『クワイエット・プレイス』 静寂の世界で子供を産む意味とは【60点】

文字数 989文字

【あらすじ】




「ボーダーライン」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のエミリー・ブラントが主演、ブラントの夫でもある俳優のジョン・クラシンスキーが監督・脚本を手がけ、全米でスマッシュヒットを記録したサスペンスホラー。


 ブラントが主人公となる一家の母親エヴリンに扮し、エヴリンを支える夫のリーをクラシンスキーが自ら演じ、夫婦共演も果たした。


 聴覚障害を持つ娘役は、自身も同じ障害を持つ「ワンダーストラック」のミリセント・シモンズ。


 音に反応して人間を襲う「何か」によって人類が滅亡の危機に瀕した世界で、「決して音を立ててはいけない」というルールを守り、生き延びている家族がいた。彼らは会話に手話を使い、歩くときは裸足で、道には砂を敷き詰め、静寂とともに暮らしていた。しかし、そんな一家を想像を絶する恐怖が襲う。




【因幡さんの映画語り】




 耳が異常に発達したクリーチャーに襲われる家族の話。


 予告では、『音をたてると即死』や『何かかが襲ってくる』など、キャッチーな言葉が並んでいるが、冒頭で予告詐欺だなこれとわかる。


 クリーチャーが襲ってくるだけだとインパクトが弱いので、このような予告にしているのだろうが、ホラー好きはだいたいこういうインパクトの強い表紙にだまされてきているので、まあそんなものだろうなと思った。


 クワイエット・プレイスとは、『静かな場所』という意味。


 


 とある町で生き残った夫婦と、3人の子供。


 隕石が落ちてきて、クリーチャーがあらわれ、世界中で人間を襲い、人口は激減していた。


 夫婦と子供が帰る途中、子供の1人が音をたててしまい、クリーチャーに襲われる。


 悲しむ暇もなく、夫婦と生き残った子供たちは、生きる術を得るべき活動を開始する。


 妻は妊娠していて、ついに破水が始まってしまう・・・。


 


 謎というよりも、恐怖演出と家族愛を魅せてくれた。


 冒頭ですべてを説明してしまっているので、敵の正体も、人間がどうなったかもわかってしまう。


 静寂な世界、というか、音をたてると殺されてしまうので、セリフは少ない。


 家族が細心の注意を持って、生き抜く姿がわかる。


 音をたてるたびに、ビクッとなってしまう。


 家族を持つ人にとってはつらい映画になるかもしれない。


 ちなみに、この映画は観てわかるとおり制作費は安く、大ヒットしたため制作側は大もうけしている。




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