第4話 偶然
文字数 2,315文字
脱出成功。あれ以上付き合ってたらこっちの気が狂いそうになるわ。
さっさと帰ろうとする私の前に、校門前で城戸と葵の二人の姿が見える。
偶然出会った三人を交え、街へと繰り出す。行き先は城戸が予定していたハンバーガーショップへと向かう。幸か不幸か、夕方と言うのにハンバーガーショップに人の気配があまりない。
しかし、流石はファストフード店。頼んだ物がパパっと出てくる。それをトレイで受け取り、店内で三人そろって食事をすることに。
城戸が入口の方を向いてそう言うと、確かに誰かが入口から入ってきた。
見れば同い年ぐらいの女の子だった。
城戸は女の子に対して手を振ると、その子は笑顔で手を振りこちらへやってくる。
お互いがお互いを察してしまう。
そして、このハンバーガーショップでこんな会話した結果周囲が奇異な目でこちらを見ていた。
更に言うなら葵はスッゴク居ずらそうにジュースを隅ですすっていた。
向こうはヤル気満々。どうやら避けられない運命にあるみたいね。
はぁ、今日はやる事なす事、ことごとくついてないわね。
けど今回の相手は腕に自信のあるタイプだから、きっと肉弾戦。私の得意とする種目(?)だわ
來海は持っていた鞄からトランプを取り出し、テーブルの上に置く。
To be continued!
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次回 賭けるモノ