターンでボールが戻ってくる。
この世界は娯楽が少なく、まして遊ぶ設備などが無い。
みんな夢中になって投げ続けた。
あぁ、アリッサさん。ボールは下から投げるもので上から投げては駄目ですよ!!
アレックさん、2ボールで1セットですから。
え?3回投げれば全部倒せるのに?て言われても。
みんなとても喜んで、楽しんでくれている。
俺は調子に乗りストレージの中の、『創生魔法』であるものを創った。
みんなが投げるのに夢中になっている間にこっそりとだ。
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
俺は叩く!叩く!!
「なにしてるの、エリアス君?」
みんなが集まってくる。
「俺ですか、ゴブリン叩きゲームですよ」
「ゴブリン叩きゲーム?!」
「この穴から顔を出すゴブリンを、このハンマーで叩くんです」
俺は叩く真似をした。
「そして叩いた数を競う遊びです」
「私やります~!!」
「私もやりたい!!」
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
「ゴブリンめ、このゴブリンめ!!」
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
エメリナさん、そんなに強く叩かないでください!!
穴から出てくるゴブリンの頭を叩く遊びで、倒すゲームではありませんから!!
駄目ですよ。壊れますから…。
さすがに12人に対して遊ぶ機器が1台では少ないか。
もう1台創るか。
俺はストレージの中でもう1台、別の物を創り外に出した。
ドン!!
「わぁ、今度はなにかなエリアス君、あははは!!」
なぜかアリッサさんが、諦めた様に笑ってる。
どうしたんだ?
「これはベアベアパニックです。5匹並んだブラッディベアをハンマーで叩いて撃退します。一定のラインまでブラッディベアが出てくると、噛まれたことになり減点となります。ゲーム後半はブラッディベアが『怒り』スピードが速くなります。制限時間があり、その間に40匹以上叩くと更に延長されます。そしてその日のハイスコアは『本日のスゴウデ』として記録され奥の画面に5位まで表示されます。スコアを出した時に任意で自分の名前を入力でき、次に誰かに抜かされるまで消えることはありません」
ここまで一気に俺は話した。
「では、やってみせますね」
ブラッディベアが穴から手前に顔を出す。
出たり戻ったり。
ややデフォルメしてブラッディベアは可愛くしてある。
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
後半になるとスピードが速くなる。
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
バン!バン!バンバン!!バン!バンバン!!
「負けるな、エリアス!!」
「頑張ってエリアス君!!」
みんなが周りから応援してくれる。
なぜか嬉しかった。
そしてゲームが終わった。
「はい、これで終わりです。今日は俺が初めてやったのでハイスコアとなり、このように名前を入力します」
俺はブラッディベアが出てくる、穴の上にあるボードに自分の名前を入力する。
すると奥の画面に『本日のスゴウデ・エリアス・450点』と表示された。
「「「 おぉ~~!! 」」」
「これは次の人がこのスコアを抜けば、また名前が変るのかな?」
「えぇ、そうです」
誰かが聞いてくる。
もう誰でも良いです。
「私やる!!」
「私も~」
「私が先よ」
そしてワイワイ、ガヤガヤみんなで騒いでみんなで笑って楽しんだ。
みんなが見ていない隙を見て、ゴブリン叩きゲームも改良した。
少し可愛くデフォルメしこちらも、順位を5位まで表示できるようにした。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく…。
そして礼拝堂の22時の鐘がなる。
ゴォ~~~~ン!!
「困りましたな…」
「えぇ、そうですね」
誰かがポツリと言う。
この世界は街灯が無い。
真っ暗な夜道を歩いて帰るのは、襲われる可能性がありとても危険だった。
「ではみなさん。今夜は泊まって行ってください」
「えっ、泊まれるの?」
「凄いわ~!」
女子達が騒ぎ始める。
「ですが個室は寝具のご用意がありませんので、今夜は3階で寝て頂きます」
「3階で寝るの?!私達の初めての夜が…」
アリッサさんが小さな声で何か言っている。
そしてオルガさんが、肩に手を置いて何か言っている。
「はい、みなさん。3階へ行きましょう」
そう言いながら俺達は3階の階段を上った。