窓に隠された謎

文字数 783文字

「まだ、次の場所に行くための鍵がないわよ」
(次は窓かな?)
「そうみたいね」
 さっきから、フローラ姫から甘い匂いがして落ち着かない。

「窓はあそこだけね」
 フローラ姫が窓に手を伸ばす。背伸びしても届かず、バランスを崩す。
「わっ」
 そのまま尻餅をつくが、様子がおかしい。
「あひん。ああぁ」
「どうしたの? フローラ姫?」
 マイラが様子を見る。フローラのあそこがひくひくしている。

「力が入らないの」
 マイラがフローラを立たせる。床が濡れている。
「見ちゃダメ。私がやってみるわ」
 マイラ姫が窓に手を伸ばす。
「何かあったわ」
 紙だった。絵が書いてある。
「鍵のありかじゃないかしら」
(そうだと良いね)

「何が書いてあるの?」
(ベッドを調べろと書いてあるよ)
「変なこと考えてない?」
(見てみてよ)
「本当だ。ベッドの下を指してるわね」
 フローラ姫がベッドの下を調べる。パンツが見えている。
「箱があったわよ」
(開けてみよう)
「鍵ね」
「どこの鍵なのかしら?」
(試してみよう)

「この本棚にも鍵があるわよ」
(使ってみよう)
 鍵が開いた。中には少し大きい鍵が入っていた。
「また、鍵?」
(どこに使う鍵なんだろう?)
「紙も入ってたわ」
『浴室の鍵』
「どこかに浴室があるのかしら?」
「そうみたいね」

(試してみよう)
「この扉は開かないわね」
(こっちは?)
「開かないわ」
(出るための鍵があるのかも)
「探してみましょう」

 ベッドの隣にテーブルがあったので、引き出しを開ける。絵が描かれた紙が入っていた。
「ピンクと黒の絵ね。この形は何かしら?」
(どこかで見たような)
「これって……」
「どうしたの? マイラ?」
「これって女の子の下着よ」
「それってブラ?」
 マイラが頷く。
「でも、どうすれば良いの?」
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