純文学(国外)

エピソード文字数 1,948文字

スタンダール『赤と黒』


近頃のありきたりな恋愛小説に飽きてきた。

そんな君におすすめしたい。

世界に名を知られる大作家にして恋愛の専門家。

スタンダールの紡ぐ『赤と黒』こそはまさしく世界一の恋愛小説。


時はフランス革命より少し後。

かの残虐なる熱狂の火も冷め切らぬ頃。

貧しくも野心に燃える少年ジュリヤン。

彼の心の激しい動きが驚くほど鮮やかに描かれる。


人を好きになることは、かくも複雑な思考を経るものか。

スタンダールお得意の恋の7段階は物語にて強い説得力を見せる。

登場人物たちの心は激しく何度も揺さぶられる。

読み手はきっと、大いに疲弊することでしょう。


物語終盤の劇的な展開。

結末のあっけなさ。

さらに結末を超える狂気にも似た恋愛の発露。

これほどの恋愛劇は古今東西めったにお目にかかれません。

おう、久しぶりの書き込みだから、反応が遅れちまったぜ。

俺はフランス語はわからんので、大岡昇平訳(古谷健三 共訳)で読んだ。だが、『恋愛論』は読んでいなかったりする。

やはり19世紀のフランス文学からは小説の書き方について多くの知識を得ることができる。特に、スタンダール、バルザック、フローベールの三人の小説からだな。

『赤と黒』の結末については、「煮詰まった挙句の取り繕った結末」と解する人間と「人生の儚さを表現した結末」と取る人間に分かれるため、俺はここでは言及しないぜ。すまんな。

ミルトン「失楽園」に1票。

でも翻訳が古めかしいんだ。

だれかあれを魔王ルシファー主人公でライトノベルプロ作家がライトノベルとして書いてくれないかなって思う。

ミルトンか……。

お上はダンテ『神曲』やボッカッチョ『デカメロン』などルネサンスの時代の作品を好んで読む。ルネサンスに含まれるか人によって意見が違うが、シェイクスピアの作品もな。

ただ、悲しいことに、他人にそのことを言っても、「でも、昔の人の作品でしょ?」と一蹴されることばかりだ。

そのあたり、日本の大学の弊害と見做すか否か。トマス・ピンチョンを読むと言ったときは賞賛されたんだけどな。ピンチョンも読んだことあるだけで、別に絶賛はしなかったのだが。

それこそ、遡れば、『ギルガメッシュ叙事詩』やホメロスの作品も読んでるが、誰のせいかは知らんが、今の時代、褒められることはないな。

私はどんどんそういった西洋古典文学をライトノベル化して今の子供たちに面白さを伝えてほしいですね。ですので「天路歴程」にも1票投じます。ファウストは戯曲で本当読みずらかった。ゲーテ「ファウスト」ラノベ化希望にも1票かな。

西洋古典文学が評価されるには、翻訳物でいいから現代国語で大学入試に出すべきだと思います。

「ローランの歌」

これほどザ・中2病って文学はねーな。

主人公ローランは「角笛を力いっぱい吹いたために血管が破裂して死んだ」とかな。


もっと翻訳でいいから現代国語で触れさせるぐらいの騎士道物語の名作だよ。

騎士道ものは専門の道に進まない限り、触れることすらないよな。

大学の文学部でも、「中世は騎士道ものが文学の中心だった。そして17世紀になり、”アンチ騎士道”ものである『ドン・キホーテ』が登場して、文学の世界は転回点を迎えた」って感じで軽く触れるだけだ。

確かに、ほとんどの騎士道ものは荒唐無稽と言わざるを得ないが……

ベオウルフとかもザ・中2ですよ。私は近代の文学が優れていてという姿勢こそ近代文学の幻想だと思いますし、実は最もくだらないのが19世紀辺りのヨーロッパ文学だったのかもという「?」まで来てます。難解な文学こそいいとか?でしょ。

お上はいわゆる、モダニズム、ポストモダニズムと呼ばれる小説も読む。そして毛嫌いしているわけでもない。

だが、嗜好的には古典に寄っている。

上の方でルネサンス期の作品を偏愛していることは書いた。

他にも紀元前だったら、ウェルギリウスやオウィディウス。ルネサンス以後だったら、フランソワ・ラブレー、ミゲル・デ・セルバンテス、ローレンス・スターンを好んで読む。

ポストモダニズム文学=脱構築文学って特にヨーロッパが行き詰った時代のあがきで今の日本がようやくこの領域に入ったかなって思うんだ。むしろ日本の1960~1980年代は完全に「工業化後期近代社会」でしょ。というか日本は工業社会に過剰適応した。ゆえに脱工業社会が到来した1990年代からゼロ成長になった。というよりも2010~2030年と言うのは西洋文明主軸→中国文明主軸という500年に1度のパラダイムシフトの時代に居て、西洋と日本は完全に落日を迎えていると思う。中国人やインド人がポストモダニズム文学を読むと「ばっかじゃねーの?」という感想になると思う。

いわゆる退廃=大敗の時代なんだよ。日本も1991年のバブル崩壊確定から、そう。

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登場人物紹介

瀧川紅月(たきがわべにづき)


ここの管理者代理。

拙作『頭狂ファナティックス』第一部のメインヒロイン。

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