第7話 理想と現実

文字数 453文字

聞いてくれ!
 逃げて来た梅辰は抱えきれず暴露した。
エロければなんでもよかったんじゃなかったのか?
 根に持っていたのか、雅竹は以前の意趣返し。
シチュエーションに拘るのはおまえのほうだったな
AVと現実を一緒にするんじゃねぇ!
おまえが言うな
――まったくそうだよね
 いつからいたのか、蘭が同意を示した。
梅くん。

男の子なのに、すぐに話すのはどうかと思うなー

いや、その……
そういえば、竹くんは百合を見守りたい人だっけ?
いや、別に僕は……
 萎縮した男子たちを見て、
あははー、2人ともなんか誤解してると思うんだけど。

千代ちゃんは疲れて眠っただけだから。わたしが何かしたわけじゃないよ

 蘭は弁明を挟む。
あ、そうなの?
まぁ、好都合かなって思って梅くんを誘ったんだけどね
ははは……
とりあえず、今日のことは内緒にしといとね。

千代ちゃんに言ったら、2人に襲われたって騒いじゃうから

 恐ろしい台詞を残して、蘭は去って行った。
……なぁ、雅竹。

俺は百合に混ざりたいって言ったけど、AV限定にしとくわ

奇遇だな、地主。

僕もリアルは除外しておく

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