第29話 女王アクアール

文字数 6,197文字

ー ファオロン邸 会場内 ー


「メイリンさん」

水のように透き通った優しい声が
メイリンの名を呼んだ

「…アクアール陛下」

ガタンっ…

「陛下、先ほどの御挨拶…多大なる感銘を受けました…恐悦至極に存じます」
「ふふ…あなたは昔から真面目な人ね…私があなたの友だとしても」
「女王たる貴方様への当然の敬意ですよ…陛下」

堂々とした振る舞いを見せるメイリンと
その姿を微笑ましく思うアクアール

「ところでメイリンさん、ひとつ…お願いしたい事が」
「何でしょうか?」
「先日あなたを助けた方の中から、一人お話したい方がいますの」
「え?それは…誰のことで」

目線をシン達に向けるアクアール

「確か、リンクさん…でしたっけ?…可愛らしい四つ葉のクローバーの髪飾りを着けた…」
「リンク、ですか?」
「えぇ」
「…大変僭越ながら陛下、彼女と話したい理由というのは…」
「それは…」




ーーー




キエロ……キエウセロ……

「っ!」

(い、今のは……)


リンクの元に聞こえてきた、謎の声
ふと周囲を確認したものの
周りは皆、酒に舞にと陽気に酔いしれて
殺気などまるで感じられない
そう思いながらも唯一声が聞こえるリンクは
シン達に声を掛けようとするが

(…どうしよう)

目の前にいるアンはサイゾウと
隣の席にいるシンはミールと…それぞれが
談話に興じている
穏やかな空気を壊すことに躊躇った彼女は

ガタッ…

「!…リンク、どうかしたのか?」
「ちょっとだけ、外の空気を吸いに…」
「え…」

ぎこちない笑顔でそう言ってリンクは
そそくさと席を離れようとした直後

「リンク、皆!」

タイミング良く目の前に現れたのは
メイリンと…女王アクアールであった


【第29話】


「メイ…じゃなくて王女様に、アクアール陛下…!」

シン達はおもむろに席を立って二人に対し
敬意を表して頭を下げた

「ははっ…今日は特別な日なのだからそんな畏まる必要はない、面を上げよ」
「いえ、そういうわけには…」
「そこんところは真面目なのだな…まぁ良い」
「それで、陛下と王女様が拙者達に何の御用で?」
「おっとそうだ。陛下が…話がしたい者が一人おると申してくれてな」
「話、ですか?」



「あぁ……リンク、そなただ」
「え…!」

予想だにしなかった事態に
シン達は困惑を隠せなかった
特に、指名されたリンクは
「え、あ、あたし、ですか?」と
恐縮した様子で誰よりも戸惑っていた

…が、女王アクアールはそれにお構いなく彼女に接近すると

「…あなたが【リンク=アソワール】さん、ですね?」
「は、はい…女王様っ」
「初めまして。私はアクアの王を務めるアクアールと申します」
「!…あ、わ、わたくしリンク=アソワール!女王様にご、ご挨拶致します…!」

緊張でやや声が裏返りながらも必死に挨拶するリンクの姿に
アクアールはなぜか安心したように微笑んだ

「あなたの事はメイリンさんから聞きましたわ…あなたには

を秘めている方だと」
「いえっ…あたしにそんな大層なものは」
「ふふ…ひとまずベランダへ参りましょう?あなたにはいろいろと聞きたいことがありまして…」
「き、聞きたいこと?」
「えぇ、(わたくし)とあなた…二人きりで」

アクアールに半ば強引に手を引かれて会場を離れていくリンク

「じ、女王様っ……あのっ……」

積極的、と言うにはあまりにも強引かつ唐突すぎる女王の行動に、ポツンと取り残されたシン達は一目散にメイリンに問いただす

「ちょっとちょっとお姫さん、これはいったいどういうことなの?説明してよ!」
「そ、そんなこと、私が知りたいくらいだ!しかし陛下は

リンクと話したい以外何も仰ってくれなかった…故に…」
「お姫さぁん…そりゃ無いですよ~!」
「ま、まぁまぁアンさま、落ち着いてくださいませ…」

理解出来ない状況に頭を悩ますメイリン達をよそに
シンとサイゾウがアクアールのある一言に引っかかりを覚えていた

「…特別な、力」
「そなたも気付いたか、シン殿」
「きっと、ドラゴンの力のことですよね。この前リンクさんが起こした…あの」

二人の予想ではアクアールの言う特別な力とは
リンクの持つドラゴンの力
それ以外に思い当たるものがなかった

にしても何故アクアールがリンクと話したいと言ったのか?
ただの興味本位で彼女と話をしたいのなら
わざわざ二人きりになる必要はあるのか?
そうする必要があるのは、アクアールが彼女の力について何か知っているから…誰にも言えない、



「姫君」
「と、唐突になんだ?」
「陛下は、誠に、リンク殿とは初対面…でござるな?」
「私の限りでは…そうだな」
「そもそも、お姫さんはリンちゃんのことなんて説明したわけ?」
「起きた事をそのまま伝えただけだ。もちろん私にも分からぬ事は分からないと申した………言っておくが、陛下をその辺の奴らと同じにするでないぞ?あの方は昔…家族を失ったが、大切な故郷を守るためにずっと戦っている。私が王になることを、誰よりも望み、応援してくれたお方なのだ」
「そう、だったんですか…」

メイリンの彼女に対する思いに嘘は感じられなかった
となれば、アクアール本人にどんな意図があるのか
直接確かめる以外、方法はないと見たサイゾウは

「さてシン殿。この状況をどう見る?」
「はい?」
「リンちゃん達の様子、見に行くの?行かないの?」
「え、え、なんで俺が決め…」
「ん?」
「ゔっ…」
「んん~?」

またしても悪魔のような笑みのまま
無言の圧を与えてくる二人であった

「わ、分かったよ!見に行けばいいんだろ!行・け・ば!!」
「決まりだね♪」
「でござるな」
「…ちっ…くしょう…アンタら…ぜってぇ覚えてろよっ…!」


「すっかりあやつらの玩具にされておるの…シンは」
「シンさま…」



ーーー



ーファオロン邸 ベランダー

辿り着くとそこには誰もおらず
広々とした夜景と輝く満月だけが
はっきりと見えていた。

「…ここはいつも綺麗ですわね…山に囲まれたこの夜景…わたくし故郷にはない景色ですわ」
「女王様、あの…」
「あなたの故郷はどんな景色ですか?」
「え…」

いきなりどんな景色だのなんだのと言われても
言葉が出てこないリンクはアワアワと
口篭ってしまった
そんな彼女を見てアクアールは

「ふふ、突然こんなこと聞いても戸惑うのは当たり前ですわよね…ごめんなさいリンクさん」
「!…い、いえそんなことっ…」

必死にアクアールを気遣うリンク
その健気さに何故か安堵するアクアールは

「…(わたくし)があなたと話したいと言ったのはドラゴンの力を持つあなたがどんな人間なのか、知りたかったからなのです」
「…!!…女王様、この力の事を、ご存知だったのですか?」
「えぇ…少しばかり……ですが、(わたくし)が見る限りでは…あなたはその綺麗に澄んだ瞳のように清らかで美しく…戦いを望まない優しい心を持っていると、感じましたわ」
「…っ…お、恐れ入ります女王様…」
「だからこそ、(わたくし)は疑問でならないのです。あなたのような方が、なぜ、そのような力を得ているのかを…」
「それは…」


二人が会話を初めてから数分後__


「…ねぇ、あの二人なにを喋ってるの?」
「いや、ここからではわからぬ…って、なんだこの盗み聞きするような感じは…!」

しーーーっ!!

「…っ!」

二人の行方が気になったシン達は
立ち聞…もとい隠れた立会人(?)として
二人の会話を覗…ではなく見守ろうと決めたという

「あのすみません、相手はあの女王様ですよ?いくら気になるとはいえこれは完全に…むぐっ」
「はいはいあんたも口答えしないのミール…てかさ、あの女王様がドラゴンの力のこと知ってるなら、なんで今まで黙ってたのさ。ひょっとしてあのファク…なんちゃらって奴の仲間なんじゃ…」
「馬鹿者…!そんな戯けた事を申すな!陛下はむしろファクティスを敵とみなしておるのだ!一部の家臣達が好意的なのが、非常にいけ好かないところであるが…」
「なにゆえ敵とみなしておるのだ?」
「言ったであろう。陛下はかつて、家族を喪った…そしてその原因が、ファクティスと関係してるのだ…」
「女王様の家族が、ファクティスに…?」

彼女の一言で一気に不穏な空気が流れ始める
一方…

(あらあら…困った方達ですわね)

シン達がざわついてる気配にふと気づいたアクアールだが
メイリンも傍にいることを確認したことで
ふふっと笑を零しつつそのまま話を続けようとした直後
リンクが突然口を開いた…

「あの…女王様」
「なにかしら?」
「恐れ入りますが、あたしにも…どうしてこんな力を持っているのか、はっきり言って分かりません」
「はい?」

思いもよらぬ答えにアクアールは目を見開かせる

「何故、そう言い切れますの?」
「信じて頂けないことは百も承知しております。あたしも、自分で自分の事が信じられなくなりかけてますから…」
「!」

今にも涙が出そうなのを必死に堪えて微笑むリンク

「リンクさん、あなた」
「少し前、黒いドラゴンがサクスを襲いました。あの時のあたしには怪我で記憶がほとんどなく、気づいた時にはシンさん達と再会し…ミールさんと、メイリンさんのお兄さんの命を救うに至りました」
「(黒い…ドラゴン…!)」
「皆さんの力になれたことは正直とても嬉しかった…でも、だからこそ…あたし自身がこの力について何も分からないだなんて、すごく、嫌なんです…どんなに強い力でも、誤ればきっといつか、仲間のみんなを傷付けてしまうかもしれない…そう思うと情けなくて、申し訳なくて、でも……どうしていいのかわからなくて…っ」
「…」

アクアールに今まで誰にも言えなかった思いをぶつけるリンクは

「アクアール様…!差し出がましいお願いであることは承知してます!ですが、教えてください…!この力は…あたしは、これからどうすればいいのですかっ…この力でみんなを助けることが出来るなら、あたしは…!」
「リンク、さん」

その溢れ出る感情からくる切なる願いが鋭い痛みとなって
アクアールの胸にチクリと刺さる



ーーー



「…リンクさま、ずっと悩んでおられたのですね」
「今まで力を持たなかった者が、突然力を持って戸惑うのは当然のことだ…だが、あやつはそれでもみんなのことを考えて…」
「リンクさん…」

リンクの心情を聞いて、シンは改めて痛感した
ブレイネル山の一件から彼女は葛藤していた
ドラゴンのこと、ファクティスとの関係のこと
知らないうちに巻き込まれ、容赦なく流されていく中で
誰にも理解されないまま、誤解されたまま
為す術もなく彼女は一人で、苦しんでいたのだ

「…どうやら、そなたの信じるものはあながち間違いではなかったようでござるな。シン殿」
「サイゾウさん…」
「かと言って油断するな…一時的とはいえ、ファクティスが彼女の身を保護したということは奴らにとっては重要な存在であるという証…そなたが心から彼女の身を案じてるというのなら、尚更真実を知らなくてはならないぞ」
「!……サイゾウさん…もしかして、あなたも本当は…」


盗み聞きもそこまでですよ、王女様方
「うわぁぁっ!!?」

「っ!?」

背後からゆらりと聞こえてきた声にバタバタと倒れ込むシン達と
彼らの騒音に驚いたリンクは「え、なに?」と周囲をキョロキョロと見回しアクアールは「あらあら」と言って微笑んでいた

「ト、トルマリン…い、いつからそこに」
「いつからも何も、王女様方がお話に夢中になって気が付かなかっただけのことですよ」
「は…はは…なるほど、どおりで姿が見当たらぬと思ったら」
「ちょっとお姫さん、この人、誰?」

アクアの軍服を身にまとい爽やかな青緑の長い髪を靡かせる
彼女の名はトルマリン
アクアールの側近で常に彼女の身を守る剣士
日頃影に徹する彼女は気配を隠すことは得意だったために
(サイゾウ以外)誰も気配を感じなかった模様

「サイゾウくん、気付いてたのなら言ってよ~!」
「敵意さえ無ければ特に問題ないと思ってな」
「いや、そういうことではないかと…」
「そもそも、ここに来ようと言ったのはシン殿ではござらぬか」
「はぁっ!?」

突然の

に間抜け声で驚くシン

「ち、ちょ、ちょっと待てサイゾウさん!その言い草じゃ俺一人で…」
「何を申す。そなたが

リンク殿を心配しておるから様子を見に行こうと言って、こうなったのではござらぬか?」
「まてまてまて、い、言ってることに間違いはないが…なにも俺はそこまで…!」
「シンさま、シンさま」
「!!!」

ミールが服を軽く引っ張って呼んでることに気づくと
嫌な予感がしたシンは恐る恐る、後ろを振り向くと
至近距離で目を丸くしてこちらを見つめる
リンクの姿が…

「シンさん」
「リ、リンクさん…あの、これは、その」
「…ありがとうございます」
「えっ」

予想外過ぎる反応にシンは彼女以上に目を丸くした

「え、ど、どうして、お礼なんて…」
「ブレイネル山で、あなたは仰ってくれましたよね?君は君自身を信じてくれって」
「あ、あぁ」
「あの言葉が無かったらあたし、本当に自分のことが信じられなくなって、何もかも、諦めていたかもしなかったと思うんです…あなたの優しさがあったから、あたし…」
「そ、そんなことはない!君はいつだってがんばってるじゃないか!むしろ、俺の方こそ…君が抱えるの不安を取り除いてあげるべきだったのに………ごめんっ…」

これまで彼女に抱いた感情に対する
申し訳なさから頭を深々と下げて謝るシン
それに慌てるリンクは「顔を上げてください」と
シンの両肩に優しく触れる

彼らの一部始終を見ていたアクアールは…

クスッ…

「幸せ者ですわね、リンクさん」
「…え?」

どこか嬉しそうに答えた
そして、シンが顔を上げた直後
彼女は顔色を窺うような形でシンに接近した

「あなたがシンさん…ですね」
「え…は、はい!女王様」
「リンクさんと同じくらい、とても美しく真っ直ぐな目をしていらっしゃるのね」
「え?あ、あの…ありがとう、ございま、す?」

安堵する青い瞳に切なさが滲み出す

「あなたなら…きっと、リンクさんを…みんなを

ことができるかも、しれませんわね」

「そ、それは…どういう……」





きゃああああああああ!!!!!!!!





「なんだっ!?」

突然会場内から響いてきたのは
大勢の人の叫び声であった

「会場で何が…!…父上達はっ?!」
「あ、メイリンさま!!」
「トルマリンさんっ!メイリンさんに着いて行って!共に状況確認をっ!」
「陛下は…!」
(わたくし)の心配は無用です!さ、早くっ」

「…御意!」
「サイゾウさん、俺達も行こう!!アンさんとミールは女王様とリンクさんの傍に!!」
「りょうかいっ!!」

サイゾウと見合って頷くと
着ていたタキシードの上着を脱いで会場に向かう二人を見て
不安に駆られたリンクは

「…シンさん!!」

彼の名を呼んで一歩前に出た

次の瞬間…


シュルルルルっ!!!!!

「はぁぅっ!!!!」
「リンクさんっ!?」

上空から突如、ロープのように伸びてきたのは
魔力で連結した謎の模様が描かれた、お札
そのお札がリンクの身体を拘束して
強引に引っ張り上げた


「リンクさま!リンクさまぁ!!」
「誰よ!!こんな手品師みたいな小細工するやつは!!」
「ふふっ…手品師かぁ、いい褒め言葉だね♪」

「っ!?」

札の持ち主は屋敷の頂上にて
妖しく嘲笑う…灰色のパーカーで身を包む、少年であった


「お前、何者だ…!」

「そういえば、挨拶はおろか顔を合わせるのは

今日が

だったね

初めまして。僕の名前はルーファ

君達が心から憎むファクティスの一員だ、よろしくね♪」


「なんだとっ!?」



さぁ、新たな地獄が…来たれり…



【終】
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

シン(20歳)

この物語の主人公。三年前、突如記憶喪失となるも性格は明るく感情豊かで素直な一面を持つツッコミ担当。記憶を取り戻すための旅でサクスへ訪れた際に出会った少女・リンクに一目惚れして以来ずっと恋心を抱き、とある事情から彼女を守ることを決意する。


使用武器:双剣

属性:風

リンク=アソワール(19歳)

この物語のヒロイン。医師を志す家庭的で心優しい少女、ある事件を機に【白きドラゴン・メビウス】を覚醒させるが原因も分からないまま敵にその身を狙われることになる…


使用武器:なし。ドラゴンの力のみ

属性:?

サイゾウ(24歳)

【雷の都市ーサクスー】の忍として暗躍するシンの協力者。優れた分析能力と卓越した弓の使い手であるが、性格はドSで毒舌家、その上大食漢という端正な顔立ちからは想像し難い一面を持っている


使用武器:弓、忍道具など

属性:雷

アン・ダルチェル=ミーナ(19歳)

愛称は【アン】でトレジャーハンターと名乗る少女。好奇心旺盛で楽しい事が大好きな魔法と抜刀術の使い手。成り行きでシン達と出会い、興味を示した彼女は彼らと行動を共にする。ナッドに対して、恋心を抱いてからは毎日猛アプローチをするが全く相手にされていない模様


使用武器:杖+仕込み刀

属性:地

ミルファリア(およそ200歳)

幼い頃シンに命を救われた妖精(亜種)。愛称は【ミール】

非常に穏やかな性格で忠誠心に厚く、主であるシンを家族のように心から慕っている。実は恐ろしい獣の力を宿した事が原因で妖精界を追放された過去を持つ


使用武器:大槍

属性:炎

ケイ=オルネス(27歳)

【黒きドラゴン・リュクシオン】を追う女性。

勝気な性格だが根は優しく、面倒見の良い姉御肌な気質を持つ。アクアで最も忌み嫌う氷の魔力を持っていることが原因で人々から【氷の魔力】と呼ばれ恐れられている


使用武器:なし(魔法で剣などを作り出すことが出来る)

属性:氷(水の魔力から派生した力)

ナッド=モルダバイト(42歳)

ファクティスの罪を暴く為、暗躍し続ける狙撃手の男。かつてはネオンのエージェントとして活躍していたが、ある事情で引退し今に至る。シンの素性を知る者の一人として常に彼の事を気にかけている


使用武器:二丁拳銃(メイン)スナイパーライフルなど…

属性:闇

ハル老人(74歳)

【雷の都市ーサクスー】の住人で、かつては医師として活躍してきたが、現在は小さな診療館に隠居して余生を過ごすお茶目で明るいご老人である


使用武器:(非戦闘員のため)なし

属性:(覚醒してないので)無し

セシア=ウヅキ(26歳)

現在【雷の都市ーサクスー】の王として君臨する【マダラス】の甥。王族の身でありながら政治に関心が無く、非常にマイペースでずっと本を読んでばかりという事から周囲からは「本の虫」と揶揄されている。


使用武器:刀(護身用)

属性:雷

エル・ブリッヂ=サルジア(38歳)

【魔法科学支援団ファクティス】のリーダー。

表向きは長年の研究と実験の末に作られたファクティスの奇跡の象徴とされる「癒晶石」を使ってこのセブンズシティを支える存在として幅広く活躍するが、彼らの実態などが全く明かされていない為…不審に思う者達も少なくない


使用武器:無し(詠唱魔法のみ)

属性:闇

ルーリア(18歳)

同じくエルに仕えるルーファの双子の姉。

普段は高飛車な言動が目立つが、苛立ちを見せ始めると口調が徐々に崩れ、終いには容赦なく罵詈雑言を浴びせるといった気性の荒さも併せ持つ。弟の放浪癖にはかなり辟易しているが、内心では狼狽える程ひどく心配している。


使用武器:鉤爪(召喚型)

属性:闇

ルーファ(18歳)

エルに仕える少年で、ルーリアの双子の弟。

基本何でも楽観的でエルに対しても砕けた態度を見せたり、姉に無断で散歩に出掛けたりするといった非常に自由な性格であるが、その実は計算高く目的の為なら手段を選ばないといった非情さを併せ持っている。


使用武器:魔符

属性:闇

ヴォルトス(50歳)

医師としてセブンズシティのあらゆる情報を網羅するファクティスのスパイ。エルとは旧友の仲で共にファクティスが築く理想郷を実現させるために戦う。根は温厚で争いを好まず、人を慈しむ優しさを持っているのだが…


使用武器:棍棒

属性:地

ディーネ=アストラン・ヴォーク(50歳)

セブンズシティで最も名の知れた【フルクトゥス海賊団】の船長。

強面かつぶっきらぼうな性格で非常に取っ付きにくい印象だが、実際は面倒見が良く仲間を大事に想いやり、戦いの際は常に味方の士気を上げるほどの圧倒的な強さとカリスマ性を持っている。


使用武器:大剣

属性:雷

キャビラ=ネイス(29歳)

ディーネの右腕とも呼ばれるフルクトゥス海賊団の副船長。

普段は誰に対しても温厚かつ紳士的な振る舞いを見せているが、その裏ではなんの躊躇もなく汚い仕事をディーネの代わりに請け負い、敵対する者には冷酷かつ容赦の無い態度を見せる。眼帯で隠された左目には非常に強力な魔力が秘められているらしい


使用武器:細剣

属性:地

ジョー=イルベルター(24歳)

喧嘩と女性をこよなく愛するフルクトゥス海賊団の特攻隊長。

横柄な態度と短気な性格からディーネとキャビラとは度々衝突しているが、実力は本物で時折ディーネに引けを取らないカリスマ性を垣間見せる一面がある…。リンクに出会ってからは彼女に対して徐々に興味を持ち始めるようになる


使用武器:青龍刀

属性:水

リンドウ=ラジェ・ル(31歳)

女性と見まごうほどの美しい容姿と振る舞いが印象的なフルクトゥスの医長。れっきとした男性で、大の男を余裕で担げるほどの怪力も持っているが、治療だけでなく皆の相談も全て聞く器の広さや繊細さ、リンクの秘めたる才能を瞬時に見抜くといった一面を持っている。


使用武器:大鎌(召喚型)

属性:闇

メイリン=ファオロン(17歳)

【炎の都市ーグレイー】の王女

非常に好奇心旺盛で燃えるように明るいじゃじゃ馬娘。実はサイゾウの事が少し(?)気になってる模様。王になるため見聞を広め日々精進する彼女…その真意は…?


使用武器:なし(素手で戦う)

属性:炎

シャオル=エリリ(22歳)

メイリンが幼い頃から仕えている執事。

とても気弱で泣き虫な性分であるが、メイリンを傍で見守ってきた分、大切に思う気持ちは誰よりも強いあまり、過保護で子供扱いをしてしまうこともしばしば…実は料理(特にスイーツ)が大得意


使用武器:なし(非戦闘員)

属性:無反応型の為、不明

アクアール(25歳)

【水の都市ーアクアー】の女王

非常におっとりとした口調が目立つが、王としての気品と礼節さを重んじる芯の強さを併せ持つ女性。メイリンとは旧知の仲で互いの都市を行き来するほど交流が深い


使用武器:なし(魔法で戦う)

属性:水

トルマリン(年齢不詳)

アクアールに仕える護衛剣士の女性

彼女の右腕として冷静沈着に対処する参謀役でもある

アイオラは後輩にあたる存在で彼女のことをあたたかい目で(?)見守っている


使用武器:長剣

属性:水

アイオラ(年齢不詳)

トルマリンと同じくアクアールに仕える護衛戦士の女性

生真面目であるがゆえに他人(特に男性)を警戒または敵視している節がある。その中でアクアールは最も信じるに値する唯一の人として非常に慕っている。トルマリンは先輩でありライバルだとも思っている


使用武器:ハルバード

属性:水

キョウ=アルヴァリオ(28歳)

アルヴァリオ財団を率いる若き商人

たった一人で多くの利益をもたらし

各都市の名だたる人物達の信頼を集める傍ら

邪魔する者には徹底的な制裁を加える非情さをも持つ


使用武器:ナイフ(メインは魔法攻撃)

属性:雷

オルティナ(26歳)

キョウに仕える女アサシン

過去に命を救ってくれた彼のために

影に徹しながら任務を遂行する

愛情深い故にアサシンらしからぬ

感情の昂りを見せるのがたまにキズ


使用武器:ナイフ

属性:炎

ソラ=シラヌイ(18歳)

ガイア出身の少年。病弱の母のために

身を粉にして出稼ぎし

恩人であるキョウに協力する

根は礼儀正しくて純真無垢な母思いである


使用武器:なし(拳ひとつで戦う)

属性:地

ロック=ガーナック(50歳)

【地の都市ーガイアー】の王。別名【豪傑王】

現在のガイアを統率し、民達の暮らしを案じるが故に

秘密裏に街へ繰り出す(そしてその度に妻デイジーに怒られている)

性格は豪放磊落で、家族と仲間を心から愛する


使用武器:大斧

属性:地

デイジー=ガーナック(50歳)

ロックの妻(王妃)。普段は良妻賢母の名に恥じない

振る舞いを見せ、ロックに対しては妻としてでなく

同志かつ幼なじみとして彼を叱咤激励する。

料理が大得意で料理長顔負けの腕前だとか…

結婚する前は踊り子をやっていた(らしい)


使用武器:鉄扇

属性:地

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み