【エフ】エフの観察日記

【ご案内】こちらは「エフ」に付随するお話です。時間軸は「本編後」となります。

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木曜日。今日の奏はご機嫌ななめ。ボクがお買い物当番だったから、すうぱあでお野菜とりんごを買って、ついでに奏の好きなちょことかれえを買って帰ったら、今月は“ごしゅうぎ”ってやつに襲われたらしく「買い物リストにないやつを買うな」って怒られた。

ごめんなさいしたら、今度は奏がお出かけして、ボクはひとりでお留守番。ひとりには慣れてるのに、今日はなんだか胸のあたりが寂しい気分。

でも奏はすぐに帰ってきて、ボクの好きなういんなとももぜりぃを買ってきてくれたよ。ごめんって言ってたけど、それは受け取らずに返して、代わりにぎゅってしてもらった。嬉しい気持ちがやってきて、お礼が一個、貯まったよ。（あと十五個ある）


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金曜日。今日は奏の帰りが遅い日。 “同僚”って人と一緒に夕ご飯するって言ってた。たまにやってくる日で、奏はその日が好きだから、今朝の奏はうきうきしてた。いってらっしゃいをして、玄関を閉めたあと、ボクはしょんぼりした。今日はもう、奏に会えない。たまにやってくる、あまり好きじゃない日。夜、ボクはういんなを食べて、お風呂に入って、部屋の電気を消した。窓の外には三日月。奏の香りがするベッドは、ひとりじゃ冷たい。


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土曜日。今日は奏が甘えんぼの日。ボクにずっとくっついて離れない。“今週はハードだった”って言ってたから、いっぱい頑張ったんだと思う。お昼を食べた後にボクの膝枕でうとうとする奏はすごく可愛い寝顔だった。寝ているのは奏なのに、癒されたのはたぶんボク。お礼も受け取ってくれて、また可愛い顔が見れた。あのとろけた瞳は、何度見ても幸せがくる。


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日曜日。いつもの時間に日記書くの忘れた。たぶんいい日だったと思う。


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月曜日。今日はいつもの奏の日。優しくて、お仕事に一生懸命で、かれえを作るのが上手な奏。怒る日も、元気ない日も、甘えんぼの日も、隣にいない日もあるけれど、どんな日でも、奏は奏。どんな奏もボクは好き。だから、お礼がどんどん貯まってく。たくさんの大好きとたくさんのありがとうが積もってく。書いていたらなんだか幸せに襲われて、またお礼が三つ貯まったよ（あと十九個ある）。ねえ奏、きっと、ぜんぶ、受け取ってね。