第48話 あの子とリンゴ飴
文字数 672文字
あっ、まだ、これを載せてなかった。
これは妄想コンテストで準大賞になったやつですね。書籍化もされた短編なんで、エブリスタ以外には持ちだしできないんですよね。
僕の好きな切ない系の話です。昭和三十〜四十年代くらいの設定で、美しい姉弟の生涯を描いたヒューマンドラマですね。
ところで、以前からの読者さまは『かーくんの表紙たち』にも書いてたのでご存知かと思いますが、この姉弟にはモデルがあります。親戚のおばさんとおじさんですね。ほんとにこういう生きかたをしたってわけじゃなく、ストーリーの部分は僕の創作なんですが。
絵のほうはいつものとおりデジタルのザツ絵。この絵が着物のせいか、話の舞台を大正時代と勘違いされるかたが続出w
ザツ絵と丁寧な絵の最大の違いは、下絵を紙でしてるかどうか。やっぱり紙に鉛筆のほうが描きやすいので、下絵を描いてパソコンにとりこむのと、パソコン上にタブレットでちょくせつ下絵から描いてしまうのでは線の細かさが違ってきます。
この絵はちょくせつ描いたやつ。
ザツ絵なのに、意外と評判のよかった絵。
『あの子とリンゴ飴』
貧しい職人の家に生まれた叶子には病弱な弟がいた。大人になるまで生きられないと言われた弟のためには金を惜しまない家族や親類のなかで、弟なんていなければいいと思う叶子。
年ごろになって、叶子には良縁の話が持ちあがったが、弟のワガママで……。
姉弟の恋愛未満の揺れる心情を描いた人間ドラマ。