第4話

文字数 322文字

「それでジェード、新しい仕事だが」

 ウヴァロヴァイトは新たに届いたプリンを突きながら言った。

「我々は教育に手を出す。小・中一貫校を一校買い上げた。おまえには其処の教師になってもらう」

「教師とは」

 ジェードは思わず直立不動になった。

「今述べたとおりだ。おまえは私達の買い上げた学校の教師となって、生徒の指導をする」

「教師と言っても。学校にすら通ったことのない人間ですからね」

「だからそこをうまくやれと言っているんだ。期待している」

 指示はそれっきりだった。

「何だって教育になんて手を出したのです?」

 思わず質問する。恐らく回答は無いかと思ったが、意外な反応があった。

「それがなぁ……需要と供給がな……」
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登場人物紹介

ウヴァロヴァイト。

ジェードの上司。

金を貸した相手にどんどん子供を作らせ、

その臓器を売って金を稼いでいるとのうわさ。

ルチル。

ウヴァロヴァイトの一番の部下。

クンツァイト。

界隈で有名な悪党組織のボス。

ウヴァロヴァイトより組織の人数は多い。

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