第49話 アマゾネス・ウーマンズ・パートナー社の宿題:2023年6月

文字数 705文字

(アマゾネス・ウーマンズ・パートナー社の問題点を分析する)

2023年6月。東京。アマゾネス・ウーマンズ・パートナー社オフィス。

アマゾネス・ウーマンズ・パートナー社の説明会は、成功だった。アマゾネス・ウーマンズ・パートナー社で仕事をしたいという希望者が予想外に多く、調整に苦労したほどだ。
しかし、ビジネス・モデルの最大の難関は、ユニバーサル・ジェンダー党の立ち上げだ。社会の流れが、「ユニバーサル・ジェンダー計画」の方に、動いていけば、ビジネス・モデルが回って、経営が進められる。座って待っていても、仕事が来るはずだ。しかし、政治が変わらないと、ビジネス・モデルは座礁してしまう。
選挙法の改正で、女性候補に追い風が吹いていた。しかし、ユニバーサル・ジェンダー党を立ち上げても、他の既存政党をさておいて、候補者を集めることが出来るだろうか。新しい、無名の政党である。誰もが、聞いたら、わかるような、特徴がなければ、まず、アウトだろう。
頭を整理しよう。
ユニバーサル・ジェンダー党のように、ジェンダーギャップの解消を第1の公約にあげた政党は、他にない。
ユニバーサル・ジェンダー計画の名前は広く知られている。従って、ユニバーサル・ジェンダー党という名称を登録できれば、政党の名前を覚えてもらう点では、有利だ。
ただし、ユニバーサル・ジェンダー党は、ユニバーサル・ジェンダー計画から、正式に、オーソライズされてはいない。この点の整理が必要だ。最低限、資料を提出して、名称を使用する許可を得る必要がある。その前に、党の規約を、作成する必要がある。

とはいえ、選挙法が改正されたので、ともかく、早くスタートするしか選択はなかった。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み