第二幕(5)

文字数 205文字

翌日は11キロ。その次の日は20キロ進んだ。
そしてさらにその次の日には、ついに雨の外、雲の外、人間の領域の外に達した。
センベンシャン山脈、火山地帯だ。

一陣の北風がちぎれ雲を吹きはらい、まばゆい峰が姿を現した。雪をかぶった玄武岩、黒と白のまだら模様だ。火口から煙が噴き出している。

谷の向こうには巨大な氷の壁がそそり立ち、その先は、ゴブリンの大氷河、北の果てまで限りなく白く、見つめていられないほどの白さだ。

音楽。

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登場人物紹介

ゲンリー・アイ

地球出身。惑星同盟《エキュメン》の特使。惑星《冬》ことゲセンに単身降り立ち、カーハイド帝国の皇帝に開国をうながす。長身。性格は誠実で直情的。推定される容貌はアフリカ系。男性。

セレム・ハース・レム・イル・エストラヴェン


ゲセン出身。帝国カーハイドにおける《王の耳》(宰相に相当する最高実力者)。ゲンリーの使命の重要性をただ一人理解する。やや小柄(ゲセン人の平均的体躯)。性格は慎重かつ大胆。推定される容貌はアジアあるいはエスキモー系。中性(両性具有)。

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