第4話
文字数 375文字
「お前は何も知らないんだな。ハッカというのは、ミントの日本語だ。ミントというのは、そうだな……喫茶店のアイスクリームの上に、小さな緑色の葉っぱが乗っているだろう。あの葉っぱだ」
「あー、あれか。絶対よけるけど。要らないじゃん、なんであんなものを乗せるの?」
「それはな、甘いものを食べる時、たまに、辛いものを口に含むと口の中がさっぱりするからだ。サクラドロップスのハッカも同じ原理だ。それに、ハッカには殺菌作用があり、食中毒から守ってくれる役目もあるんだ。刺身のワサビもそうだ」
「刺身のワサビは割りと好きだな」
ワサビに負けたのが悔しいのか、ハッカ太郎はひとつ咳払いをして言いました。
「ハッカはとても大事な役目をしているのだぞ。それなのにお前はいつも、私を邪魔扱いする。ずっと我慢してきたが、堪忍袋の緒が切れた。お前を、こらしめてやる」
「あー、あれか。絶対よけるけど。要らないじゃん、なんであんなものを乗せるの?」
「それはな、甘いものを食べる時、たまに、辛いものを口に含むと口の中がさっぱりするからだ。サクラドロップスのハッカも同じ原理だ。それに、ハッカには殺菌作用があり、食中毒から守ってくれる役目もあるんだ。刺身のワサビもそうだ」
「刺身のワサビは割りと好きだな」
ワサビに負けたのが悔しいのか、ハッカ太郎はひとつ咳払いをして言いました。
「ハッカはとても大事な役目をしているのだぞ。それなのにお前はいつも、私を邪魔扱いする。ずっと我慢してきたが、堪忍袋の緒が切れた。お前を、こらしめてやる」
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