色々試してみてくれないか? 2

文字数 1,540文字

き……気持ち良いですか? 今、どんな気分ですか? 教えてください!
はうっ……!
大きく息を吐いて、鏡花が顔を上げる。

その眼に少しだけ光が戻っていた。
だが、それは理知ではなく、ほの昏い情欲の炎のチラつき。
ふ、服の上から……太田垣クンに……ん、んんっ……つ、摘ままれて……
……!
あ……あ、ああんっ……
!!
ああっ! そ、そう……今みたいに……強くされると……
!!!
まるで、ああんっ! じ、自分のものではないみたいに……ふ、ふあっ……あああっ! ど、どこかにぃ……飛んでいってしまいそうっ……んくぅはあぁあっ!
答えさせている間も手を休ませることなく、強く挟み、あるいは緩め、不断の刺激を送り込んでやる。

鏡花の形の良い眉が八の字に寄せられ、せつなく開かれた口の奥では、自らの快感を報告するその舌が甘い唾液にまみれてうねっていた。
先輩……感じているんですね? 答えて。
は……はい……感じています……
もっと詳しく!
ああっ……お、男の子に……好きなように……弄られて……はしたなく感じてしまっています……!
ぬ……濡れているんじゃないですか? 答えて。
わ……わかりません。濡れて……いるかもしれません……でも、自分ではわかりません。
そういうものだろうか?
そうなのかもしれない。男ならば、すぐにそれとわかるのだが。

男にとって女の体は神秘だ。見当がつかないことは多い。だが、それならそれでかまわない。
それじゃあ……確認してみましょうか。
……スカートを持ち上げて……中を見せて下さい。
はい……
鏡花の手が彰の胸から離れ、ゆっくりとスカートの裾へと移動する。

両手で摘まむように持つと、そのままスル……スル……とブリーツの入った布地を持ち上げる。
どうぞ……濡れているかどうか……確認を……
(女らしいの……穿いてるんだな……)
いくつもの小さなラベンダー色の花の飾りが散りばめられたフロント。鏡花の性格からしてもっとシンプルなデザインのものをイメージしていたので、これは意外だった。

そのギャップに艶めかしい色っぽさを感じて思わず前のめりとなる。
(もっとよく見たい……)
薄い生地に透けて見える淡い陰りに向かって、彰の顔面が吸い寄せられるように降りて行く。空気中を伝わって鼻をくすぐる女体の熱。
……。
(ヤベ……すげえ興奮する……このまま顔を埋めてしまいそうだよ!)
しかも、それをしたところで咎める者はいないのだ。

するしないは純粋に彰自身の意思次第。シチュエーション・フリーダム!
鏡花のその部分に密着して、心ゆくまで頬ずりできたなら……。
(ヤバイッ……ヤバイよ、ヤバイッて! そ、そんなことまでしたら、うひょおおおおっ、俺……!)
(うああ、でもっ……止まらない……吸い寄せられるっ……あああああっ!)
そもそもスカートを持ち上げるように命令してしまった時点で自制心は崩壊してしまっているのだ。

どんな事情があろうとも、もはや今更ブレーキなどかかりようがない。焼け石に水、猫まっしぐらだ。
彰の視界いっぱいに魅惑のデルタゾーンが広がる!
(ふああうっ……いい匂い……女の人の匂い……女の人の温もりっ……)
と、そのとき、肩の上にポンッと手が載せられた。
……合格だよ! 太田垣クン、キミは素晴らしい!
……へっ?
オーディションは合格だ。やはり、キミは見込んだ通りの男だったな。
間抜け面で見上げると、鏡花がニッコリと微笑んでいた。
ええっ……? えええええええええええええ~っ!
→To be continued!
催眠ごっこ(トーク版) はここまでです。
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登場人物紹介

神楽見鏡花(かぐらみ・きょうか)

桜坂すめらぎ学園の演劇部部長。
プロの劇団の脚本をも手掛ける才色兼備の美少女。

水城亜優(みずき・あゆ)

桜坂すめらぎ学園の新入生。
鏡花に憧れ演劇部に入部する。

太田垣彰(おおたがき・あきら)

桜坂すめらぎ学園の新入生。
亜優にはいつもヘタレ扱いされているが、スケベに関しては大胆なところも。

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