#12 暑さは恥ずかしさと共に…

文字数 3,194文字

おはようございまーす。
ってか、今日はいつにも増して暑い…。
おはよう、アイト君。

ほら、人事部へ行こうぜ、涼しいからさ…!

そうですね!人事部はいつも涼しいから快適です。
ただ、アイトの思うように行かなく

人事部に入ると、シルフィーナが「エアコンが壊れましたね…。」と嘆いており

他の社員は汗だくになって作業をしている。

Volt_Fantasia

もう。こんな暑い日に限ってエアコンが壊れるなんて

最悪ですわ。私暑いのが苦手なので、早く何とかしたいのですけど…。

うおー!もう汗が止まらないよー。

シルさーん。早くエアコン修理してくださいよー。

えーっと…今日の気温は…げっ!38℃もあるの?

このエアコンがない環境での作業はきつい…。

確かに今日の暑さは答えますね…。

こんな暑さ、ゴラゴランちゃんなら平気そうだな…

そんな時、アイトに呼ばれたと勘違いしたゴラゴランがスキルで自分の身体を

膨張させた状態で、人事部に入ってきた為、さらに室内の熱気が高まり、社員、そして

シルフィーナ、そしてアイトは暑さにノックアウト寸前…。

Volt_Fantasia

バブッ!!バブッ!!バブー!!!
えっと…。この暑さで私の胸が…。って…
えっ!よくマッチョがするあの胸ぴく…。

えっ、ベイビーなのにす、凄い…。って関心出来るかあああ!!暑すぎるよー。

バブッ!!バブー!バブバー♪
えっと…。ダイエットは頑張っているか…ですか…?
はい、ちょっと気にしていたので…

ゴラゴランちゃんみたいな食生活、そしてトレーニングを早朝にしてから来ました!

あら、アイト君。ダイエット始めたのね。

私はする必要ないけど、一つだけ言うわ。綿貫末吉くん知っているよね?

あっ…はい…!
でも、まだ会った事がないんです…。色んなベイビー、リリカルラビットから

彼の話題がを出るので、早く会ってみたいです…

あら。そんな綿貫末吉くんなんだけどね…

彼、この社内にいるベイビー達の中で誰よりも料理が得意なのよ。

*綿貫末吉のモチーフの方の実家が割烹料理屋←実話

えっ、ベイビーなのに料理出来るんですか…。僕、料理苦手なんだよなー。

今度教わってみたい…。

そんな彼がプロデュースする低カロリーの料理が

来週から食堂で味わえるのよ。ダイエットしてるアイト君は

是非食べた方がいいんじゃないかしら?

えっ、そうなんですか…。是非来週食べます!

その時に綿貫末吉くんに会えたら良いなあ…。

すっかり綿貫末吉くんの話になってしまい、エアコンが壊れている事なんて忘れていた頃

再びその話題に戻ろうと社員がその話を振る。

Volt_Fantasia

シルさーん。話逸らさないでくださいよー。

このままエアコンが壊れたままだと、

この先いくら暑い日が来ても1日乗り越えられないです!

あっ、そうだよ!シルさん!!オルーム君です!!

彼ならスキルでエアコン直してくれるんじゃないですか?

あっ、すっかり忘れていましたわ…。確かにオルーム君なら容易い事だわ!
あっ、え、えーっと…オルーム君っていうのはベイビー…ですよね?
そうですよ、アイト君。

彼は"修復"というスキルを持っているのよ。だからどんな物でも壊れていたり

ちょっと痛みかけている物があれば何でも直せるんです…。

じゃあ、そのオルーム君を連れてくればいいんですねっ!

どこのベイビールームに居るんですか?

オルーム君は当社のベイビーじゃないのよ…。
えっ…、そうなんですか…。どうすればいいのかなあ?
その時、以前オルームに家電を直してもらったアルクが人事部にやって来る。

Volt_Fantasia

バブゥ―♪ バブバ♪
えっと…オルームくんの事はよく知っているから案内するって…!本当ですか?

あ、アルクくん、ありがとね!!じゃあ、ちょっと連れて来ます!!

宜しくね、アイト君…!
****


当社の外に出て、アルクくんにオルームがいる大体の場所を聞いていると、煙を出して

向こうの道路からバイクに乗ったポリスベイビーこと"グラス"がやって来る。

Volt_Fantasia

バブゥ♪バブ!!
えっ…、乗れ!…ですよね?

いや、急いでいるのは確かですけど、またあの時みたいに…。

バブバー♪ バブッ!! バブー♪
大丈夫だ、問題ない…。ですよね?

何処かで聞いたようなセリフですけど、でも今は躊躇っている時間はないなあ。

バイクの後部座席に座り出すアルクは急いで!と目で訴えかけ

アイトは仕方なくグラスの後ろに座り、深く息を吸う。

そしてグラスは思い切りエンジンをふかし物凄いスピードで爆走し、オルームがいる

場所まで駆け抜ける。たとえどんな場所だろうと…

Volt_Fantasia

グラスちゃん、前っ、前…!!前から数台のトラック…。

う、うわっ…ぶ、ぶつかる…!!

バブー!!バブブ!!
えっ、俺に捕まれって…。あっ、はい!!
グラスはスピードアップさせ、前から来るトラックの寸前の所で

思い切り左に曲がり、暗くて狭い路地裏へと入っていく。

Volt_Fantasia

ふぅー、間一髪…って感心している場合じゃないよー。怖かったんだからね!!
だけど、アイトの事は無視して彼をオルームの所に連れていく事だけに集中して

今度は建物の階段をガタガタ言わしながら、バイクで駆け上っていく。

Volt_Fantasia

うわああああっ!!い、痛い…舌噛んだよ…。

階段は歩いて昇るものだよ…。もはやバイクで昇るなんて凄いよ…!

****


ビルの階段をひたすら突き進み、建物の屋上に辿り着くと、

そこにはアルクが思った通り、オルームの姿が…。

そしてその屋上には落書きが書いてあって、オルームはその落書きに反応をしている様子。

Volt_Fantasia

バブー!バッブー!!バブ♪
"オルームです!宜しくです…"。ですよね!?

こちらこそ!僕はアイトだよ、宜しくね!

バブー♪ バブブ♪ バブッー!!バブ!バブバァ♪
"この漢字読めないー。読んでくれませんか?"ですよね。

いいですよ!えっと…『五智谷絵扉』…ご ち や え ぴ…、ん、何だろう…。

あっ、ごちゃエピ!ですね…。

バブ♪ バァブ♪?
"ごちゃエピ"って何…? ですよね。

ごちゃエピはおるるんという作者が書いているストーリーですよ!

幾つものエピソードがあって、結構面白いストーリーからシリアスな物があって、

結構繋がっているものもあるから読み込めて、僕も大ファンなんですよ!!

その時、会話を遮るようにアルクが横入りしてくる。

Volt_Fantasia

バブブ♪ バブッー!!バブバ♪
バァブ♪ バブブ―♪ バブッ!
バブー!バブブ♪
エアコン直してくれるって? やったー!!じゃあ、当社に戻りましょう!!

宜しくね、オルームくん!

バブゥ♪
****


オルームを連れてベイビー派遣会社BABU、人事部に戻ってきたアイト。

そこにはスキル"修復"を使ってみるみるうちにエアコンが元の姿に戻って

社員達に涼しい風を送ってくれるようになった。社員、シルフィーナも揃ってオルームに感謝を言う。

Volt_Fantasia

オルーム、サンキューな!これで快適に仕事出来るよ!
オルームさん、エアコン直してくれてありがとうございます!

当社の秘書として感謝致します。

バブ♪ バブッ♪
さあ、アイト君も彼に感謝を……って。
アイト君、あの…非常に言いにくいんですけど…

レディーの目の前ではきちんとチャック閉めてくれませんか…?

え、えっと…
アイトはおそるおそる自分が穿いているズボンに目を向けると、チャック(社会の窓)が

開いていた事に驚愕し、唖然してしまう…。

Volt_Fantasia

あ、あ、あっ、ああああああ!!!!!
ズボンのチャックを閉めようとするが、このズボンを穿き続けてもう結構時間が

経っている為、上にあげても下に下がってしまい、恥ずかしい思いをする…。

Volt_Fantasia

あーあ、アイト君。

シルさんの前でチャック全開だなんて…最高に面白いぜ!!

アイト君!早くオルームくんに直して貰いなさい!!!全くだらしないです…。
すみませんでしたあああ!!
別室で恥ずかしい思いをしながらズボンを脱ぎ、アイトはオルームにズボンを

直して貰う。これはもしかしたら誰もが1度は経験した事があるのかもしれない…。(あくまで推測)

皆はチャックが壊れたらすぐに替えのズボンを穿き返るか、

ズボンの修復をして貰って下さいね。

Volt_Fantasia

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登場人物紹介

アイト

ひょんなことからBABUの新入社員になった少年。

ベイビー、未来とティムのファン。

シルフィーナ

BABUの人事部兼秘書の女性。

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