八章 星崎単独パート
文字数 1,258文字
新しい授業だというので、楽しみにしていましたのに……
……?
な、なんですの?
この太鼓音は……
ハハハハハ!
呼ばれて飛び出て俺参上!!
そしていきなりだが!
キルと!
ムカつく奴を魔法で粉々にしたのはいいが、カーペットについた血痕が消えない。
そんな風に悩んだことはないか?
あー、よくあるよくある。
血のシミって、なかなか落ちないのよねえ
よくありますの!?
粉々にした後の現場って、服についたシミってレベルじゃないですわよ!?
そう、血と臓物の臭いや汚れは、洗っても簡単には落ちない。
だがそんな悩みとはもうおさらば!
このマジカル・証拠隠滅くんを使えばな!
ええっ、凄惨な現場の証拠隠滅ができるの!?
なにそれきになるぅ!
カーペットごと証拠隠滅しちゃった〜〜〜〜〜〜!?
もう兵器ですわコレえぇェッ!!
わーい。
たのしそー!
いやいやいや!
それ楽しんじゃダメなヤツ!!
こんなものを用意できるなんて、キル先生はやっぱり危険人物なのでは……。
元魔王軍というくらいですし……
貴様! この俺を愚弄するのか!!
ふざけるなァァッ!!
もやしソードで貫かれたいかァァァッ!!
って、もやしソード!?
私、レオナルドくんと勝負できなくて鬱憤溜まってるんですけどぉ
オッケー!
じゃあ、さっそく使っちゃうわ!
大丈夫大丈夫。
この世界はゲームだから、死んでもリスポーンするでしょ
な、なんてひどい夢ですの。
外の空気でも浴びてきましょう
む?
女、ちょうどいいところに。新開発した魔道具があるんだが、ちょっとテストに付き合って――
あっ、すみません!
つい、夢のせいでっ!!