碓井 丹波守 槐

文字数 14,258文字

碓井 丹波守 槐


そうだ、神様に逢いに行こう!

「…何度生まれ変わっても、私は忘れない。私が…私達が信じた、あなた様の御名を…!」
平安時代末期 治承(じしょう)寿永(じゅえい)の乱

 平安時代、12世紀の末期。


鎌倉を中心とする東国の源氏と、西国の平家の軍勢が、瀬戸内海を舞台に、最後の決戦を繰り広げていた。


多くの武士団が戦乱に動員され、一人また一人と、その命が失われて逝く。


そして今、一つの時代が終焉を迎える中で、天下に名を残した歴戦の老将が、その時代と共に、この世に別れを告げようとしていた…。

平安時代の巫女

「…丹波様っ、丹波守様! お体は大丈夫ですか…?」

「…もう、我が命は長くない…今はただ、お迎えを待つだけじゃ…」

「そんな…!」

「…(かんなぎ)よ、良く聴け…この(いくさ)は間も無く、平安の世と共に終わる…されど将来、この瀬戸内の海に、かの備中の国(岡山)に、大いなる悪魔が現れるだろう…」

「丹波様、逝かないで下さい! どうか生きて、私達をお導き下さい…!」

「…我が死なば、この亡骸を即身仏(ミイラ)として本尊に祀り、(やしろ)を建立せよ…例え肉体が動かずとも、我は神霊となりて御主らを加護せん…」

「分かりました! 丹波様を御神体として、大切にお祀り申し上げます。お亡くなりになられた後も、私達を見守り続けて下さるのですね…!」

「…案ずるでない、我は久遠(くおん)の時空世界を生ける神ぞ…我は天地の終焉まで、常に御主らと共におる…そして千年後、必ずや御主らの前に再臨せん…!」

(パタッ)
「た…丹波様ぁ!(泣)

 多くの人々を救い、生前から「現人神(あらひとがみ)」として崇拝された軍神、碓井丹波大菩薩は、安らかに眼を閉じた…。

「合掌…南無碓井大菩薩…礼拝」

 軍神の臨終を見届けた巫女は、その遺言に基づき、丹波菩薩を祀る社寺を建立し、そこに御遺体を安置して、後世の人々に託した。


軍神様が永遠の御存在として、私達を見守り続けて下さると信じ、そして、いつかこの世界に復活して下さる日を待ち望んで…。

 瀬戸内海では、凄絶な合戦が続いていた。


人々は、殺生(せっしょう)の罪と死の罰を恐れずに戦うべく神仏を求め、それに応えるように、新しい宗教が広まりつつあった。


特に、先程の丹波菩薩を崇拝する「碓井教」のほか、関西の「花月地宗」や、古代からの「水上教」などが流行していた。


しかし水上教は、教祖が碓井教との決闘に敗れ、残った信者達も相次いで戦死し、教団は崩壊しつつあった。

平安時代の武士

「…このまま戦い続けても、敵方に捕らえられ、(はずかし)めを受けるだけだ。私には、思い人も子も居ない。私が死んでも、誰も泣きはしない。ならば…!」

 瀬戸内海での決戦に敗れ、追い詰められた水上教徒に残された選択肢。


それは神の御名を唱え、来世の救済を願いながら、自ら命を断つ事であった…。

「見るべき運命は、全て見届けた! 最早、悔いは無い! この上は私達の、母なる大海原へと還るだけだ! さらば、美しき世界よ! 南無水上大明神!」

 そう言って、水上教の信者だった武士達は、次々と瀬戸内海への入水自決を遂げた…。

(…生まれ変わったら、495歳の吸血鬼みたいな美少女と結ばれたい人生だったな…)

 この日、水上教の信者は全滅し、彼らが信仰していた女神の名前と共に、歴史から姿を消した。


忘れ去られた女神は、瀬戸内の海彼(かいひ)から、その瞬間を見届けていた…。

「…ああ、本当に…私の時代は、終わってしまったのですね…」

 一方、碓井教を支持した東国の武士達は、やがて鎌倉幕府開闢(かいびゃく)し、ここに平安時代は終わった。


また、第三勢力の花月地宗は、この瀬戸内海での決戦において、勝者と敗者の双方に恩(仏具と武器)を売り付け、密かに儲けていたらしい。


そして、それから数十年、更に数百年の歳月が過ぎ…。

「…ここで、新しいニュースが入りました。関西の寺院の住職である花月地院(かげつちいん)貫首(かんじゅ)が今日、遺体で発見されました」

畿内刑部(ぎょうぶ)によると、死因は感電死と見られています」

「花月地院は、平安時代からの由緒ある密教寺院として有名で、近年は、孤児院の経営にも取り組んでいる事で知られていました」

「他殺の痕跡が見られない事から、刑部省は事故または自殺の可能性が高いと見て、捜査を進めています」

「CMの後は、新番組『鳥羽USAZON通販ショッピング』をお送り致します。チャンネルは、そのままで!」

十三宮(とさみや) 伊豆守(いずのかみ) (ひじり)

「か…花月地院様が?」

 この寺院の名前は、聞いた事がある。


前に十三宮教会が、海賊に襲われた戦災孤児の救出作戦に出撃し、十三宮カナタ達を保護した頃、同じような活動をしていたのが花月地院だった。

ある深夜の寝室

美保関(みほのせき) 大宰少弐(だざいのしょうに) 天満(てんま)

「…だから、あたしは分隊長の事が好きなんです! お願いです、あたしと…!」

「い…いや、気持ちは嬉しいけど、今ここじゃ不味いって! 誰に見られるか分から…って、ちょ…ちょっと、勝手に服を脱がさないでよ!」

「はぁはぁ…あたし、もう我慢できません! この爆乳から溢れ出す想いを、どうしても抑えられないんです! あたし…このまま隊長と、一つになりt…」

(急に扉が開く音)

十三宮(とさみや) 巫部(かんなぎ) (めぐみ)

「お邪魔しまーす!…あれ、天満ちゃん来てたんだ。二人とも…こんな遅い時間に、そんな寒そうな格好で何しているの…?」

(やばっ! ヤンデレ先輩が来た殺されるorz)

「きょ…今日は、美保関さんと夜遅くまで『遊ぶ』予定があって…いや、別に隠してたわけじゃない! さっき急に決まって、だから…えっと、その…」

「そ…そうなんですぅ! なんとな~く、十三宮さん達と遊びたい気分で、で…でも、仁先輩は寝てたから、起こしちゃ悪いなぁと思って…」

「…そうなんだ! 二人とも仲良しなんだね! でも、寒そうな格好だから、温かい飲み物を持って来るね! 皆が仲良しで、めぐちゃんは幸せだよ^^」

「そ…そうだね、ありがとう」

「…あ、でもね…もし私に隠し事をして、私を仲間外れにして、私の知らない所で、二人で何か変な事をしたら…許さないもん^^」

「は…はい! ご…御免なさい!(土下座)

「あなたも天満ちゃんも、二人だけで遊びたい気分な時もあるのは分かるよ。そういう時はね、私にも事前に話してくれると、めぐちゃん安心できるよ^^」

「りょ…了解」

十三宮(とさみや) カナタ

(じーっ…天満ちゃんは、相変わらずだね…)

(はぁ…神聖な教会の寝室を、一体なんだと思ってらっしゃるのでしょうか…)

 取り敢えず、仕切り直して…。

「お正月になったよ! 明けまして、おめでとう^^」
「めぐちゃん先輩・分隊長さん、新年おめでとう御座います!」
(何事も無かったかのように)仁さん・カナタさん、今年も宜しく!」

「ねえねえ、皆で初詣に行こうよ! お世話になっている神様の元にお参りして、新年の御挨拶を申し上げるの^^」

「あ、行きましょう! 正月なら露店も出ているから、色々と美味しい物を頂けますよ!」

「そうだね。折角の機会だし、皆で行こうか」

「行ってらっしゃい。お姉ちゃんも、教会のお仕事が終わったら、そちらに参りますね^^」

「じゃあ、あたしは念々佳を呼んで来ますね!」

 こうして、皆で初詣へと向かう事になったのだが…。

「…仁さん、この道で本当に合ってるの? こんな山奥みたいな場所、地元の下町にあったっけ?」

「あれ、いつもと同じ参道を歩いていたはずなのに…?」

 十三宮仁は、少し方向音痴な所があり、地図を読むのも得意ではないが、しかし地元の道に迷った程度で、こんな異界のような所に迷い込むだろうか…?


地理科目が得意な十三宮カナタも、自分達がいつの間にか、本来のルートから外れてしまっている事に、今まで気付かなかったようだ。

「めぐちゃん先輩、スマフォのマップを開いて確認しようよ。最近のアプリなら、地図が苦手な人にも分かり易くルート案内してくれるよ」

「す…すまふおって、なーに?」

「…え? あ、こういう液晶画面にタッチできる携帯電話の事です」

(…めぐちゃん先輩って、本当に英語が通じないんだ…)

「めぐちゃん、そういう高くて難しそうな機械は持ってないの…」
「分隊長さんは?」

「うーむ…私の端末だと、電波回線が圏外みたいだ…確かカナタさん、最新世代の機種を契約したんだよね? 通話もネットも使い放題の」

「あ…はい、そうなんです。じゃあ、あたしので試してみますね。確か、新しい音声認識AIみたいなアプリが入っていたはず…」

 そうして十三宮カナタは、最新機種「ウサンドロイドフォン13」のマイクに話し掛けてみる。

「へい、ウサ! マップ開いてルート案内して?」
(ウサン♪SE)

「あー、そこは圏外っすねー。でも、軍事衛星経由で高速ウサファイ回線に切り替えるんで、大丈夫っす!」

「あ、電波が繋がった! えっと…初詣に行こうと近くの社寺を探していたら、いつの間にか、変な森に迷い込んじゃったみたいで…」

「あー、初詣っすね。それなら大丈夫っす。そのまま直進すれば、目的地に到着するっすよ」

「いや、でも…地元にこんな社寺があるなんて、聞いた事が無いんだけど…」

「初詣って、つまり神様に逢いに行くって事っすよね。なら、その道で間違い無いっす。皆さんを『神様』が待ってるっすよ」

 しばらく歩くと、森の参道を抜けた先に、古い社寺のような遺跡が見えてきた。


そこには…千年の昔から時間が止まっているかのような、神秘的な空間が広がっていた。

「ここは、どこ…痛っ!」
「分隊長さん、大丈夫!?」
「何かに、ぶつかった…なんだこれは、石碑…?」

 見るからに古そうな石碑に、これまた古そうな文字列が書かれている。


漢字のようだが、難しい書体で刻まれており、そう簡単には読めそうにない。

「んー…えーっと、これは…」

 十三宮カナタは、先程のウサアプリに碑文を解読させようとしたが、それよりも少し先に、十三宮仁が読み上げ始めた。

南 南 南

無 無 無

花 碓 水

月 井 上

地 大 大

権 菩 明

現 薩 神

「南無花月地大権現・南無水上大明神・南無碓井大菩薩、かな…?」

「正解っす! 仁さんの言う通りっす」

「さすが、仁さん! どうやら神様・仏様の名前みたいだけど、あまり見覚えが無いね。この花月地…ってのは、どこかで聞いたような…」

「きっと、昔の時代に信じられていた宗教の名残ですよ。そして、歴史と共に、人々の記憶から忘れ去られてしまった神々…」

「なんか、幻□郷みたいな所だね…w」
「…私達が存在したという事を、忘れないで…そう訴える声が、聞こえる…」
「…ん? めぐちゃん先輩、どうしたの?」

 何かが、おかしい。


気のせいかも知れないが、周囲の雰囲気に異変が起きているような…?

「…なんか、少し不気味な感じがするし、そろそろ戻ったほうが良いんじゃないかな?」

「…いや、簡単には帰らせてくれないかも知れない…だって、周りを見て御覧…」

「な…何これ!?」
「ここは、墓場…?」

 社寺の周囲、先程まで森しか見えなかった場所が、いつの間にか、辺り一面の墓地になっていた…!


数え切れない墓が建ち並び、その隙間を埋めるように、あの神々の御名が書かれた木簡が、何本も何本も突き刺されている。


そして十三宮仁は、まるで何かに取り憑かれたかのように、それぞれの墓碑を読み上げてゆく。

「南無水上大明神…瀬戸内海にて非業の入水自決を遂げし若武者、ここに眠る。南無碓井大菩薩…この社を建立せし巫女、ここに眠る。南無花月地大権現…」

 読み進めるに連れて、それまで穏やかだった周囲の風が、だんだん強く吹き始める…。

「な…何が起きてるの? めぐちゃん先輩、一体どういう事ですか!?」

「私達、神隠しに遭っちゃったみたいだね…ここは、歴史から消えた神と人、その御霊が集まる場所。この世とあの世の境目だよ…」

「し…心霊スポットに閉じ込められたって事?」
「ど…どうしよう!? やっぱり、幽霊とか出たりするのかな…?」

「落ち着いて! 幽霊を恐れちゃ駄目! 私達だって、肉体から抜けたら霊魂なんだから! どこかに必ず『答え』があるはず…!」

「へい、ウサ! ここから脱出する方法を教えて!」
「あー、今メンテ中っす(笑)そこの仁さんに任せとけば、大丈夫っす」
「そ…そんなぁ…天国のお母さん・お父さん、助けて…!」
「仁さん、どうすれば良い!?」

「聞こえる、私達を呼ぶ声が…見えた! 境内(けいだい)の中心にある、あの社殿だよ! そこに、私達を待っている御方がいらっしゃる…皆、お社様に突撃だよ!」

「わ…分かった!」

 周縁の墓場から、境内中央の社殿を目指して、一斉に走り出す三人。


そんな私達を試すかのように、風向きが急に変わり、異常に強い向かい風が、行く手を阻む。

「うぅ…お社様の祟り怖いよぉ~!」

 このままでは進めない…と思っていたら、十三宮仁が両手に二本の庖丁を構えた。

「お願いです…道を、開けて下さいっ!」

 そう言って、両手で前方の空を切ると、斬れないはずの気流に攻撃が当たり、向かい風が真っ二つに割れた。

「さあ、今の内に!」
「めぐちゃん先輩、頼もしい…!」

「私達、見えない敵と戦っているようだね…」

 こうして、社殿の前に到着。


かなり古い建築のようだが、賽銭箱が置かれているのは現代の社寺と同じで、その隣には…何故か凄い数のお菓子がお供えされている。

「二人とも、私と一緒に心の底から祈ってね!そうしないと、ここから出られないかも知れないから…」

「は…はいっ!」
「果たして、大丈夫なのか…」
 十三宮仁は、眼を瞑って丁重に合掌・礼拝し、眼前の「存在」に語りかける。

「神様、明けましておめでとう御座います。私達は、あなた様を信じます。どうか、私達にお教え下さい。あなた様の、御心を…礼拝m(_ _)m」

 そして、両足・両手・頭部を地面に付けて土下座する、神仏への最敬礼である「五体投地」を拝すると…暴風が止まり、暗雲が晴れた。

(ガチャッ!)
「…あ、社殿の扉が開帳した!」
「これは、中に入れって事…?」
「あ…あの! 中にいらっしゃるんですか?」
「…むにゃむにゃ…」
「…今、聞こえましたよね!?」
「ああ、中に誰か居る…」

「二人とも、中に入るよ。万が一に備えて、念のため武器も取り出せるようにしておいて…」

「ま…万一の際には、あたしがこの剣で社殿を燃やします!」
「いや、そこまでしなくても…」

 そして、遂に社殿の中へと足を踏み入れた十三宮家の三人。


そこで、私達が見たものとは…!?

碓井(うすい) 丹波守(たんばのかみ) (えんじゅ)

「…うぅ…お菓子…」
「こ…これは…?」

 神聖なる社殿の室内で、呑気に惰眠している不審者が約一名…。

「こ…子供…?」
「あ…あの、あなた様は…?」
「ん…ん~? あ、おはよう諸君。あけおめ~」
「…?」
「だ…誰? 迷子?」
「槐は、槐だよぉ。ここの神様~」
「か…神様?」

「君達さっき、ここの神様に祈ってたでしょ? あけおめ~って。で、その神様が槐だよ。良かったね、神様に逢えて。ありがたいでしょ~?」

「つまり…あなた様が、このお社で祀られている神様という事ですか…?」
「そうだよ、さっきから言ってるでしょ~?」

 どうやら、この子供は自分を「神」だと思い込んでいるらしい。


もちろん、こんな子供の寝言を信じる人など居るわけが…。

「わあ…本物の神様なんですね! 改めまして、宜しくお願い申し上げます! はい、皆も一緒に合掌・礼拝m(_ _)m」

 あ、ここに居た。

「一体、何がどうなっているのか…」
「今のあたし達には、理解できない…」
「神様には全てお見通しかと思いますが、私は十三宮 巫部 仁と申します^^」
「か…かんなぎ?」
「はい、お巫女さんです^^」
「…その名前を耳にするのは、数百年振りだよ…」

「神様…えっと、槐様でしたっけ? あなた様の事を、もっと私達に教えて下さいませんか? この社寺が創建された、歴史なども…」

「えー、やだ~。大昔だから思い出すの面倒だし、話しても長くなるもん。そこに『由緒書』ってパンフレットあるから、それを勝手に読んでよ」

「あ、はい。こちらを拝読させて頂きます、ありがとう御座います^^」
「めぐたんは、礼儀正しい信者だね~。槐、感心だよ」

 その「由緒書」には、こんな事が書かれていた。


この社寺に祀られている神霊は、丹波大菩薩こと「碓井 丹波守 槐」である。


碓井丹波は、平安時代に活躍した偉大な武将であり、数多くの邪神・悪鬼を退治して、人々を救った英傑である。


死後、この社寺に即身仏として祀られ、天下の衆生(しゅじょう)を加護し続けた。


江戸時代に、隠れキリシタンの怨霊である黒沢俄勝が天地を襲った際にも、人々は碓井丹波の神力によって、かの怨霊を撃退したと言い伝えられている。


そして…2649(光復元)年の天変地異で、宇宙のパワーを得た碓井丹波は、ミイラから蘇り、生ける現人神として、この世界に再臨したという。


ついでに、その宇宙からの変な放射線を浴びた副作用で、外見が江戸川の名探偵レベルに若返った模様。


なお、近年は参拝者が減少しているので、新しい信者を獲得するため、適当な人間達を神隠しに遭わせ、この社寺に迷い込ませているらしい…。

「…それで今回は、私達が標的にされたわけか」
「神様と言うか、自分勝手な妖怪ですね…」

「まーだ信じてくれないの~? さっきも見たでしょ~? 神様だから、お天気だって操れるんだよ~。こーやって、雨を降らせたり…」

(雨音)
「ちょっと本気を出せば、雷を落とす事だって…」
(雷鳴)
「きゃぁっ!」
「う…碓井様、お許し下さい!」
「ま…まあ、取り敢えず仲良くしましょう…」
「信心深い巫女ちゃんが、めぐたんだね。後の二人は?」
「と…十三宮カナタです。槐ちゃん、宜しく」
「かなたん、宜しくね~」
「私は十三宮教会の騎士団分隊長で、士官候補生の訓練を受けている…」
「長い。じゃあ、士官(しーたん)で」
「ちょ…人の名前ぐらい、最後まで聴いて下さいよw」

「じゃあ皆、ことよろ~。さて、ここに君達を呼び出したのは、大事な用件があるからなんだよ。槐は今、とてもお腹が…」

「…皆様、御無事ですか!? 神を名乗りし者に連れ去られたと、カナタちゃんから救援要請が届いたので、増援を率いて参りましたよ!」

「に…逃げちゃ駄目よ、あたし! あたしは強々なんだから、使徒なんかに負けない! 神殺しの槍で、わ…分からせてやるんだから!」

禅定門(ぜんじょうもん) 念々佳(ねねか)

「美保、落ち着いて。カナタちゃん・分隊長・めぐ先輩、大丈夫そ?」

「神様(笑)ってのは納得できないけど、槐ちゃんが敵じゃないのは分かった」

「ねーえー! 槐の話、聴いてる? 槐、お腹すいたんだけど~! 眼の前に神様が居てあげてるのに、お供え物を持って来ないなんて駄目だよ~」

「あ、それは一大事! はい、碓井様の仰る通りです! では、碓井様にお供えする神饌(しんせん)を、皆で集めに行って参りますね^^」

「あ、私達も一緒に行かなきゃいけないのね…」
 こうして、碓井槐に捧げる飲食物を探し求める旅に強制参加させられた…。
「まずは、碓井様のお飲み物を用意しよう! 何が良いかな?」

十三宮(とさみや) 寿能(じゅのう)城代(じょうだい) (アキラ)

「どんな飲料を製造するにも、まずはが必要だな。綺麗な水、清流と言えば…四国山地から土佐湾に流れている、四万十(しまんと)はどうだろう?」

「土佐は今、あたしの両親を殺した東山軍に占領されていて…四万十川も、あいつらの『廃液』で水質汚濁させられたそうです…許せねぇよなぁ!」

「川も海も駄目なら…もっと上流、高い山脈に溜まっている天然水…例えば、日本アルプスの地下水などが良いのでは?」

「そう言えば、千年前に碓井様と戦っておられた海神(わたつみ)様が、今は甲斐の国(山梨)にいらっしゃるみたいだね。訪ねてみようよ^^」

 水を探す班は、南アルプス赤石山脈八ヶ岳に挟まれた、甲斐の七宝院学園へと向かう事に。

十三宮(とさみや) 澪花(れいか) 咲都季(さつき)

「あきりゃたん! 私も、あきりゃ達と一緒にお出掛けするの♪」

「分かったよ、じゃあ一緒に行こう」

「お兄様・れーちゃん、行ってらっしゃい」
中部(ちゅうぶ)甲斐(かい)北杜(ほくと)大泉(おおいずみ)

「…水上様、あなた様はかつて、海中に没した私の魂を、水底から救って下さいました。この大恩、生まれ変わっても忘れはしません!」

水上(みずかみ) ジャンヌ(Jeanne) (うみ)

「大昔の事です、もう気にする事ではありません。それより、こんな山奥まで来られるとは、頼み事の一つでもあるのでしょう?」

「あ、はい。お世話になっている方への供物を作るため、畏れながら、こちらの地下水を採掘する許可を頂きたいのですが…」

「そんな事なれば、一向に構いませんよ。なんなら私が、瓶に入れて差し上げましょう。因みに…お相手は、どなたでしょうか…?」

「えーっと…それが、碓井様なんですけれども…」

「…御免なさい。今日は具合が悪いので、一人にさせて下さい。ウルスラ、後は頼みました。この者が望む限りの聖水を、授けてやりなさい」

(…あ、やはり怒らせてしまったかな…)

嶺咲(みねさき) ウルスラ(Ursula)

「すいませんね~。溟様は少々、子供っぽい所がありまして…でも、大丈夫です。お求めの天然水は、ウサゾンお急ぎ便で贈りますね~」

「助かります、ありがとう御座います!」
「良かったね、あきりゃたん♪」

「これは、ただの天然水じゃないですよ。良く見てね…これは嶺咲先輩の、愛情を込めて注いだ聖水です。これが…お姉さんの聖水、ですよ…んふふっ♪」

(…はあ!? なんで私が、碓井なんかに上げてやらなきゃいけないのよ!? あんな餓鬼に浮気しないで、私だけを崇めなさいよ! 水上教を再興するの!)

 一方、十三宮カナタの班は、碓井様への御馳走となる料理を探しに行ったのだが…。

「まさか、槐ちゃんに貢ぐ食べ物を入手するためだけに、四国に潜入するなんて…どうしよう、東山軍が出て来たら面倒ですね…」

「でも…この『世界最高の料理』を頂くには、讃岐(香川)高松城下町に入らないといけないんだって」

 しかし、そこで十三宮カナタ達を待ち構えていたのは、恐るべき強敵であった…!

南海(なんかい)讃岐(さぬき)高松(たかまつ)

山田(やまだ) ランスロ(Lancelot) 玉子(たまこ)

「…おい、団長! 我らの縄張りに、侵入者が現れたぞ!」
鵜久森(うぐもり) ミナト

「何っ!? ボク達の島に土足で乗り込むとは、いい度胸だねっ!」

武方(たけかた) (はじめ)

(…いや、あなた達が讃岐を不法占拠して、勝手に暴れているだけ…)

「鵜久森団、全速前進だぁ! 一番隊、進めっ!」

嶋本(しまもと) ゆづき

(…ああ、近所迷惑…)

「…あれ、前のほうから誰か来たよ?」

「はーはっはっは! (それがし)は、最強無敵の一番隊長! 汝爾(なんじ)ら、ここを通りたければ、某を倒してから進め!」

 山田玉子、参戦!

「タマゴ先輩、邪魔です」
(グサッ!)
「痛っ! ママぁ! 服が破けてしまったぞ! 早く助けに来てくれ~!」

 山田玉子、終了。

「…玉子様、可哀想…」
「何、一番隊を全滅させただと!? キミ達も、少しはできるようだね!」
「あの、一番隊って何人ぐらい居るんですか…?」
「あ? あいつ一人だよ」
「少なっ!」
「あんな役をやりたい奴、ほかに居ると思う?」
「居るわけねぇよなぁ!」

「素晴らしい提案をしよう、キミ達もボクと一緒に『金星1Pちゃんカップ焼き蕎麦』を半分こしないか?」

「あー、もういいです。めぐちゃん先輩、後はお願いしても良いですか?」

「はい、任せて。えーっと…天上天下唯我独尊の鵜久森ちゃんってのは、あなたの事だよね?」

「ああ、そうだ! このボクの評判を知っているとは、本州の女にしては悪くないセンスだね!」

(…めぐちゃん先輩、その調子! 鵜久森先輩の機嫌を取って、四国の名産物を巻き上げよう…!)

「私達、神様にお捧げするための、最高級の御膳を探し求めているの。世界最強の鵜久森ちゃんなら、きっと天下一品の料理も御存知だよね?」

「もちろんだ! ボクなら、神を満足させられるような…いや、神をも超越するほどの絶品を、お湯を沸かすだけで作ってあげられるよ!」

(…よーし、後は値段交渉…!)

「鵜久森ちゃんは、とっても強くて優しい人なんだね! さすが、天下の団長さんです! めぐちゃん、感激なの^^」

「えへへ…あ、お金は要らないよ! 何個でも、好きなだけ持って行きなよ! ボクの最高傑作を神に突き付けて、天辺を取って来やがれ! 応援してるよ!」

「わあ…ありがとう、鵜久森ちゃん^^」

(…めぐちゃん先輩って、あざとい自覚なさそうだけど、人の機嫌を取る才能があるよね…)

「団長、大変だ! 鮮血の聖女エリザベスが接近中! 我らを補導して、親と学校にチクる気だぞ! どうする!?」

 山田玉子、復活!

「何、大城エリザベスが来やがった…だとっ!? 今は、備中俄勝を叩き潰すので精一杯だ…やむを得ない、撤収するよっ!」

 その時、十三宮カナタは思った。


少なくとも、あんな自称「団長」の部下として働くような未来は、どんな二次創作の世界であろうと、絶対にあり得ない解釈だな…と。

「…ま、御当地土産は貰えたし、万事解決かな…?」

 何はともあれ、世界最高級の神水(じんずい)と、天下独尊(自称)の料理を手に入れたので、これで碓井槐をもてなす事にした。

「碓井様、まずは御神体をお(みそ)ぎ致しますね! えっと…こういう儀礼では、冷たいお水を使うのですが、大丈夫でしょうか…?」

「あ、そういう時はね…こうするの!」

(火属性SE)

 碓井槐が手を向けると、持参した天然水から泡と湯気が浮かび、温泉のように温まった。

「わあ…温かい! では、これで背中をお流し致しますね^^」

「苦しゅうない、大儀なり!」

 禊祓(みそぎはらい)の儀式…という名の入浴介助は、無事に完了。


まだ神水は、たくさん余っているので、別の瓶に入れてある冷水で、御神酒(おみき)を造ろう。

「槐ちゃん、自称何百歳だか知らないけど、どう見ても子供だから、アルコールはやめときましょうか」

「万一の場合、飲ませたほうも連帯責任だからね…」

 地域差はあるが、新時代の日本列島は、宗教の影響もあって飲酒・喫煙のルールが厳しい。


違反すれば実弾が飛んで来る、なお「高額納税者だから」なんて言い訳は通用しない、するわけが無い!


そして、温泉のように熱くなった水の残りは…問題の「料理」に使用する。

「えーっと、鵜久森ちゃん(いわ)く…熱湯を入れて、数分後に湯切りして、取り出した袋の中身を掛ければ…出来上がり!」

「…この小袋は、お子様には刺激が強い調味料じゃ…」

 こうして、お子様セット…じゃなくて「碓井丹波大菩薩お供え定食」が完成したらしい。

「武士であられる碓井様は、軍馬を運転なされる事もあるかと思いますので、酔わない御神酒をお造り致しました! では、お注ぎ致しますね^^」

「ん~、美味しい! 槐、この『お酒』気に入ったの♪」
「ああ、良かった!」
(…高級な天然水を使った以外は、ただのソフトジュースなんだけどね…)

「では次に、いよいよ本日の主食で御座います! こちら天下一の絶品だと、讃岐の強い人が言っておりました! もちろん、神水で調理致しましたよ^^」

(讃岐…麺類かな?)

(例え即席麺でも)心を込めてお作りした、私達の自信作です! どうぞ^^」

 そして、次の瞬間!

「頂きま~す…うっ!?」

「あ…」

「碓井様、美味しいですか? では、もっとお召し上がりになられて下さいね! お代わりも沢山、御座いますよ^^」

 碓井槐、生涯で二度目の死後硬直を迎えたかの如く凍結、その死相は「これじゃない」という切実な遺言を物語っていた…。

「め…めぐちゃん先輩、槐ちゃん辛そうだよ…」

「あ…あれ、碓井様のお好みに合いませんでしたか…?」

「…カナタさん、パッケージを読んで」

「はい、えーっと…この辛子マヨネーズは、辛味が非常に強いので、小さなお子様には決して与えないで下さい…あっ」

 やってしまった…アルコールを抜く事に気を取られて、同等ないしそれ以上に抜くべき物を見落としていた…。

「で…でも、神様なら激辛でも大丈夫だ問題ないって、鵜久森ちゃんが…」

「このボクが業務用スーパーに乗り込んで勝ち取って来た、金星1Pちゃん辛子マヨネーズを喰えない神様なんて、居るわけねぇよなぁ!」

「…って、鵜久森ちゃんが言ってたもん!」

「…あのですね、めぐちゃん先輩…世の中にはですね、そうやって真偽が怪しい事を言う人も居るんですよ…」

「…ん、うぅ…う~っ!」

「はぁ…槐ちゃんの機嫌を損ねたら、また変な心霊現象を起こされちゃうよ…」

「何か、お口直しを用意しないと…そうだ、姉さんを呼ぼう! カナタさん、ウサアプリって食料品も買えるのかな?」

「試してみる! へい、ウサ! 何でも良いから、槐ちゃんの好物を投下して! 大至急! 当日お急ぎ便の配送料は…あ、請求先は『ヤマダ タマゴ』で!」

(ドーン!)

「た…大変です~っ!」

 十三宮聖が、大慌てで駆け付けて来た。

「あ、姉さん。今、呼ぼうと思っていた所だけど…何かあったの?」

「きょ…教会の真上に、天空から段ボールの山が…! これはきっと、世界最終戦争(ハルマゲドン)の幕開けで…」

「あ、それは多分あたしの注文です…」

 その後、天下独尊(笑)のインスタント焼き蕎麦を取り下げ、大急ぎでデザートに取り替えて、どうにか神の怒りを回避する事ができた。


なお、十三宮聖は「食品廃棄は持続可能な発展に反する!」と言いながら、焼き蕎麦をチョコ味に変える努力をしたが、その魔法はチョコみたいに溶けた。

「…なるほど、碓井様は甘味がお好きなんですね!」
「…そういう事は、最初に確認しておこうよ…」

「私が教会で学ばせて頂いている『神』とは随分、解釈が異なりますが…」

「三日じゃ復活できなかったけど、千年もミイラ生活して、やっとだよ~」

「そんな御高齢で、甘い物ばかり召し上がっておられては、生活習慣病の疑いが御座います…やはり、介護病院に入所なされたほうが…?」

「やだぁ! 神様は死なない、病気も無いもん!」

「後でウルスラ様に、健康診断をお願いしましょう…」

 その後、十三宮仁らが中心になって、この社寺の知名度を上げるため、例大祭の開催などが企画される事になった。


平安時代の終焉から永い歳月を経て、この世に帰って来た碓井槐の元に、再び大勢の参拝者が訪ねてくれる日も、そう遠くはないかも知れない。

「ひーたん・めぐたん・しーたん・かなたん、今日は実に大儀であった! 槐は久遠の神様として、天地が終わるその日まで、君達を見守っているよ~」

「もし、天地が終わったら…?」

「気分次第かなぁ。その時に起きてたら、新しい世界でも創造して、そこで君達と遊んであげようかなぁ。君達の功徳(くどく)によっては、考えてあげるよ」

「改めまして、碓井丹波守様…私、十三宮 巫部 仁は、今後とも末永く、あなた様にお仕えさせて頂きたく思う所存です^^」

「めぐたんは槐の事、槐って呼んでくれないの?」

「か…神様の(いみな)を軽々しく口にするなんて、畏れ多い事なのです…!」
「…あの日から変わってないね。その性格も、真っ直ぐな瞳も」
「あ…あの、私達…昔、どこかでお逢いしましたっけ…?」

「めぐたんは、生まれ変わっても槐と一緒に居たい…そう思ってるでしょ?」

「は…はい、もちろんです! この御縁は、どうか永遠に…!」

「千年前、同じ事を願った巫女さんが居たよ。その子は今、この世界この時代に転生(てんしょう)して、どこかに居るらしいよ…今、槐のすぐ近くにね」

「それって、つまり…え、碓井様…!?」

「やっと帰って来てくれたな、我を祀りし平安の巫女よ。御主なき千歳の日々、退屈であったぞ。されど、かくして再び馳せ参ぜし輪廻の旅、御苦労であった」

「う…碓井…槐様ぁ!(泣)

「じ…時空を超越したカップリング、眼が焼け焦げるほど美しいです…!(泣)

「仁さん、本当に良かったね…!(泣)

 これは、ある年の正月に紡がれた、世にも奇妙な…そして、心暖まる物語。

「皆様、寝具の準備が整いましたよ。初春とは言え、未だ寒夜が続いております。碓井様も交えて、平安の時を過ごしましょう^^」

「あ…あの、碓井様。もし宜しければ…お近付きの証に、ほ…頬っぺたをスリスリさせて頂いても、宜しいでしょうか…?」

「ん~…ちょっとだけなら、許してあげるよ♪ ひーたん・しーたん・かなたん、皆もおいで♪」

「これ、私達も混ざって大丈夫なの…?」
「ゆ…百合の間に挟まるのは、良心の呵責が…」

「私達は皆、相思相愛の仲良しなんだから、皆で一緒にむぎゅ~ってするの! 挟まっちゃいけないとか、そんな窮屈な定めは、私達の間には無いんだよ^^」

「ふふっ…では、私も少しお邪魔しますね^^」
「私達は、これからも…」

「あの雲を突き抜けた先に、どんな空色が広がっていようとも…」

「私達の運命が、生老病死の四苦八苦に試されても…」

「神は言っている。我らは一蓮托生、常に共にあるのだと…なんてね♪」

 なお、碓井槐に拒否されて返品された辛子マヨネーズ焼き蕎麦は、鵜久森団と全国の義勇兵が、どうにか必死に残飯処理した模様。

「この焼き蕎麦を食べ残して捨てる事は、ボクのプライドと、あと大城エリザベスが許してくれそうにない! 諸君、完食の覚悟はあるか!?」

「なんか楽しそうだから、遊びに来たよ。辛い物なら任せて♪」

「くれると言うなら、貰っておこうか。食費が浮く」

東山(ひがしやま) 備中(びっちゅう)

「な…何故、私まで駆り出されるのだ…でもまあ、旨いから良いか…」

「な…なんだ、この請求書は…当日お急ぎ便で碓井に高級スイーツ? 全く、身に覚えが無いのだが…」

黒沢(くろさわ) 俄勝(がしょう)大姉(だいし) 蓬艾(ほうがい)

「あ…あなた様は、碓井丹波守…!? これはこれは、お久し振りで御座います…」

「あ、よもたん。元気にしてた?」

「元気じゃないですよ! 煉獄の牢にて、神に叛逆せし罪を償っておりましたよ!」

「悪い事するから、そうなるんでしょ?」

「そ…それは、仰る通りですけれども…」

「よもたん、少しは心を入れ替えた? おっきくなったのは、おっぱいだけじゃないといいね~♪」

「お心遣い、どうも。そういう丹波様は、これまた随分と小さくなられましたね…それに、その見慣れぬお洋服は…?」

「これ? ゴシックロリータって言うらしいの。アイドルみたいな格好すれば、信者も増えるかな~と思って」

「なんと申しますか、お考えが安直ですね…まあ『アイドル』とは偶像崇拝、即ち人物を神格化して祭り上げる意ですので、一つの真理では御座いますが…」

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登場人物紹介

【愛在幻媛】まつやま

松山 なつき

南海道 阿波県 徳島市


蟹座♋7月7日カーネリアン・ルビー)

・一人称「アタシ」

・二人称「アンタ

・地位 中級生(身長158cm)

・専攻 数学

・属性 

・武技 レーザー剣・アサルトライフル

・愛機 バイパーゼロ攻撃機(対艦ミサイル)


 四国(南海コモンウェルス)の義勇軍「サイドワインダー」伊予基地に所属する中尉(後に中佐)天狗中隊の副隊長「ハンターⅡ」。阿波徳島への増援軍も担当。双妹に松山いつきが居る。


「石鎚天狗の御名において、アタシが…アンタを護る!」

【勇敢天泣】うぐもり

鵜久森 ミナト

南海道 讃岐県 高松市


双子座♊6月18日真珠

・一人称「ボク」

・二人称「キミ

・地位 中級生(163cm)

・専攻 体育

・属性 

・武技 レーザー剣

・愛機 ストライクイーグル攻撃機(弾頭爆弾)


 サイドワインダー伊予松山基地の大尉(後に大佐)、光剣による接近戦が得意。伊予石鎚天狗空戦中隊の隊長「ハンターⅠ」。讃岐高松への増援軍も担当。


「キミの未来は、ボクらと共にあるんだよっ!」

【暗笑海神】まつやま

松山 いつき

関西州 播磨県 淡路郡


蟹座♋7月7日カーネリアン・ルビー)

・一人称「私」

・二人称「あなた

・地位 中級生(156cm)

・専攻 国語

・属性 

・武技 妖刀「蒼雷神」・アサルトライフル

・愛機 スーパーホーネット艦載戦闘攻撃機(高機能ミサイル)


 松山なつきの双妹(二卵性双生児)。志は同じだが、なつき中尉よりサディスティックな性格で、接近戦での居合を愉しむ少尉(後に少佐)。空戦では三番機「ハンターⅢ」。淡路島への増援軍も担当。


「もう苦しまなくて大丈夫! 私があなたを、楽にしてあげる♪」

【炎天無尽】さぎはら

鷺原 イズミ

南海道 土佐県 高知市


魚座♓3月5日(ブラッドストーン・珊瑚

・一人称「あたし」

・二人称「あなた

・地位 後輩(身長148cm)

・専攻 地理学

・属性 

・武技 ハンドガン

・愛機 スーパートムキャット艦載戦闘機(長距離高機能ミサイル)


 幼名「十三宮カナタ」。伊予松山基地に所属するハンター中隊の四番機「ハンターⅣ」及び土佐高知基地(龍馬エルダー隊)への増援軍を担当する訓練生(後に大尉)。公私の合間に乙女の百合などを妄想する、典型的なカップリング屋。


「あの二人は攻守リバース可能か…あなたは、どう思います?」

【大慈大悲】いしもと

石本 ユミカ

南海道 伊予県 松山市


・蠍座♏10月24日オパール・トルマリン

・一人称「私」

・二人称「あなた

・地位 司令官(身長168cm)

・専攻 家政学

・属性 

・武技 ハンドガン・剣

・愛機 ステルス艦載戦闘攻撃機ライトニング(対艦ミサイル)


 無政府状態に陥った四国を懸命に生き延び、讃岐高松で訓練を受け、義勇軍「ハンター中隊」を編成。故郷の伊予を制圧して「サイドワインダー松山基地」を築き、四国4県を中心とする「中立国共同体 南海コモンウェルス」を結成した。兵士の頃は「ハンター零(ゼロ)」と呼ばれ、現在はサイドワインダー伊予司令官・准将(後に大将)を務める。石本のぞみの母。


「天より授かった生命…この子も、私も、あなたも…」

【獰猛傲慢】つちだ

土田 エリカ

南海道 伊予県 新居浜市


魚座♓3月16日珊瑚・ブラッドストーン)

・一人称「オレ」

・二人称「オメー

・地位 飛行教官(笑)

 (164cm・B85 W56 H84)

・専攻 航空学

・属性 

・武器 ムエタイ(手甲及び足甲装着)

・愛機 ストライクイーグル攻撃機(弾頭爆弾)

 エリカスペシャル(マルチロール化改造)


 サイドワインダー伊予松山基地所属の訓練教官兼飛行教官(笑)。通称「ヤーマン土田」。腕は良いのだが、傲慢な性格・気性難のため、訓練生からは反感を買ったり、士官や幹部からはドン引きを喰らったりしており、石本ユミカ司令の頭痛の種になっている。そのため、サドワTVでは「すっとこどっこい教官」や「噴飯者」「空飛ぶ猿(フライングモンキー)」とも揶揄される始末で、出演する動画の企画でも毎度ネタにされている。


「ふざけんじゃねぇぞ! オレは指導と戦闘以外は絶対やらねぇからな!!」

【不撓不屈】なかもと  みく

中本 未玖

山陽道 安芸県 呉市


蠍座♏11月6日トパーズ

・地位 孤児院職員(身長160cm)

・専攻 機械工学

・属性 

・武技 ショットガン・ハンドガン

・愛機 アドバンスホークアイ早期警戒機


 呉港から伊予松山へと、逃げるようにやって来た女性。入水自殺しようとした所を、松山なつき中尉(後に中佐)に保護される。その後は、サイドワインダー伊予松山基地の早期警戒機隊に配属され、ハンター隊の任務の遂行をアシストしている。


「一度は捨てかけ拾った命、人々の未来に使い尽くします」

【百折不撓】じょうこう

上甲 ミサキ

南海道 伊予県 松山市 道後湯之町


獅子座♌8月16日(スピネル)

・一人称「私」

・二人称「士官(あなた)さん

・地位 下級生(身長158cm・B86 W55 H83)

・専攻 家庭科

・属性 

・武技 レーザー剣

・愛機 パイパーゼロ攻撃機 (対艦ミサイル)


 二人組の東山備中「ビッチツインズ」に襲われた、道後温泉に住んでいた中等学生。サイドワインダーに保護され、出産後はそのままサイドワインダーに所属し訓練を積み、ハンター隊六番機(ハンターⅥ)を務めるまでに成長した。因みに、後見人は中本未玖である。


「この子の為にも、情けない姿は見せられない!」

【桜花爛漫】いしもと

石本 のぞみ

南海道 伊予県 松山市


牡羊座♈4月15日ダイヤモンド

・一人称「のぞみ」

・二人称「お姉ちゃん

・地位 幼児訓練生(身長112cm スリーサイズは保護者権限で測定不可)

・専攻 現時点では無し

・属性 

・武技 薙刀


 サイドワインダー伊予松山基地司令を務める石本ユミカ准将(後に大将)の愛娘。ユミカが東山備中を押し倒して腹上死させた後に産まれた。容姿や性格はユミカそっくりだが、万全を期す為、母の刻印(マザーズ サイン)が施されている。現在、幼稚園年中。


「ママはのぞみの事が大好きだしのぞみもママの事大好きだもん!」

【心救天使】おおしろ Sophia さくら

大城 ソフィア 櫻

南海道 讃岐県 高松市


牡牛座♈4月11日(ダイヤモンド

・一人称「あたし」

・二人称「士官(あなた)さん

・地位 中級生(身長156cm・B84 W56 H83)

・専攻 社会科

・属性 

・武技 アサルトライフル・ナイフ

・愛機 スーパーホーネット艦載戦闘攻撃機(高機能ミサイル)


 旧名「武方一(たけかた はじめ)」。車道への飛び込み自殺をしようとしていた所を大城椿姫に引き止められそのまま保護された女学生。その後は椿姫の養子となり、サイドワインダー讃岐高松基地で訓練を積み、ミネルバ中隊隊長(ダイバーⅠ)を務めるまでになった。


「あたしの命を拾ってくれた…本当に大切で、守りたい人達の為に戦うんだ!」

【松風水月】しまもと

嶋本 ゆづき

南海道 讃岐県 高松市


双子座♊5月28日(エメラルド

・一人称「私」

・二人称「士官(あなた)さん

・中級生(158cm・B83 W54 H85)

・専攻 家庭科

・属性 

・武技 レーザー剣・ショットガン

・愛機 サンダーボルト攻撃機(高機能対地ミサイル)


 山鳩児童院出身の女学生。大城櫻の高松基地での初めての友達であり、共にサイドワインダー讃岐高松基地で訓練を積み、ミネルバ中隊二番機パイロット(ダイバーⅡ)を務める。まれに櫻に対して重めの感情を見せる事も…。


「訓練も任務も…私と一緒だもん…♪」

【献身天女】おおしろ Elizabeth つばき

大城 エリザベス 椿姫

南海道 讃岐県 高松市


射手座♐11月23日トパーズ

・一人称「私」

・二人称「あなた

・地位 司令官(身長166cm)

・専攻 看護学

・属性 

・武技 刀・ハンドガン

・愛機 パイパーゼロ攻撃機(対艦ミサイル)


 石本ユミカと共に無政府状態下の四国を懸命に生き延び、讃岐高松で訓練を受け、義勇軍「ミネルバ中隊」を編成。故郷の讃岐を虚人東山軍から守り抜き「サイドワインダー讃岐高松基地」を築き、ユミカと共に四国4県を中心とする「中立国共同体 南海コモンウェルス」を結成した。兵士の頃は「ダイバー零(ゼロ)」と呼ばれ、虚人東山軍からは「血塗れ(ブラッディー)リズ」と呼ばれている。現在はサイドワインダー讃岐司令官・准将(後に大将)を務める。基督教プロテスタント教徒ではあるが「シスター リズ」とも呼ばれる。


「天命に従い、弱き人々を護り救う…それが私の贖罪なのです…」

【蒼天夏影】ささぎ シエラ

笹木 詩絵楽

関東州 相模県 南武郡 横浜市


魚座♓2月23日紫水晶

・一人称「あたし」

・二人称「あんた」「キープ(笑)

・地位 中級生

・専攻 生物学

・属性 

・武技 べアックマ機関銃(縫いぐるみ熊)

・愛機 戦車


 天国で暇な生活を送っていたが、色々と調子に乗って神の怒りを買い、下界に追放されてしまった堕天使。相手を誘惑して恋愛感情を抱かせ、自分に貢がせる「色恋営業」を得意とする。そのツンデレ小悪魔な言動で骨抜きにされた元カレ(ATM)達は、優に百人以上を超えるらしい。でも本人は「清楚な乙女」(自称)らしい。愛称「ささにゃん」


「か…勘違いしないでよ! あたしは優しいから、あんたを念のためキープしてあげてるだけなんだからね!?」


「こんなに沢山あたしの写真を撮るなんて、そんなにあたしの事が好きなの~? ふふっ♪」

【滅殺邪神】かんだ Ernst ゆうか

神田 エルンスト 遊火

西海道 肥前郡 伊万里県


蟹座♋6月30日真珠

・一人称「僕」

・二人称「先輩

・地位 下級生

・専攻 生物化学

・属性 

・武技 剣術


 日本帝国九州(西海道)出身だが両親を亡くし、各地を漂流しながら守るべきものを探求している。


「…僕はこの記憶を、先輩との想い出を、ずっと大切に抱いて生きたい…」

【花天月地】かげつちいん ようぜい

花月地院 陽成

西海道 薩摩県 川内市


・一人称「私」

・二人称「先輩さん

・地位 後輩

・専攻 化学

・属性 

・武技 呪符


 護符御札を用いた呪術を習得しており、札の文字に応じて「界」「攻」「治」の効果を領域に展開できる。彼女の「実家」であった花月地院は、関西周辺に存在したと言われる密教の寺院で、表向きは「神仏・陰陽の力で孤児を救う」などと騙って賽銭を集めていたが、実際には黒魔術を研究する邪教で、そのために子供達を誘拐・酷使していた。幼き日の陽成は、この花月地院に幽閉され「御本尊」に祭り上げられていたが、戦災で寺院が焼失したのを機に、九州へと逃れて今に至る。豊かに実りましたね。


「先輩さんは、この忌むべき過去を知っても私を抱き締めてくれますか…?」

【武猫妖巫】あべの つちみかど あやね

安倍 土御門 綺音

関東州 常陸県 水戸市


魚座♓3月6日ブラッドストーン

・一人称「私」「アタシ」

・二人称「アニャタ」「オミャエ」

・地位 後輩

・専攻 兵学

・属性 

・武技 回転連発銃(2丁)・ナイフ


 自然現象を占う陰陽師(儒家神道)の末裔で、現在は北関東工業地域常陸(茨城)に住むが、何故か猫の遺伝子が混入している。伝統的な陰陽道と兵法、そして最新の軍事智識を組み合わせ、顧客に兵器と作戦術を提供する武器商人軍需産業であり、現代の軍師。


「私を拾ってくれたからには、必ずアニャタを勝利へと導くにゃん!」

【夢音般若】ゆめみや みさ

夢宮 魅咲

西海道 火国県 肥後郡


双子座♊6月1日真珠

・一人称「私」

・二人称「士官様(しぃさま)

・地位 下級生

・専攻 芸術

・属性 

・武技 杖立


 夢宮乖離・十三宮顯の妹として、九州 肥後(熊本)に暮らしてる。「人を不幸にさせる能力」がある…と言われるほど人間不信だったが、本当は心優しい美少女。の呪力による、治癒魔法を訓練している。


「うぅ…自己紹介って、何言えば良いか分かんないめぅ…」

【天心乱漫】ゆめみや かいり

夢宮 乖離

西海道 火国県 肥後郡 阿蘇市


獅子座♌8月13日サードニクス

・一人称「私」

・二人称「あなた

・地位 上級生

・専攻 古文

・属性 

・武技 ライフル銃


 夢宮魅咲の姉で、妹よりも(色んな意味で)積極的な性格。魅咲とは別の学校に通っているようだが、その正体は「光と闇を操れる」「思い描いたものを創り出す」などと言われる、不可思議な存在でもある…。


「妹を、魅咲を幸せにすると約束して?…じゃあ、誓いの口付けを…」

よねむら おうか

米村 桜華


 夢宮家で暮らす少女。小柄な体格で、稲米の妖精と言われる。

【無心教愛】はざくら

葉桜 ヒナミ

関東州 東京府


・一人称「私」

・二人称「あなた(様)

・地位 下級生

・武技 感情辞典


 国民が望む「理想の配偶者」を政府が人造するという、究極の少子化対策である「愛人ホムンクルス」計画で生まれた少女の一人。申請者の好みで容姿・声・特技などを指定できるが、葉桜は人間の感情を理解する能力が欠けており、政府側からは「新品と取り替えて処分すべき不良品」などと言われている。


「その感情の名前は何ですか?」

よしの ゆき

吉野 雪

関東州 東京府


・一人称「僕(私)

・二人称「あなた

・地位 中級生

・武技 不明


 出会い系サイトで知り合った、ロリータ服の美少…女?


「あなたの優しい所が大好きです!」

Lodi

ロディ

関東州 相模県


・一人称「俺」

・二人称「プレイヤーさん

・地位 中級生

・武技 狙撃ライフル


 オンラインRPG『ドリームワールド』の(廃人)ヘビーユーザー。ゲーム内で自分のカフェを営み、スナイパー男子のアバターで行動する。


「昨日もイベラン、今日もイベラン、明日もイベランです」

【鬼神焔華】うすい たんばのかみ えんじゅ

碓井 丹波守 槐

関西州 山城府 丹後郡 大江町


・一人称「えんじゅ」

・二人称「しーたん

・地位 神童(身長140cm)

・専攻 体育

・属性 

・武技 戦斧


 京都大江山に祀られている神霊。百年~千年も生きているらしいが、外見や言動は子供のままで、士官を「しーたん」と呼ぶ。性格や戦闘能力は非常に良く、一緒に戦うと心強いが、気分屋であり寝ている事も多い。(翼が生えてないのに)神なので飛べる、そう神だからね。


「だってエンジュ、神様だもん!」

【妄神信仰】みねさき Ursula

嶺咲 ウルスラ

東海道 駿河県 静岡市 清水区


・一人称「先生」

・二人称「御主人様」「あなた様」

・地位 短大実習生

・専攻 看護学

・属性 

・武技 人形


 短期大学で看護学を探究し、学校看護教諭(保健室)の教育実習に励む女学生。十三宮教会に所属するが、四国の士官学園などに派遣される事もある。医療や心理学に詳しく、傷病者の救護やカウンセリングなど、皆の心身をサポートするが、相手を自分に依存させて支配するのも得意。自らを信奉するファンクラブ「嶺咲会」を率いて戦い、感電金属を仕込んだ人形で攻撃する。本名、東山あずさ


「大丈夫ですよ~♪ 先生だけはぁ、御主人様の味方ですからね~♥」

せおい あかり

瀬笈 緋夏麗


 1300年以上も生きている天使だが、今は現世に留まって十三宮教会軍に属し、地上に正義を実現すべく戦っている。天使とは思えぬ長短の兵装での暗闘を得意とするが、天使なので人間の感情に疎い所がある。

とさみや Naviryastoller せつな

十三宮 ナビリアストラ 瀨紲


 十三宮教会の家事を手伝っている、人型の戦闘ドロイド。周囲の物質を武器に変形させて戦うほか、薬学にも詳しい。

たちばな Mistral まこと

橘樹 ミストラル 聖寿刀


 後天的な異能に目覚め、十三宮聖の助手を務める鬼神。あらゆる武器を調達して戦う事ができるが、性格は優しく礼儀正しい。愛称「リリー」とも。

ことうら しずく

琴浦 雫


 元来は普通の少女だったが、狐のような耳が生えている半獣半人の後輩。を操り、で斬撃する。

【水神聖慕】みずかみ Jeanne うみ

水上 ジャンヌ 溟

中部州 甲斐県 北杜市 大泉村


・一人称「私」

・二人称「子羊

・地位 神姫

・専攻 水文学

・属性 

・武技 海王石


 外見は18歳以上だが、実は古墳時代の頃から生きている水の女神。昔は海岸平野で人と共に暮らしていたが、人間の環境破壊で高地へと逃れ、南アルプス赤石山脈に隠居した。人々の記憶から忘却され、誰にも信仰されない水神となりつつあったので、自分を見付けてくれた嶺咲ウルスラに感謝し、娘のように可愛がっている。七宝院学園の合宿や観光などで、甲斐の山岳に来る人々を見守ったり、美味しい地下水を恵んだりしている。


「迷い込み来たる子羊に、私の恩寵を…」

しば まい

司波 莓

中部州 美濃県 岐阜市


 古代の神話に登場する、大和朝廷に抵抗した辺境の種族「土蜘蛛」の末裔。先祖は碓井槐らと戦った事もあり、その伝説は能楽などの演劇に語り継がれている。現在は七宝院学園に属する肉食妖怪の少女で、中等学生の姿をしている。

あずみね あんご

與峰 菴吾

関東州 東京府


牡羊座♈4月1日

・一人称「私(わたくし)」「僕」

・二人称「  

・地位 書店長(身長182cm)

・専攻 国文学

・属性 

・武技 


 表では書店を営みながら、裏では諜報(インテリジェンス)活動に従事する店長。


「今に始まった事ではありません、きっと次は乗り越えられますよ…」

【厨弐想神】やまだ Lancelot たまこ

山田 ランスロ 玉子

教室の中心


・一人称「某(それがし)

・二人称「汝爾」「君」

・地位 先輩

・専攻 宗教哲学

・属性 

・武技 


 全国の学校に出没する、とにかく痛い上級生。そこに「教室」が存在する限り、どこにでも降臨する。


「…だから、某は卵ではない!」

【神槍黄泉】とさみや れいか さつき

十三宮 澪花 咲都季

関東州 東京府 東京市 蒲田区


魚座♓3月1日(ブラッドストーン

・一人称「文屋(ふみゃん)

・二人称「士官たん

・地位 下級生

・専攻 ロボット工学

・属性 

・武技 石剣


 旧称は「文屋(ふみや)咲都季」で、何百年も異界で暮らしていた妖魔の少女。天変地異による次元の揺らぎが、情報技術の急速な発達と重なった結果、異界と地球を出入りできるようになり、人間の世界へと遊びに来るようになった。日本人に擬態するため、十三宮顯の義妹(養女?)になって「十三宮澪花」という名前を与えられた。元来は狂気的な攻撃力を有するが、最近は人間に危害を加えず、普通に仲良くしている事が多い。今日も世界一、可愛いね。


「スリスリむぎゅ~っ! だーいしゅき♥」

【深淵虚人】ひがしやま びっちゅう

東山 備中

山陽道 吉備県 備中郡 高松町


 未来の科学技術で創造されたバーチャル宇宙「メタバース」から、現実世界の地球に侵入して来た、両性具有の人型生命体。自分以外の者が苦しむ姿を眺めるのが大好きで、欲望のままに子孫を殖やすという独善的な使命を掲げ、適当な人間(特に若い女性)を無差別に襲っている。他者の不幸を糧として、病原体のように繁殖・変異を繰り返しており、多くの「変種」や「量産型」が存在する。それらを率いて虚人東山軍という犯罪組織を形成し、日本の瀬戸内海などで暴虐を尽くしている。一見すると爆乳お姉さんだが、真の性別は…。


・(レッドベリル

・一人称「私」

・二人称「あなた

・地位 提督(無免許)

・専攻 性教育実技(笑)

・属性 

・武技 迫撃砲

・愛機 昴級空中戦艦


「あなたにも、私の神聖な遺伝子を孕ませてあ・げ・る♥」

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