「ただの雑談のつもりだったのに」

文字数 1,270文字

 “ただの雑談のつもりだったのに、相手が思わぬ反応をしたとき”にどうすればいいのかわからない。
 これだけだと伝わりにくいと思うので、実際にあった会話を書く。

その一
私「(なんか会話が止まっちゃったな)そういえば、〇〇さんは血液型は何型ですか?」
相手「う~ん、そういう話は差別につながるから、ちょっと何型かは言えないな……」

その二
私「(深い意味もなく)もうすぐクリスマスですね」
相手「Mariさんってクリスチャンなの? そうじゃないなら関係ないわよね?」

 その一は、相手側の気持ちもわからなくもない。結局相手の血液型はわからないままだったのだが、血液型で差別を受けたことがあったのかもしれない。
 私自身も血液型による性格の違いを信じているわけでもないし、正直人の血液型なんて何型でもいいし、安易な話題のチョイスだった。
 それだけに、いかに相手との話題がなかった、ということでもありそうだが……。

 その二は、本当にどうすればいいのかわからなかった。
 クリスマス直前だったから、ただありのままのことを言っただけだ。
 確かに私はクリスチャンではないが、なら相手はクリスチャンだったのかというと、そうではなかった模様。
 私にはクリスチャンの友人も数人いるが、クリスマスに関してこんな反応をされたことはない。

「その人は、あえてひねくれたことを言いたい年頃の人だったのでは?」と思われるかもしれないが、当時五十代の、お子さんもいらっしゃる方。
 おそらく、その人だってクリスマスパーティーをしたことがあると思うのだが、そんなにクリスマスというワードは地雷だったのだろうかか。いまだに謎でしかない。

 そして、個人的に「それはさすがにないだろう!」と思った出来事がある。
 私は歌手のMy Little Loverの曲の中では『ALICE』が好きだ。歌詞の、おそらく“レギレリラレギレリラ”と言っていると思われる箇所が面白くて気になったのだ。
「この歌、好きなんですよね」
 その歌が流行っていたころ、例によって軽い気持ちでそう言った。すると、話していた相手からは思ってもみない反応が。
「あんな差別主義者の歌の何がいいの!?

 え? と、まるで意味がわからずに絶句する私。
「その歌、“いつだって恋だけが 素敵なことでしょう”っていう歌詞があるけど、とんでもない差別よね!!
 と。相手。……差別なのだろうか。それを言い出したら、どんな恋愛ソングも差別になってしまいそうだが。
 ちなみに当時、私はほぼ引きこもりで、恋愛がしたいとしても困難な状況、相手の方は子持ち既婚者だった。
 当時の私が差別だと怒ったほうが、まだわからなくもないと思うのだが……。

 今はこういうご時世でもあるし、あまり人と積極的に雑談をする機会自体もないが、深い意味のない会話も大切だなと私は考えている。
 ただ、とりあえず、血液型とクリスマスと『ALICE』の話題は、人によっては地雷、とは覚えておいたほうがよさそうだ。
 私にも地雷の話題はあるのだが、それは「ファッションブスは滅びてください」などで。
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