第12話 ボブ道

文字数 1,100文字

十月になっちまったなぁ、オルタさんよぉ。
睨むなよ、怖いよ、るるせ。
いや、な。NOVEL DAYSの『アイコン選択』のところが一年前と比べると、登録したアイコンが全部出てきてウゼェんだよな。どうにかならんの、これ?
結構、みんな言ってるな、このアイコン選択画面の話は。
チャットノベルのサイトも、増えたしなぁ。頑張ってほしいよな、NOVEL DAYSさんにも。
ふむ。しかし、自分の過去につくった曲を紹介するチャットノベル、やってるひとも探せばいるのだが、物語と連動させるのが通常なので、我らのこの形式は珍しいのではないか、と思っている。
自画自賛かよ。はぁ、ダリぃな、おい。
貴様、なにか勘違いしていないか? 我が道を行くのがロッケンローなのだろうが!
DAWもめっきり起動させてないですよーっと。
ふむ。正直でよろしい。
今回は、やってたバンドの曲だな。
然り。『ボブ道』だ! ジャジーだぞ。かなり、な。
自分で言うのもなんだが、渋いよな。しかも、タイトル、意味わかんないし。
「ライブ音源のため、歌詞が一部異なります」だぞ!
いや、歌詞間違えたって言えよ。
秋を感じる一曲だ、な。フフフ。
フフフじゃねーよ。それにしてもこの頃……頑張ってたな、僕。
ストロークが重いのが特徴の一曲だ。あと、ストロークに混ぜて高音弦をピッキングしているのと、ベースくんに頑張ってもらったし、ドラムも渋く、ベースソロのところでBPMが倍くらいになって、収まると同時にAメロに戻って終わるというのが、自分で言うのもなんだが、良いぞ。
「三軒茶屋の茶店の一角。独りで飲んでる味気ないココア」って歌詞で冒頭の歌詞に戻るんだよな。これは、良いぞ。
あの頃はまだ、渋いオリジナル曲を演奏するバンドってのも珍しかったしな。
そういや「イエモン好きなんスかぁ?」って、この時のライブで言われたなぁ。懐かしい。イエモンに失礼かもしれないが。
曲が始まる前に、ボーカルがなにか言ってるようだが?
うっせ。
なにかとめちゃくちゃな歌詞だよな、『ボブ道』は。特にサビの歌詞。
あと、二番で「百代の過客」って歌ってるんだが、「ひゃくだい」って歌ってるんだよ、自分で歌詞つくったくせに、思い切り読み方間違えてるの、逆に凄いと思わないか?
思わない。ちなみに、松尾芭蕉からの引用だ。
コズミック……か。
怒られるからやめろ!!(怒)
音色変えないで、ずっとRAT-2で演ったんだよ。
もうひとまえでバンドをやることも、人生のなかでないだろうし、ある意味、モニュメントだな、YouTubeが。
YouTubeサマサマだよ、……本当に。
フッ。
格好つかないな、僕は。いつまで経っても。
そういう人生もあるさ。
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登場人物紹介

るるせ:ウェブ小説家。宵越しの金は持たない主義。昼寝が好き。

るるせオルタ:るるせのイキってる部分が集まった姿。エナジードリンクが好き。

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