第23話 ミンとクロエ、同時にイクッてよ

文字数 3,846文字

「ああ、グラン様! 私の尻穴も楽しんでください!」

 耐え切れずに、クロエがおねだりする。
 白魔導士として、そして女としての向上心にグランは感心した。

「分かった。ミンを犯したら、お前の尻穴も犯してやる。
 精は尻穴からの摂取が最も吸収がいいと、
 魔法技術院も発表している。おっと」

 クロエに約束してやりながら、ミンの尻穴に突っ込んでいた指を眺めていたグランは、それを見つけた。
 やや茶色い汁と塊が付着している。
 その指を、ミンの目の前につきつける。

「見ろ。どれだけ高尚な理念を持とうが、澄んだ精神の持ち主であろうが、
 小便はするし、クソはする。普遍の原理だ。
 同様に、女は股をイジられたら、
 ペニスを入れてほしくて喜んで股を開く生き物だ」

 眼前に突きつけられた自分の排泄物。
 そしてグランに教えられる女の真理。
 逃れられないと分かっていても、ミンは目を逸らしてしまう。

「目を逸らすな。これがお前の最たる恥部であり、お前の分身だ。
 向き合え。お前の中にある、成長を妨害する過去と向き合え」

 グランの言葉が催眠術のように、ミンを深い意識へと潜らせる。
 物心ついた頃には、父からすでに過酷な訓練を課せられた。
 口を開けば「優れた武闘家になれ」で、世間話をした記憶はない。
 母はミン出産の際に亡くなった。
 宮廷付き武闘家の跡継ぎに、父は男児を欲しがっていた。
 それもあってか、父の悲しみは相当だったと、後で親戚筋から教えられた。
 唯一の肉親である父から冷たい視線を浴びる度に、男に生まれなかった運命を憎んだ。
 その憎悪はいつの間にか、男へのそれに変わっていた。
 男を憎みつつ、しかし男ではない自分に劣等感を抱く。
 そんな(いびつ)な精神構造が出来上がった。
 その精神構造が、ミンのポテンシャル開花を妨害している。

 グランは指先についたミンの排泄部を、クロエに無言で差し出す。
 クロエはミンの目を見詰めながら、口でグランの指を奇麗に舐めとる。
 そのとき、ふと閃いた。
 が、今は一旦、その閃きを横にやる。

 ミンの前髪を掴んでしゃがませる。
 ミンの眼前にグランの股間がある

「な、何を、する……!」

「下の口が締まりよく上物(じょうもの)なのは分かった。次は上の口だ」

 下肢のローブをはだけ、ペニスを露出する。

「…‥‥! お、大き過ぎる!」

 目の前に現れた長く太く固く反り返った人外のペニスを見せつけられ、ミンは悲鳴を上げる。

「逃げずに立ち向かえ。過去の自分を乗り越え、新しい自分になるために」

 そう教え諭すと、グランはペニスをミンの口内に無理矢理突っ込んだ。
 初めから、喉奥まで突っ込む。
 ミンが盛大に咳き込み、大量に涎を垂らし、止めどなく涙を流す。
 「抜いてほしい」と目で訴えるミンに、

「立ち向かえ。世界ランキング一位に昇り詰めたいだろう」

 グランの叱咤激励に、ミンは涙目で従う意思を示した。

 ミンの喉奥を犯しながら、先程の閃きについて考える。
 日中、カザマン小隊から聞いたエルフの国・ベンゲルへ行くために、避けて通れない「迷いの森」。
 文献には、正しい道を示す道具が必須だと書かれていた。
 それを作る材料が、美女達の排尿や排泄物だとか。
 理解に苦しむ。
 結局、グランはその文献が読解できず、閉じてしまった。
 文献は重要になればなるほど、簡単に読めないよう難解な暗号化がなされている。
 例えば今日、グランがカートンの図書館で読んでいた魔物に関する文献も、複数の数列を使って何通りもの共通項から正しいものを取捨選択して、やっと啓示のような文章が現れてくる。
 それを正しく解釈するための文献が別にあり、同じことをしなければならない。
 持って生まれた数学の才能と、暗号解読術の鍛錬・実践が不可欠だ。
 それらを持っていたグランは、今日の文献から、上等ミノタウロスに関する重要な事実を把握できた。

 迷いの森へ行くために、「美女達の排泄が必要」で間違いないのではないか?
 一個大隊をもってしても、撤退を強いられたのは、グラマン軍が男しかいなかったからだ。
 もう一度精査する必要性を感じながら、口の中でペニスがキュゥッ! と締め付けられる感触を味わっていた。

「いいぞ、ミン。上の口も下の口も、締まりがいい。ご褒美に、飲ませてやる」

 言った直後、グランのペニスが唐突に噴火した。
 暴れ狂うマグマのような白濁液が喉奥を叩く。
 食道や気道を貫通するほどの勢いと量、そして密度だ。

「ゴブルウッ!」

 特大ペニスが突き刺さったままなので、くぐもった唸りを発しながら、ミンはグランの精子を飲み込む。
 大粒の涙が次々と頬を流れる。
 その涙の中に、歓びの涙があることを、ミンは認めたくない。

「まだ処女のお前に、休む暇などない。クロエの腰を両手で掴んで、尻を差し出せ」

 髪をグランに強く引っ張られる。
 抵抗できず、言われたままの姿勢を取る。
 目の前が、真っ暗になった。
 グランに闇の黒魔法をかけられたと思った。
 だがよく見ると……それはクロエの陰毛だった。
 衝撃を受けたミンが、クロエのロリ顔と漆黒の陰毛で覆われた股を交互に見る。

「何て毛深いの!? 聖女に相応しい少女のような顔立ちなのに!
 それに、この成熟した陰部は何!?」

 勝ち誇った顔でミンを見下ろすクロエ。
 その表情に白魔導士の面影はなく、牝に近付きつつある女の色香があった。
 ミンが驚いたとおり、クロエの陰部はひだ肉が左右に分かれヌメヌメと光り、肉真珠は剥き出しでプックリと膨らんでいる。
 ペニスを怪しく誘う陰部の卑猥ぶりは、高級娼婦にも引けを取らない。

「俺がクロエに精子をくれてやったのは、三回だけだ。
 しかも最後の一回は、口のみだ。それでも、女体はここまで開花する。
 これが、イチネンボッキの力だ」

 女体をここまで卑猥にできるイチネンボッキというスキルの凄まじさの前で、ミンは自分の存在の小ささを痛感するしかない。

「お前にも、陰部から俺の精子をくれてやる」

「い、いや、ダメだ。それだけはダメだ……!」

 ここまで来て、まだ否定を口にできるミンを、グランは頼もしく思う。
 強く気高いからこそ、最後の最後まで抵抗できるのだ。
 そしてそんな女を牝奴隷に堕とすことは、男にとって勲章であり、誇っていい。

 チラリとオルグに目をやると、体を震わせながら泣いて、鼻水を垂れている。
 あまりの情けなさに怒りが絶頂に達したグランは、この場でオルグを殺そうかと思った。
 が、愚者なりに使い道があるかもしれないと思い、止めておいた。

「女にしてやる」

 ミンに言い放つと、ズブリとペニスの先端を陰部に埋める。

「あうっ!」

 ミンが生々しい声を出す。

「よし、女になれ」

 根本まで一気に突っ込んだ。

「グッアウゥゥゥゥゥゥゥゥゥワアァァァァァァァァァァァァ!」

 愛液で濡れているとはいえ、狭い陰部内を丸太のような太さと長さを持つペニスに裂かれ、ミンが絶叫する。

「さすが、武闘家は腹筋も鍛えているな。実にいい声で鳴きやがる」

 満足気なグランは、腰のピストンをゆっくりと開始した。
 抜き差しする度に、ギュッギュッとペニスが締め付けられる。
 中で、引き千切られそうだ。
 だがこの程度で負けるイチネンボッキではない。

「ミン、抱えている過去を壊せ。抱えているトラウマを壊せ。
 抱えている劣等感を壊せ。そして、このペニスにひざまずけ!」

「あああんっ、き、気持ちいい……な、何なの、これ!?
 イヤだ、すっごく気持ちいい!」

 秘部をペニスがピストンする速度が上がり、押し寄せる快楽の波にミンが飲まれる。

「あん、あんっ! いい、いいっ、凄くいいのっ!」

 もはやミンの全てを、イチネンボッキがあたえる快楽が支配していた。

「ミン、教えられたことは忘れずに実行しろ。
 イク時はちゃんと『ご主人様、ミン、イキます』と報告してからだ」

「あ、ああ、い、イクッ!」

 ミンの下半身が痙攣の兆候を見せる。
 そんなミンを見下ろしながら、自分で秘部に二本指を入れて自慰しているクロエも、イきそうだ。

「よし、中に出してやる。ここから、お前は世界ランキング一位を目指すんだ」

 グランが深々と根本まで、ペニスを埋め込む。

「おおおうんっ!」

 子宮口を突き上げられた衝撃で、ミンが悲鳴を上げる。
 直後、ペニスが爆発する。
 無数の白濁色の塊が、狂暴にミンの膣内で暴れ回る。
 勢いあまって、ミンの膣外へ飛び出す白濁色が後を絶たないほどだ。
 同時に、ミンの心に引っ掛かっていった父親が吹き飛ぶ。
 歪な精神構造が、音を立てて崩壊する。
 そして、ミンは目が眩むほどの白い光に包まれる。

「ご主人様、ミン、イキます!」

 吠えながら、ガクガクと全身を震わせるミンの表情は、憑き物が落ちたように晴れていた。

「ああ、グラン様、クロエもいきます!」

 背中に神殿・デーア、両袖に白魔導士のローブを羽織ったクロエが秘部をさらけ出しながら、絶頂に達する。

 荘厳な三重奏が、深夜のレイジ国平原に響く。
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