第1話
文字数 521文字
ある日時間は戻り涙はただの水に変わる。
塗れば塗るだけ心は濃くなって、徐々に黒くなっていく。
そして黒い海に飲み込まれてどこまでも深い。
大切なものは一つひとつ鮮明に映る。
これでいいんだろう。
作ったもの壊れかけたもの、全てしまい込む。
黒い海で眠りについた。もう涙は無くなった。
底に招かれた私は思う。
ここで1日が終わり、光を見ることは無い。
暗闇の中でただ1人そっと呟く。
「 おやすみ 」
ある日時間は止まり心はただの石に変わる。
泣けば泣くだけ記憶は薄くなって、徐々に白くなっていく。
そして白い影は遠ざかって戻っては来ない。
辛かった記憶はひとつにまとまり思い出せない。
これでいいんだろう。
壊してしまったもの作りたかったもの、全て置いてきた。
記憶と共に夢を見た。もう悪夢は無くなった。
ここに招かれた私は思う。
またここで1日を迎え、空虚な明日と出会う。
伽藍堂の中でただ独りそっと呟く。
「 さよなら 」
そっと肩に手を置いて、私を起こしてほしい。
全て幻だったのだとそう言って、
怖い夢を見たねと笑ってよ。
黒い海で眠りについた。もう涙は無くなった。
そこに招かれた私は気づく。
またここで1日が終わり、何処にも貴方はいない。
暗闇の中でただ1人そっと呟く。
「 おやすみ 」
塗れば塗るだけ心は濃くなって、徐々に黒くなっていく。
そして黒い海に飲み込まれてどこまでも深い。
大切なものは一つひとつ鮮明に映る。
これでいいんだろう。
作ったもの壊れかけたもの、全てしまい込む。
黒い海で眠りについた。もう涙は無くなった。
底に招かれた私は思う。
ここで1日が終わり、光を見ることは無い。
暗闇の中でただ1人そっと呟く。
「 おやすみ 」
ある日時間は止まり心はただの石に変わる。
泣けば泣くだけ記憶は薄くなって、徐々に白くなっていく。
そして白い影は遠ざかって戻っては来ない。
辛かった記憶はひとつにまとまり思い出せない。
これでいいんだろう。
壊してしまったもの作りたかったもの、全て置いてきた。
記憶と共に夢を見た。もう悪夢は無くなった。
ここに招かれた私は思う。
またここで1日を迎え、空虚な明日と出会う。
伽藍堂の中でただ独りそっと呟く。
「 さよなら 」
そっと肩に手を置いて、私を起こしてほしい。
全て幻だったのだとそう言って、
怖い夢を見たねと笑ってよ。
黒い海で眠りについた。もう涙は無くなった。
そこに招かれた私は気づく。
またここで1日が終わり、何処にも貴方はいない。
暗闇の中でただ1人そっと呟く。
「 おやすみ 」