4話
文字数 616文字
長い階段を降り、公園から街に戻ってきた僕たちは商店街に立ち寄った。
この時期には天井がシャンデリアのように電飾が飾り付けられていたり、サンタやハートなどの電飾のオブジェが置かれていたりしてきらきらと眩しい。
さっきは疎ましく思ったこのイルミネーションも、永遠先輩がいるだけでこんなにも違う景色が広がるのかと感動する。
永遠先輩はぎゅっと僕の手を握り返してくれる。
手から伝わる温もりに心まで温かくなる。
……勢いでケーキを買ってしまったけど、どこで食べればいいんだろうか。後のことを考えていなかった。