緑翠幸希

文字数 1,275文字

ここは緑翠幸希さんの執筆スペース!
ミドリにされたくなければ、邪魔はするなよ!
蝉が鳴き、太陽が照りつける人気の無い公園で、追いかけっこをしている子供が居た

rokusuiyuuki

ちょっとまて! とまれ! それは大切な物なんだ!
そうなの? でもダメ! 捕まえてみろ~!
おいっ! くそ……あの子足速い……俺じゃ追いつかないぞ……どうしここうなったんだ……
5分ほど前~

rokusuiyuuki

きょうは何して遊ぼうかな~~ん? いつも鳥の絵とかを描いてるお兄さんだ!
あの鳥は……カワラバトだな、よし、飛んでいくなよ……
(あのお兄さんは絵を描いてるとき、すごく楽しそう)
だが! 私はいま走りたい気分なのだ! でも前に追いかけっこしようって言ったら断られたからなぁ
ん? お兄さんのそばにおしゃれな箱がある……にやり
~~~~

rokusuiyuuki

このまま追いかけっこしても勝ち目がない! 書きためておいたサモエドや柴犬、ダックスフントに手伝って貰う……ていっ!
よしよし、良い子だ、あの子の周りを三匹でぐるぐるして動きを封じてくれ
わんっ!!!

rokusuiyuuki

犬を召喚した……!? すごい! わたしも!
よし追い詰めたぞ、さああの箱を返すんだ
ざんねん! わたしは持ってないよ~
なに!? まさかどこかに捨てたんじゃないだろうな
捨ててないよ! そんなにひどいことはしないよ、こういうこと!
!? こびとがたくさん散らばっていった……
そう! わたしはこびとを出せるんだ! さて、どのこびとが箱を持ってるか探してね! スタート!
おっと……危ない危ない、つーかまーえたー
うわわっ! はーなーせー!
おとなしく箱を渡すんだ、犬三匹でがぶりするぞ
それはこわい! こびとさん帰ってきてー!

はぁ……やれやれ、二度とするなよ、次はライオン出すからな

ライオン! 噛まれるのはイヤだけど見てみたい……この犬も触って良い?
触ってもいいが、箱をちゃんと渡してくれたらな、あれは大切な物なんだ
ごめんなさい……追いかけっこがしたくて……
……だから箱を取ったのか、俺が追いかけるのはイヤだが、その犬なら貸してやるから次からは絶対やるなよ? 約束だからな
ほんと!? ありがとう! あ、こびとが帰ってきた、はいこれ!
ありがとう、コレはあの子の形見なんだ……
カタミ?
あっと……いや、なんでもない、とにかく大事なんだ
なるほど
ぜってぇわかってねぇ
まあまあ、とにかくこれからなにしてあそぶ? お兄さ……名前おしえて?
わたしはみなとだよ!
いや遊ばないよ、俺は絵を……
いや遊ばないよ、俺は絵を……
(悲しそうな表情を浮かべる! そう! アイコンを用意してない!)
(もしかして、さっきの能力の発現で友達が……?)
……りん
えっ?
りんだよ! 俺の名前! それと、ライオン出してやるからそいつと戯れとけ
りん! 女の子みたいな名前だね!
そっちも男みたいな名前してるだろ
とりあえず、移動するぞ、ここは暑い、日陰で良い場所があるんだ
おお! わたしはこびとさんに飲み物を持ってきて貰うね!
お、それはありがたい、実は久しぶりに走ってふらふらするんだ
なさけないなぁ、これからはばしばし鍛えてあげよう!

それは勘弁してくれ……

そこまでー!

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。

登場人物紹介

名前:蓮川 皆人(はすかわ みなと)
性別:女
緑色をこよなく愛する少女、13歳。
緑色のアクセサリーをいくつも持っていて、自分で作ったりもする。
こだわりが強く、細かい装飾など、凝った物を作るのが好き、
よく散歩に出かけて草原をゴロゴロしたり木登りしたりと、活発な一面もある、
読書もたくさんしたい、ゲームも好きだ。
したいことが多すぎて自分がたくさん居ればいいのにと思うと、能力に目覚めた
能力名:小人使役
三〇センチぐらいの自分の分身を6人ぐらい自由に動かせる
戦う動機:遊びの邪魔をしたから

作者:緑翠幸希

「いでよ、僕のアニマル達――ッッ!!」



天然モノの芸術家

○大葉 林(おおば りん)

性別:男



自分のことをムツゴロウだと思っている一般高校生。

動物好きだが甲斐性がなく、

何かを飼うよりも動物園で満足してしまうタイプ。

特技は早描きの生態模写。5分もあれば目の前の動物を正確かつ精緻に模写できる神業の持ち主。

将来は画家かイラストレーターと期待されている。


彼が能力に目覚めたのは小学4年生の頃だった。

同じく動物が好きな女の子と気が合い、

動物図鑑を眺めたり、一緒に動物園に行ったりして楽しい日々を過ごしていた。

けれど、ある日彼女は重い病気にかかってしまい、

短い余命を病院の個室で全うすることになってしまう――。


彼は足繁く毎日お見舞いに向かい、

彼女に奇跡が起きて退院できることを祈っていた。

かろうじて口が利けるときには好きな動物を語り合い、

昔のように幸せな時間を過ごした。

やがて重症化すると、面会時間は日に日に減っていく。


彼女にもう一度喜んでもらうため、彼は日々動物の絵を描いて送った。

何枚も、何枚も、何枚も――。

時間が許すかぎり、たくさん描いた。

あっという間に少女の個室には、

どんな動物園よりも豊かな動物たちの絵が飾られた。


彼女は「本物の動物に触れたい」と呟いた。

死ぬ前に、もう一度本物の動物に会いたい――と。

彼はがむしゃらに描いた。

動き出すぐらいリアルに描けば、

絵の中から本物の動物が出てくるかもしれない。


ある日、動物たちは一斉に動き出す――。

本物の動物たちに囲まれながら、少女は幸せに旅立っていった――。




能力名:スケッチブック・ジャイアントグリーン

描いた動物が実体化する能力。

特に説明不要なぐらいありふれた具現化系能力だが、

彼にとっては特別な思い入れのある力。

絵を描くときにはいつも彼女のことを思い出し、

天国まで届くよう、今日もたくさんの動物たちを描いていく。




戦う動機:もっと多くの動物を描くため。




イラスト:ジュエルセイバーFREE

作者:如月真琴

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色