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文字数 244文字



1人だけ俯く集合写真
見過ごされた君の不満
雪の中で佇んでた
あの日の午後
振り返らなかった帰り道
冷えた手に触れたら
儚く消えた結晶の
形を今も覚えてる
溢れ出る思いの丈を
伝える術を失い
僕はどこへいけばいい
遠くに消えた光の中の
君の影を探す
頬をつたう水はまだ
枯れてないけれど
白い花を咲かせるまでは
まだ満ち足りてない
線路沿いを歩く
君に伝えたい思いを叫ぶ
かき消された言葉を
拾い集めて貨物列車が行く
もう何も渡せないけど
忘れ物はここに入れよう
さよならは言わないけど
あの日見つけた
秘密のメロディを
空に向けて奏でよう

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