魔人勇者アカサタ
本名:名浜 赤沙汰(なはま あかさた)
ゲームばかりしている妄想引きこもり少年だったが、15歳を迎えた朝、母親の「実はあなたは勇者なの」という冗談を真に受けて魔人化した。
能力:勇者脳
現実世界をゲーム世界の勇者視点で都合よく解釈する。
例)
敵を倒すと経験値が手に入り、レベルアップでステータスが上昇する。
成長とともに、ゲーム世界の勇者が使えそうな魔法や特技を習得する。
死んでも自宅で復活することが出来る。etc
戦う理由:いつか現れるであろう魔王を倒すために、魔人を相手に経験値稼ぎをしておきたい。
アイコン:男性 メイン 学生 の3Pめくらい
「拙者の名前は半額侍!
小数点以下――斬り捨て御免!!」
デフレーションの侍
○小太刀 半蔵(こだち はんぞう)
この世の中に不満を持ち、
全てを等しく半分にしようと目論んでいる青年。
毎晩の食事も自分で用意しなければならないぐらい極貧かつ特殊な家庭に生まれ育ち、お金を持つことも使うことも贅沢だと考えるようになる。
それが両親が殺害され組織に引き取られるまでの、15年間。
15歳からは魔人候補生と呼ばれる孤児の少年少女と、
施設での集団生活をさせられるようになる。
スーパーでバイトを始め、一般的な価値観を学んでいった。
初めて手にするお金の重み――彼は少しずつ人間に近づいていく。
だが、すぐに物価の高さに辟易を覚えてしまう。
低賃金で働かされ、買いたいものを諦めたときの悔しさ。
もしも物価が半分になったら、今あるお金を2倍使えるのでは――。
そのことを施設長に話すと、男は嬉しそうに笑い、目一杯褒めた。
そして17歳の誕生日、彼は一振りの真剣をプレゼントされる。
「さぁ、これを使え。そして世界をぶった斬るのだ」
彼はありったけの不満を籠めて、斬撃を放った。
その日、世界の物価が半分に変わる――。
それから彼は半額侍を名乗るようになると、
不満あるものを片っ端から半分にすることにした。
能力名:半額斬《Half is Beautiful》
あらゆるものを半分に変えることのできる能力。
完熟卵を半熟に。
20才の女性を10才に。
富士山の標高も半分に。
こんにゃくだって、真っ二つ。
地球の直径を半分にすることも――出来る。
戦う動機:世界を創り直すため。
イラスト:三日月アルペジオ様
作者:如月真琴