第3話・置手紙。最後に世界が終わる時に

文字数 487文字

 あなたの本当に大切にしているものは何ですか?
 私は長い問いかけの間、心の何処かで逃げた。いや、今も逃げている。大切なものの死が怖くて一番大切のものの傍にいてやれることも出来ない臆病な生き物で救い様がない。仕事を言い訳には出来る。
 だが、恐れがある。身近なものに死が近付けば、そばにいると疲れてしまうのも人間だ。逃げることは決して卑怯なことではない。聖書に出て来る使徒達も多くはイエス・キリストの磔刑の際に逃げたのだ。神が居られるなら逃げても罪には問われない。
 寧ろ、そばにいると言う選択肢をした人達は偉大だ。唯、あなたに大切なものがあるなら悔いのない選択が出来る様に祈る。あなたの勇気ある選択を称賛するものがきっと居る。今の時代に評価されなくても後の世が評価してくれる。
 何故なら旧約聖書の預言者達の多くはその時代に評価された訳ではなく後の歴史において正しかったと証明してくれているのだから。
 たとえ、明日世界が終わろうとも神の国の住人は無条件であなたの勇気ある選択を褒め称える。
 そして、あなた自身を大切に。
 長々と付き合ってくれてありがとう。
 感謝。
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