ヒューゴの困惑

文字数 537文字

(12月某日、ライブの打ち上げにて)
この間、俺、家のデスクの上にこんなもの見つけた
(ヒューゴ、1冊の冊子をみんなに見せます)
何々、『ピッパ・ニューマンファンクラブ会報創刊号』!?
ピッパ、自分のファンクラブなんて立ち上げたんだ…
何だか、『乗っかってる』感がすごいですけど
問題は最初の1ページだ…
(ヒューゴがファンクラブ会報を開くと、何とそこには「名誉会長ごあいさつ」と、ほほ笑むヒューゴの顔写真が…)
何で俺がピッパのファンクラブ名誉会長になってんだ!?そんな話は全然聞いてないぞ!?
まあ、ヒューゴはピッパのことを一番知ってる人物だし、一番ピッパのこと推してくれそうだからなぁ
そうだとしても、ピッパのやつ、30過ぎてんのにチャラチャラしやがって…はあぁ…(頭を抱える)
ていうか、ピッパさんのファンクラブって何するんですか?
う~ん…まずはライブするなら、チケットの先行予約販売かな。あと、会報誌を発行するとか
会員にクリスマスカードやバースデーカードを発行したりな
会員限定ライブもやるし、会員限定グッズの通販とかもするんじゃねえ?
でも、そもそもピッパのファンって居るの?
そこな
ピッパの活動を紹介してファンを増やしていく、いわば『布教』もファンクラブの役割じゃねえの…?ハハ、アハハ…
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登場人物紹介

フィル・イェーツ(40)

「LOVE BRAVE」のヴォーカルで、リーダー。

20代のときは、バンドで一番のモテ外見だったらしい。

割と人懐っこい性格だが、「LOVE BRAVE」のフロントマン役。

ヒューゴ・マーロウ(40)

「LOVE BRAVE」のギタリスト。ツンツン系のキャラで、メディア出演時は一番化粧が濃い。

しかしプライベートでは恐妻家なのだとか。

ジミー・オドネル(41)

「LOVE BRAVE」のベーシストで、最年長。見た目によらず、常識人ポジション。

また、カメラとバイクを愛するアウトドア系でもある。

スティーブン・シュルツ(18)

「LOVE BRAVE」のギタリストで、一番年若い甘えん坊。バンドのリーダーであるフィルを慕っている。

実はメジャーデビュー直前に亡くなったメンバーの一人息子。

サラ・スタインベック・シュルツ(40)

スティーブンの母で、亡きティムの妻。貧しい中でも、ほぼ女手一つでスティーブンを育て上げた。また、ヴァイオリンが得意で、ロックも愛好している。

ピッパ・ニューマン(35)

ヒューゴ・マーロウとは事実婚で、彼との間に15歳のフィオナとファビアン(通称ファビ)という双子が居る。マーロウ家では一番発言力を持っているが、家族LOVE。

君影 舞美(?)

この物語の作者で、悪ノリしやすい人。

変なことを言ってLOVE BRAVEをよくイジる。

ケンゾウ・ホシノ(55)

LOVE BRAVEとは非常に付き合いが長いフォトグラファーで、日本出身。とにかく影が薄く、存在を気付かれにくい。

それでもカメラの腕は抜群で、LOVE BRAVEに信頼されている。

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