表紙絵・あらすじ・登場人物紹介・相関図

文字数 556文字

“優しい看護師さん”を理想に掲げる男性看護師の加藤(かとう)白夜(はくや)

でも超多忙な愛長(あいなが)医大では、そんなことを忘れるほどバタバタ……。

「テキパキと仕事をこなすこと」が得意な白夜は

激務な現場で重宝されていたものの、

環境を変えるべく自ら医大を辞めてしまう。

“優しい看護師さん”になる為に……。

そして転職した先は「一条(いちじょう)家」。

代々続く家柄で、今もたくさんの使用人が働いている名家。

白夜はその専属看護師になることに。

前の職場――重症患者が大半な上にその人数も膨大な医大の頃とは打って変わって、

ここで担当するのはたった二人だけ。

手厚く看護に当たろうと張り切る白夜だが、

しかし、複雑な思いが入り乱れる(やしき)では、

うまくいかないことばかりだった……

それでも、たくさんのやさしさに触れ、

「看護師として」というより

「人として」向き合うことが必要で、

自分が欲しかった、

自分がまだ持っていなかった能力に気付かされていく。

だが、

「三次元の肉体・精神を壊せば四次元の感覚を手に入れられると思う」と楽しそうに語る瑠璃仁が、

“優しい使用人”を使って人体実験を始めるようになり、

健康だった使用人達に、次々に奇妙な精神症状が表れ始めてしまう。

邸の住人の凄惨な光景を前にして白夜は悩む。

俺の行く道は――?

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登場人物紹介

かとう はくや

加藤白夜

一条家の専属看護師に転職。理想の看護師になるため、愛長医大を去った。

いちじょう るりひと

一条瑠璃仁

「境界失調症」患者。精神科医が邸に往診している。数学書を読んでいる時だけ幻聴がきこえない。

はりま りく

針間俐久

愛長医大に勤務する精神科医だが、情け容赦のない鬼として医療従事者や患者からは恐れられている。

いちじょう いお

一条伊桜

「不明熱」患者。小学校六年生。春には卒業を控えている。一条家末っ子令嬢。

みなみ そうた

南 颯太

愛長医科大学病院精神科外来唯一の「白衣の天使」。白夜の「強さ」に憧れている。

やとり あきら

矢取 暁

一条家に代々仕える矢取家の長男。勝己を慕っている。プライドが高い。

いちじょう りょうや

一条椋谷

一条家使用人で下働きをしている。勝己達に対し仕事中にもタメ口が黙認されている。

わたなべ はるま

渡辺春馬

一条家庭師。優しく穏やか。瑠璃仁の世話をよく担当している。

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