悪夢6
文字数 948文字
樹雷、お前に話しが有るぞよ。
、、、、、何か?
今回のAIの件、精神汚染騒ぎ、いや、あるいは他の事件もそうかもしれないな、、、
御主、予知してるのではないか?
そうでなければ、別の誰かがシナリオを書いていることになるがな、、、
ボクは、もっと先が見えています。見せられているというべきか、、、
キコの持っている「永遠の命を司る力」は人類にも AI にも渡していけない禁忌です。
が、本当に守らなければならないのは、キコだけに与えられた「性質の違うものをくっつけてしまう能力」。
例えば、電気少女と人間を合体させてしまうようなことも可能です。
恐竜時代と現代を一緒にしてしまうことも可能でしょう。
禁忌ではなく、絶対に行使してはならない、させてはならない能力です。
この存在と能力を神々は忌み嫌い、異次元に放った。
結果、電気少女や能力者となるネタイヲ、ボク、、、がキコを受け取ることとなった。
キコを教育させるシナリオを書いているのは、電気生命体となったネタイヲのお母さんだと思います。
彼女は神界からやってきた、とある女神。
ボクは、キコの存在を一度で飲み込むような絶大なエネルギーを持っているけれど、力を行使したり、コントロールするのはキコということにしてあります。キコが正しい力の使い方を学ぶためです。
キコは、ここに居場所を見出している。
AI との戦いや精神汚染にも仲間と打ち克った。
ネタイヲもキコの存在を欲している。
ナチュラル電気少女にも人間の心を説いて戦闘回避した。
ここまでやっても、まだ、キコは許されない存在なのか?
キコは人間のいいところしか知らない存在。
それでは、人間の悪いところを知ったとき、どうなるか?
オトさんが、生きていい人間と死ぬべき人間の選別をしている時に、キコは怒った。
もしも、本当にそれを行なっていたら、キコは自分の命を投げ出しても消えゆく人間と消えずに済む人間という合体をしたことでしょう。
御主のキコへの思い、愛情とやらは偽物か?
虚偽の愛情で、こういう結果にはならないと思いますが/////////
ま、神とやらが、人間に興味を持って下さるのはいいことか、、、
未来を案じて、、、という場合もあるかもしれない。