ヤドナシ

文字数 5,815文字

ここはヤドナシさんの執筆スペース……
迷い込んだら最後、あなたはもう出られない……
「高校の友達とコックリさんをやってから、みんなにおかしなことが起きている」
賀奈子からそんな相談を受けたのは、数日前のことだった。

yomogi

私は憑神多々良……霊現象や怪異に悩まされる色んな人から相談を聞くことの多い女子高生だ。賀奈子とは中学のときからの付き合いで、彼女は私に呪いを祓う力があるのを知っている。

yomogi

もうどうしたらいいか分からなくて……みんな同じ時期から、変なことが続いてるの。多々良、前に私たちが肝試しやって怖い目にあったとき、助けてくれたよね? バカだってわかってるけど、お願いだからもう一度助けてくれない?
別にいいけど……っていうか、急がないとやばそうだしね。それ……
…………
えっ、何? 何か見えてるの?
生霊……だろうか? 珍しく、私の目にもあまりはっきり写らないそれは、人間が無意識に送ってしまうものにしてはちょっと違和感があった。他の人たちにも同じものが憑いているとしたら、急いだ方が良さそうだ。

yomogi

こっくりさんは危ないってあれほど言ったのに……何人でやったの? 全員集められる?
私の祓い方は複数の人がいないと意味ないから……
大丈夫……私を含めて6人だけど、もうみんなには多々良のこと話してあるの……多々良の都合さえつけば、いつでも夜集まれるよ。私の家の道場、平日の午後7時過ぎからなら使ってもいい許可もらったから。
それなら話が早い……私が持っているのは、呪われている人に取り憑いたものを祟り返す「祟り主」を召喚する能力だ。「祟り主」を召喚するには、呪われている人たちを数人集めて、それぞれの怖い体験を順番に話さなければならない。既に準備ができてるならちょうどいい。

yomogi

じゃあ、後で私が行ける日メールするね。できるだけ早くやっちゃおう。
うん、お願い……もう時間がない気がするの。
そういうわけで、私は今賀奈子の家の道場にいる。他の6人も私が着いたときには既に揃っていた。みんなどういう目に遭っているのか分からないけど、そうとう顔色が悪い……私はすぐに、これからすることを説明した。

yomogi

今から、私の力で皆さんに憑いているものを呪い返して追い払う「祟り主」を呼び出します。祟り主を召喚するには、今それぞれが体験している怖い話を全員がしないといけません。だけど、皆さんに憑いているものも、祟り主の召喚を止めようと脅かしてくるかもしれません。

他の人が話している途中で怖いことが起こっても、絶対に遮ったり、逃げ出したりしないでください。もしも、そうしてしまったら、かえって呪いが強くなってしまうので……
女子五人、男子一人……部活の仲間か何かだろうか? 集まった賀奈子の友達は、みんな黙って私の言葉に頷いた。緊張がこっちに伝染する前に、私は目を瞑って呼吸を整える。みんなを呪っている存在も気になるけれど、こちらが呼び出す「祟り主」も何がやってくるか分からない。必然的に、6人に憑いている「何か」より強い力を持つものだ……気をつけて相手しないと取り返しのつかないことになる。

yomogi

じゃあ……まずはあなたから。
私は本能の命じるまま、最初に話す人を選んだ。彼女から順番に、時計回りで話していくのだ。

yomogi

わっ、私ですか? 分かりました……これは、二週間くらい前から起きていることなんですけど……
私、すごい汗かきで一日に何枚もタオルを使っちゃうんです。平均で一日20枚くらい……昔からそうなんです。それで、いつも学校から帰ってきたら、まず部活で使ったタオルを洗濯して、二階にある自分の部屋のベランダに干して乾かすんです。……でも最近、夜中の9時になると必ずバサって音が聞こえるんです。ベランダの方から……
気になって窓を開けて見てみたら、ベランダに干してたタオルが全部なくて……普通、風で落ちちゃったとしても、ベランダの床に落ちてるじゃないですか? いくら風が強くても20枚くらいあったタオルが全部外に落ちちゃうって考えにくいのに……なのに、ベランダから地面を見下ろしてみたら、バサッて白いタオルが全部地面に落ちてるんです。
すごく強い風でも吹いたのかな? って思って、慌てて拾いに一階まで降りるじゃないですか? だけど……外に出て見たらどこにもタオルが落ちてないんです。地面に落ちてるのを見てすぐ下に降りたのに。誰かが全部拾う時間なんてなかったはずで、おかしいな……と思って部屋に戻ったら……
バッて開け放した窓から、さっき地面に落ちていたはずのタオルがベランダに干してあるのが見えて……えっ? えっ?ってなってるときに、耳元で低い声で……
っと……

yomogi

……って聞こえてくるんです。そんなことがもう毎日続いてて……
彼女はそこで言葉が出なくなったようだ。黙ったまま、私に「終わりです……」と訴える。

yomogi

ひひひひひ……
全員の肩が、ビクンッと跳ねた。
私はシッと口元に指を当てる。最初に言っておいたおかげか、さすがにまだ逃げ出そうとする人はいなかった。

yomogi

次……私の番ですね? 
その……私も二週間くらい前から悩んでることがあって……
二人目が語り出した。声は震えているけど、一応ちゃんと話せている。

yomogi

私は学校と家を行き来するとき、いつも通る踏切があって……前まではそんなことなかったのに、帰り道にそこを通ると、必ず信号に引っかかるようになったんです。
最初の頃は別に気にしてなかったんですけど、何日かしてから、私が踏切の信号にひっかかるとき、必ず線路の上に何か白い小さなものが乗っているのに気づいたんです。
よく見たら、それって白い花だったんですね……いつ、誰が置いたのか分からないんですけど、それが必ず私の目に止まるようになって……だけど、電車がやってきて通り過ぎたら、もうその花はどこにもないんです。車輪に潰されてくっついちゃったのか、どこかに飛ばされちゃったのか……
その代わり、カンカンカンカンカン……
……って電車が通り過ぎた後、別のものが線路の中に置いてあるんです。
信号が終わって踏切を渡るとき見て見たら、小さな白い靴なんですけど……
血のついた手でギュッと握ったような跡がついていて……初めて見たときはびっくりして家までダッシュで帰ったんです。
だけど、家に帰ろうと思ったら、そこは絶対に通らなきゃならない道で……次の日も来てみたら信号に捕まって、やっぱり電車が通り過ぎたあと、その靴があって……
なるべく気にしないように通り過ぎてたんですけど、だんだん、日を追うごとにその靴が線路の中から外の方へ向かってるんですね。
そして昨日は……私が踏切を待ってる間、ふと足元を見たら……
すぐそばにその靴が転がってて……驚いて、電車が来てるのに踏み切りを渡って逃げようとしちゃったんです。もし、明日も踏み切りに捕まったら……
彼女はそこで口を閉じた。っと、同時に……

yomogi

カンカンカンカンカン……

yomogi

みんな、お互い顔を見合わせて黙っている。聞こえてくる踏切の信号の音は、あまりにも彼女の話とタイミングが合いすぎていた。けれど、ここの近くに踏み切りはない。

yomogi

なんだ……誰の……?
カタカタと、誰かの歯が鳴っているのが聞こえてくる……このまま話せなくなるとまずい。私は目で「次の人、早く」と促した。

yomogi

おっ、俺……の番か。
俺も、みんなと同じで二週間くらい前からなんだけどさ。俺の家って、学校からかなり遠くて山の方通らなきゃいけないんだよな。それで、いつも近道使ってるんだけど……それってちょうど、山の途中の神社を突っ切る道なんだ……
正直、俺は賀奈子たちが言ってる変なことって、自分だけは何も起きてないと思ってたんだけどさ……よくよく考えたらおかしいことに気づいたんだ。
っていうのも、その神社っていつも人いなくて、参拝来た人が暗い時でも迷わないように、境内に入ると勝手に電球がつくようになっててさ……なんとか感知センサーだっけ? 何か、自動ドアみたいに反応するやつ。それがついてる神社なんだよ……
薄暗いとこだし、本当は俺もあんま通りたくないんだけど、まあ早く家に帰りたいし普通にそこを通ってたんだ。俺が通ったらパッて電球がついて、ちゃんと明るくなるから安心してさ……
ただ……何か最近、俺がそこ通る前からいつも電気ついてるんだよな。最初は「おっ、今日は初めから明るいな」くらいにしか思わなかったんだけどよ……
よくよく考えたら、人が通らないとつかないはずの電気がついてるってことは、俺以外に誰かいないとおかしいんだよ……
だけど、神社の中通っても人なんていねぇし……俺が通り過ぎたら、しばらくしてパッて電気が消えるし……それなのに、俺と一緒に誰かが神社を出ていった気配なんて全くないんだ。
気になって、神社を通り過ぎたあと、しばらく遠くから暗くなったそっちを見てたんだ。そしたら、パッて一瞬明かりがついて……
なんか、人じゃないっぽい……ちょっと獣っぽいけど、獣でもない……そんな影が見えちまって……それで俺、必死に逃げて……
ふふふふふふ……それ、あたしだよぉぉぉおお……
うぅ……うぐ……ん……
落ち着いて……私がここにいて、儀式をやってる間は直接手を出してこれないから。
カタンッ!

yomogi

私のすぐそばに、天井から包丁が落ちてきた。みんなが振り向く一瞬前に、私は足の裏で踏んでそれを隠す。

yomogi

意義あるんだけどぉおお……それぇええええ!
ほら、音だけ、声だけだよ。何もないでしょ、続けて!
ふぅ……ぐすっ…………はい……
私も……みんなと同じで学校から帰るとき……うちのマンションの前の駐車場で……
いっ、いつも……ズズッ……いつも同じ車が通るところに止まってて……そこを通り過ぎるとき躓いちゃうんれす……
何にもなにのに躓くから不気味だったけど……ズズッ……この前思いっきりこけて……倒れたとき車の下覗いたら……
ひりょの死体があっれ……グスッ……うう……そっ、それで終わりれす……
おっ、おい……!
止めないで!
ポタリ……ポタリ……
彼女の鼻から垂れている赤い液体は、どんどん床に広がっていく。

yomogi

うふふふふ……ワタシノ呪イハ防ゲナイヨぉおおお……
ううう……ひう……ぐっ……ふう……
大丈夫、あと二人だから……もう少し耐えて!
他の人も絶対に話してる途中で遮らないでね……
だんだん分かってきた……彼らがコックリさんをして下ろしてしまったこの存在……私が知っているどんな常識も通用しないタイプのものらしい。儀式の途中で刃物を落とす、呪いで鼻血を出させる……こんなこと、今までのやつにはなかったことだ。早く「祟り主」を呼び出さないと、私の力じゃどうにもできない。

yomogi

つっ、次は私ね……すっ、すぐ終わるわ。私のは単純で短いから……。
私はいつも朝、起きたらすぐ歯を磨いて髪をとかすんだけど……いつも、お気に入りの人形にお母さんからもらった櫛を立てかけてるの。
そこから毎朝櫛をとって髪を梳かすんだけど……やっぱり二週間くらい前からかしら? 人形に立てかけてる櫛を取ってみたら、何か違和感があって……自分の手に持っているものを見ると、違うものが握られてるの……
それはハサミだったり……包丁だったり……とにかく、洗面所にあるはずのない刃物がいつも私の手の中にあって……毎回驚いて落とすんだけど、パッて人形の方を見たら……
櫛の代わりに私の髪の毛を握った人形があって……もともと髪の毛伸ばしてたんだけど、今はもうこんなにショートになっちゃったの……これで終わりよ。
終ワリダト思ウ?
ふほほほほほほほほああああああああああはははははは!
シュッ!

yomogi

だんだんと、輪郭のはっきりしてきたそれに向かって、私はさっき落とされた刃物を投げる。だけど、全く効いた様子はない……そもそも呪いとか取り憑いたりとかする相手に物理的な攻撃ってきかないかもしれないけど、それには確かに肉体があった感触がした……それなのに……

yomogi

きかないよぉおおおおおおお!
わたしにそういうのはねぇええええええ!

気にしないで! 大丈夫だから! あと一人……お願い、続けて!
わっ、私で最後だね……大丈夫、やるよ……。
私、本当はもともとコンタクトつけててメガネじゃなかったんだけど、今メガネをしてるのは理由があって……
やっぱり、みんなと同じで二週間くらい前からかな……コンタクトつけてる目がしょっちゅうゴロゴロした感じになって。休み時間に何度もトイレに行ってコンタクト入れ直してたんだ。
だけど、トイレでコンタクトをつけ直そうとしたら、何か背後に誰かが立っているような気がするの……最初の頃は振り向いても誰もいなかったんだけど……何度目かに振り返ったら……
後ろに人じゃない……ちょっと獣っぽいけど獣でもない……そんな影が立ってるの……
だけど、まばたきするといなくなって……気のせいかと思って鏡を見たら、耳元で
「入ったよ……」って言われて……

入った? どこに……って思ってたら……

鏡に映った私の目に……その何かが入ってるの……
今でも……目がゴロゴロしてて疼くんだけど……もうコンタクト直しに鏡見たくないから、メガネに変えたんだ……これで……終わりだよ、多々良。
終わった! これで儀式は終わり……途中でやばかったけど何とか全員話終わった……あとは「祟り主」が現れるのを待つだけ。

yomogi

祟り主様……お願い、みんなからこいつを祓って!!
シンッとしている……何も起こらない……そう思ったとき……

yomogi

タッタッタッタッタッタッ!

yomogi

不気味な足音が天井から聞こえたと思ったら、私の背後に「祟り主」はもう立っていた……

yomogi

こっ、これが……
祟り主……様?
んふふ……んふふうううあああははははははは!!!
うそ……
えっ? 多々良……どうしたの……ねえ、何? 何を呼んだの?
なっ、なあ……あんたが呼び出す「祟り主」って……取り憑いてるものを追っ払える力の持ち主が呼ばれるんだよな……?
そう、そのはずだった……だけど……

yomogi

もし……もし、俺たちに追っ払えるやつが……祟り返せるやつがどこにも存在しなかったら……その時は何が呼ばれるんだ?
ガタンッ!

yomogi

だから言ったでしょぉおおおおおおおお!
それ……って……
ジュルジュルと……何かをすする音が聞こえる……それが、私の下半身から聞こえていることに気づいたのは、少し後だった。彼女は取り憑いたもののハラワタを最後に食べるのが……お気に入りらしい……

yomogi

(完)

yomogi

そこまでです!!

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登場人物紹介

「ふふふ………『被害者』ではなく『加害者』ですよ?今日はワタシを楽しませてくださいね^^」


【名前】

お狐様

※本名はひみつ~☆


【年齢】

その数字を知って生きていた者はいない。


【性別】

ロリロリビーストという種族なので(ry


【特殊能力(?)】

《全てを知る者》

特殊能力というよりは本人の技能に近い。

ありとあらゆる攻撃方法や特殊能力を熟知しており、それら全てを回避する術を知っているだけでなく実際に回避するだけの技能も持ち合わせる。

打撃や射撃や魔法は勿論、ダンゲロスの魔人やエブ○スタの転生者特有の特殊能力、環境によるダメージだけでなく俗に言う必中系の攻撃や特殊能力そのものを無効化させる類いのものだろうと関係なく逃れる事が出来るという無敗の極致。

対戦相手の手の内の把握だけでなく、あらゆる危機を回避する事を目的とした能力でもあるせいか、回避する為の速さや技能も健在である。

攻撃や回避、反応や思考や移動などの戦闘におけるあらゆる動作の速度が実質的に最高のものに達しており、アメコミ並のインフレ力を誇るエブリ○タ産の転生者の中でも「これ以上の速さは表現不可能」という名実もあるらしい。

ここまで来ると、もうこの力の影響は一種のギャグ補正にも近いものがある………


【呪術】

神霊の王みたいなものなので、この世のありとあらゆる呪い、怪異、都市伝説等に精通しており、それら全てを気紛れ且つ自由に引き起こして遊ぶのが趣味………というか数多くの死人を出しているためもはや趣味どころの話ではない。

自身が霊力の塊で構成されているという事もあって、その分呪いも凶悪無比な効果を見せており直接祟られれば神でもチート転生者だろうと逃れられぬ死が待っている。

最近では『とある遊び』を作って、その遊びの中でルールを破った者に生霊を送って呪い殺させる暇潰しをしているだとか………


【暗殺術】

体術から実銃の扱い、暗器の扱い、武器の扱いなどなど万能に使いこなす。

因みに本人の好みの問題で和風の武器を主体に使う。

しかも戦闘の祭はそれら全てが上記の速さと技術で四方八方から飛んでくるのだから厄介な事この上ない。


【設定】

キルミーでいうと、あぎりさんポジション(?)

アリス&ムーコンビとは仲間だが普段は自由気ままに別行動をしていて、面白いもの見たさに気分次第で遊びに来たり戦闘に便乗する形で参加する習性がある所謂お助け(?)キャラ。

いつも着物姿に帯刀しており、懐に暗器や銃を常備し、更には呪術道具をその日の気分で選んで持ち歩いている。

極一部を除いて自分以外の人物を全員『玩具』と認識して遊び倒すサディストさん。

その名の通り狐に近い外見をしているが常に霊体で行動しており、周りから怪しまれる事はない。

その9本の尻尾に包まれてくすぐられた者は苦痛と快楽に翻弄されて常人であればほんの数秒で昇天する。

戦闘の祭には暗殺術×呪術という殺意の高すぎる組み合わせの手段を用いて神速で殺しに掛かってくるので要注意。

更にアリスさんとタメ張れるレヴェルの悪食で呪い殺した相手を物理的に喰べてしまう癖がある。(特にハラワタが好きなのか最後に食べる)

とあるスマホアプリでは運営の分身だったり体力無限の記念撮影用のボスキャラとして登場したり挙げ句の果てには『創造神を撫でただけで捻り殺した』という伝説も語られている。

(このアプリが何かわかった人とは仲良くなれそうです)


【動機】

ホラーダンゲロスという事でいつになく張り切って参加した。


【イラスト】

きゃらふと様


【作者】

ダンゲロス界の最弱王

能力☆ロリロリ楽園幻想

【名前】憑神 多々良(つきがみ たたら)

【性別】女性
 霊感の強い家族に生まれた肝の座った女の子。自分の家族や友人がよく何かに憑かれてしまうので、それらを祓う力が欲しいと小さい頃から思っていた。数年前、クラスメートと肝試しに百物語をやった際、本当に恐ろしい現象が起きてしまった。その時、多々良の妄想は現実となり、彼女は魔人として覚醒した。

【能力名】祟り返し
 呪われている人に取り憑いたものを祟り返す「祟り主」を召喚する。「祟り主」を召喚するには、呪われている人たちを数人集め、それぞれの怖い体験を順番に話さなければならない。全員が怖い話を終える前に儀式を止めてしまうと、逆に呪いが強くなってしまう。「祟り主」は、儀式に参加した全員の憑き物を祓える存在が召喚される。それが僧侶か神父か神主か、あるいは別の怪異なのかは多々良自身にも分からない。

【戦う動機】友達を救うため。

【作者】ヤドナシ

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