観察日誌:2044年3月15日

文字数 195文字

 内有と伊豊に言われた通り、この謎の惑星は無かったものへとデータを修正する事にした。
 完璧な宇宙の再現のためにはあまりしたくない行為だが、何らかの偶然で星の爆発が起こり小惑星群となったという可能性もあるだろう。
 しかし、一時的にデータを修正はするが、平衡して原因の究明は続けていくつもりだ。










 今日であいつが死んで十年だ。本当ならば、この日までに完成をさせたかった。
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登場人物紹介

戸隠顕子(とがくれ けいこ):実験室の室長。十年かけてこのプロジェクトの発足を成功させた。

内有布袋(ないある ほてい):戸隠顕子の後輩。有機スーパーコンピューターGBP(Glitter Black Polyhedron)を所持する企業からの外部協力者。

伊豊貞衣(いほう てい):内有布袋の彼女。研究室のメンバー。

野倉舞(のぐら まい):研究室のメンバー。内有と伊豊と同郷。

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