4:久しぶりの再開で急展開、みたいな。
文字数 892文字
――二人の会話を中断するように、電話の呼び出し音が部屋に鳴り響きました。
その音を聞いて。
サーニャちゃんはこの世の全てを嘆くように、大袈裟で大仰な所作で天を仰いで見せましたけれど。
沙雪さんはそんなサーニャちゃんの様子を気にせずに電話を取りました。
そして沙雪さんは電話先の相手と二三言葉を交わした後でそう告げると、通話を切りました。
ちょうどその直後に、終業を告げるチャイムが鳴って。
そんな会話を交わした後で。
二人は揃ってこの部屋を出て行きました。