電気少女vsとある組織7
文字数 1,074文字
キコの思念体は、AIと相討ちとなり抹殺された。
ボクがついていながら、すまない。
今回の作戦は、ボクとキコの独断専行ということだった。
ネタイヲの家の周囲の怪しい輩はすでに手を引いただろう。
キコという最終的なターゲットを消去したからな。
キコが守りたかった電ライネをノコに戻す。
そして、これから起きるかもしれない災悪にボク達は立ち向かう。
なんなんだ、この見えない敵との戦いは、、、
キコを失った?
双子のライネがいればいい?
今いる電気少女達も消えるのか??
きみは電キコを失うことに冷静ではいられない。
きみが簡単には、この作戦を承知しないことが予想された。
なので、キコは独断専行という形をとった。
おそらく、双子のライネの詳細情報は相手側には伝わっていない。
キコを抹殺した瞬間に撤収したことで見てとれる。
ライネを人間にせず、ノコの意識下に止めておくことが、今後、役に立つだろう。
そして、ネタイヲ君由来の電気少女達だが、ボクが電気のパスを通した瞬間に、ボク由来の電気少女となっている。
本来、電気少女は転生をするのだが、ボクにはパスの改変する力もある。
樹雷、これはお前特有の悪い冗談とか夢だろう?
キコさんからネタイヲ君への最後の指令だ。
ノコさんと接合し、ライネさんをノコさんの意識下に戻して欲しいと。
こんな気持ちのままで、そんなことはできない。
2時間だ。
その間にしなければ、ここでは消滅してしまうため、ライネに永遠の命を司る力を持たせたまま電界へと戻す。
今後、ノコに危害が及んだ時、もう守る手段がなくなるってことだ。
ボクを含め、電気少女達や電気生命体のオトは、しばらくの間いなくなる。
ノコさんと語り合うといい。
相手と戦うために性行為をしろと?
無理だ、、、ごめん、ノコ。
いいよ、ネタイヲ君。
《優しく頭ごと顔を胸に押し付けた》
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は、恥ずかしいよ、ノコ
いつも大変なとき1人で抱えてたね。
私は分かってても何もできなくて、、、
キコからたくさんの思い出をもらった。
最後まで助けてもらった。
なのに、、、
キコさんはAIとの一騎打ちのとき、最後までネタイヲ君の人間性を高く評価していたんだって。
ライネちゃんが教えてくれた。
キコさんが、ネタイヲ君のことを、無力でもなければ、誰かのために悩み苦しむことができる優しい人だと思っててくれたって。
今更おせーよ。
オレにどうしろって言うんだ。
ボクの命を無駄にしないでください。
キコの死が無駄になります。
そんなの分かっている。
でも、、、