第18話 星空の下で
文字数 1,406文字
僕と澄川さんは、どっかに行った4人を探しに向かった
森の中を一通り探したがどこにもいなかった
「どこにもいないなー」
「ここは、圏外みたいだからスマホも使えないねー」
澄川さんは、自分のスマホ画面を見せて圏外であることを共有した
(正直もう暗くなるし、僕らまで迷うことになってしまっては・・・)
「リョータ君…あれってー・・・」
澄川さんは、僕の腕をつかんで体を寄せ、震えた声で指をさした
「あれって・・・?」
僕は、澄川さんが指した方向を見るとそこには大きな黒い物体がこちらを見ていた
(あれはまさか・・・熊⁉)
「澄川さん僕の後ろに隠れてゆっくり下がって」
「うっ、うん・・・」
澄川さんは、僕の後ろに隠れ少しずつ下がり僕らは熊と距離を取った
「澄川さん大丈夫?」
「良大君…私こわいよ~…」
今にでも澄川さんは泣きそうになっていた
「澄川さん大丈夫だから、僕が合図したら全力疾走で逃げよう!」
「わかった」
「いくよ、3・2・1・Go‼」
僕は彼女の手を取り、一度も後ろを振り返ることなく熊から逃げ森を抜けた。
目の前には、川があって浅かったから彼女をお姫様抱っこして対岸に渡った。
「もう…ここまでくれば大丈夫でしょ…」
澄川さんを降ろし、膝に両手をかざして倒れないよう抑えている
「リョータ君…その~…ありがとう」
澄川さんの言葉を聞いて僕は頷く
そして、すっかり暗くなってしまって周りも見えなくなり、明日ここで日が昇るまで待とうということになった
運よく、上着のポケットにカロリーバーとさっき火を起こすためのマッチがあったので、そこらへんに落ちていた小枝を集め火を起こし、カロリーバーを半分に割って澄川さんに渡して空腹をしのいだ
「リョータ君ありがとう、私…足引っ張てばっかだね・・・」
「そんなことないよー、僕らついてなかったね」
僕は、彼女の精神的負担を減らすためフォローした
そのあと、沈黙が続いたので僕はテーマパークの帰りに彼女があんなことをした意味を聞こうとした
「あの~、澄川さんあの日・・・」
「私ね…」
僕が途中まで言いかけると、澄川さんは急に割って話し出した
「私ね、ここだけの話高校時代いじめられてたんだ・・・」
「えっ・・・?」
驚きを隠せなかった。
「私の親が転勤族で、今はもう落ち着いたんだけど当時は中々友達ができなくて、うまくコミュニケーションが取れないのがきっかけでいじめられてたんだ・・・
だから、地元から離れて誰も知っている人がいないこの街にきて静かに暮らそうとしてたの。」
(そうだったのか・・・)
「だけど、リョータ君とあの日バイト先のカフェで会って同じ大学の人だって知って、そしたら、希子に誘われた合コンに気が進まなかったけど行ってみたら、リョータ君がいて頑張って楽しませようっていう必死さが伝わってきたよ~
そのあとも、悪い集団に絡まれた時も私を守ってくれてカッコよかったし、私が風邪ひいた日なんかは、わざわざ家まで来てくれて面倒見てもらったり、そして・・・今も危険から私を守ってくれた。だからね、私思ってんだ・・・この人は私にとって大事な人なんじゃないかってね!」
「そっ、そっか・・・ありがとう」
僕は、この時彼女の過去と現在を知ってしまい川の音に感傷に浸ってしまった
仰向けに寝そべり、夜空を眺め彼女のことを考えていると彼女は僕の手を握ってきて横にくっつき僕の頬にキスをして目を閉じた。
(彼女は僕が守り続ける・・・)
僕は、夜空の流れ星に誓った
森の中を一通り探したがどこにもいなかった
「どこにもいないなー」
「ここは、圏外みたいだからスマホも使えないねー」
澄川さんは、自分のスマホ画面を見せて圏外であることを共有した
(正直もう暗くなるし、僕らまで迷うことになってしまっては・・・)
「リョータ君…あれってー・・・」
澄川さんは、僕の腕をつかんで体を寄せ、震えた声で指をさした
「あれって・・・?」
僕は、澄川さんが指した方向を見るとそこには大きな黒い物体がこちらを見ていた
(あれはまさか・・・熊⁉)
「澄川さん僕の後ろに隠れてゆっくり下がって」
「うっ、うん・・・」
澄川さんは、僕の後ろに隠れ少しずつ下がり僕らは熊と距離を取った
「澄川さん大丈夫?」
「良大君…私こわいよ~…」
今にでも澄川さんは泣きそうになっていた
「澄川さん大丈夫だから、僕が合図したら全力疾走で逃げよう!」
「わかった」
「いくよ、3・2・1・Go‼」
僕は彼女の手を取り、一度も後ろを振り返ることなく熊から逃げ森を抜けた。
目の前には、川があって浅かったから彼女をお姫様抱っこして対岸に渡った。
「もう…ここまでくれば大丈夫でしょ…」
澄川さんを降ろし、膝に両手をかざして倒れないよう抑えている
「リョータ君…その~…ありがとう」
澄川さんの言葉を聞いて僕は頷く
そして、すっかり暗くなってしまって周りも見えなくなり、明日ここで日が昇るまで待とうということになった
運よく、上着のポケットにカロリーバーとさっき火を起こすためのマッチがあったので、そこらへんに落ちていた小枝を集め火を起こし、カロリーバーを半分に割って澄川さんに渡して空腹をしのいだ
「リョータ君ありがとう、私…足引っ張てばっかだね・・・」
「そんなことないよー、僕らついてなかったね」
僕は、彼女の精神的負担を減らすためフォローした
そのあと、沈黙が続いたので僕はテーマパークの帰りに彼女があんなことをした意味を聞こうとした
「あの~、澄川さんあの日・・・」
「私ね…」
僕が途中まで言いかけると、澄川さんは急に割って話し出した
「私ね、ここだけの話高校時代いじめられてたんだ・・・」
「えっ・・・?」
驚きを隠せなかった。
「私の親が転勤族で、今はもう落ち着いたんだけど当時は中々友達ができなくて、うまくコミュニケーションが取れないのがきっかけでいじめられてたんだ・・・
だから、地元から離れて誰も知っている人がいないこの街にきて静かに暮らそうとしてたの。」
(そうだったのか・・・)
「だけど、リョータ君とあの日バイト先のカフェで会って同じ大学の人だって知って、そしたら、希子に誘われた合コンに気が進まなかったけど行ってみたら、リョータ君がいて頑張って楽しませようっていう必死さが伝わってきたよ~
そのあとも、悪い集団に絡まれた時も私を守ってくれてカッコよかったし、私が風邪ひいた日なんかは、わざわざ家まで来てくれて面倒見てもらったり、そして・・・今も危険から私を守ってくれた。だからね、私思ってんだ・・・この人は私にとって大事な人なんじゃないかってね!」
「そっ、そっか・・・ありがとう」
僕は、この時彼女の過去と現在を知ってしまい川の音に感傷に浸ってしまった
仰向けに寝そべり、夜空を眺め彼女のことを考えていると彼女は僕の手を握ってきて横にくっつき僕の頬にキスをして目を閉じた。
(彼女は僕が守り続ける・・・)
僕は、夜空の流れ星に誓った