【お題】『おちるまえに』

文字数 183文字


※こちらのお題は、ヨヨリ@自己裁量(@yoyori_5)さんよりご提供いただきました。

********

緑霞む山の奥、山姫が愛でる山椿に出遭えた者は僥倖と云う。

俺たちは恐らくそれに遭った。
「美しい女性だ」「慈しむように撫でている」「僕も撫でられたい」と友人は近付いた。
俺には山椿に集る無数の白蛇にしか見えなかった。だから逃げた。

地元の人は贄に選ばれることを僥倖と云う。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み