運命の対決?!
文字数 1,499文字
なんか、舞台裏が騒がしいなぁ〜
客席が騒がしいのは、僕のせいか、、、
小鳥遊君、どえらいことしてくれたね〜。
クラスメイトも観客も、まだまだ、ざわついているよ。
ノコさんが、うまくフォローしてくれたので、劇は続けられているけど。
小鳥遊君、実はここだけの話、兵士達の武器の小道具が、本物に近い切れ味のものにすり替わっていてね、、、
なんか、イヤな感じがする。僕も出る。
頼むから、ラストシーンまでちゃんとやってくれよ。
ネタイヲ、本当に劇に出るのか?
あんなシーンまで見せつけられたら、ノコへの悪意の持ち主は大人しくはしていないだろう。
いざとなったら電流放射をするからな。合図を頼む。
どうやら、兵士達の武器が本物に近い切れ味のものにすり替わっているそうです。
もちろん、狙いはノコさんだと思われます。
ノコさんに斬りかかる人物に電流放射をお見舞いしたいと思います!
キコ、菜子、ありがとな。
あの、、、これから、敵軍のいる町へと向かいますが、あなた方兵士のみなさんに、1人も犠牲者が出ないことを祈っております。
やあ、お妃様、またお会いしましたね。
今日はあなたのお命を頂戴しに参りました。
きっとお妃様は、私がここにいることに、さぞかし驚いておられるでしょう。
この間は恩人としてあなたの前に現れましたが、今日は敵国の兵士として現れました。
な〜に、お金で雇われれば、誰の味方だろうと誰の敵だろうと関係ありませんから。
お妃様、ここは私が1人で戦いますので、他の兵士達と一緒に違うルートで町までお行き下さい。
私もすぐに追いかけます。
私は、あなたのそばから離れません。私は、誰よりもあなたのことを信頼しているのです。
ちっ、、、
1人なら何とかなるが、ノコがそばにいたんでは身動きがとれない。
もしも剣を振り回したりしたら、ノコに当たってしまうかもしれない。
こんな時、どうすれば、、、
ふんっ
2人まとめて、あの世に行ってもらうぞ。
待ちなさい。あなたの欲しいのは私の命でしょう。
この兵士に手を出さないでください。
おうりゃ〜っっっっっ、バシン!!
〈悪態をツク小鳥遊の剣を落とす〉
おまえも剣の使い手なら、もっとマシな人生送りな!
〈ネタイヲは剣を捨て、ノコをお姫様抱っこして舞台から飛び降りた。すぐに体育館出口まで移動〉
タイヲ君、ごめん。
何がだ?
私の好きな人は、、、
ほら、体育館の外に出た。
お姫様、降りて下さい。
いつも、そうやって、私の気持ちを聞こうとしない。
ひどいよ、タイヲ君。
それはだなぁ、、、
オレとお前は、ただの幼なじみ。それ以上でもそれ以下でもない。
オレは、おまえが困った時だけ動く。それも、ずうっと変わらない。
それじゃあ、私達は一生交わることはないの?
恋人とか、恋愛対象とか、許嫁とか、、、
オレ以外にも目を向けて欲しい。
オレに縛られないで欲しい。
分かった。。。それじゃあ、ちょっとだけ目をつぶってくれる?
〈 ノコからの優しいキス〉
好きな人とのキスなのに、何だか涙が、、、
苦しいのは、オレも同じだ。