二十四~エピローグ

文字数 7,990文字

 二十四
 19時21分
 東京都荒川区町屋
 除湿器の青いランプが光りつづけていた。
 夜になったからその明かりがドアの外に漏れてしまいそうで怖かった。けどそんなことより、ミヨちゃんの口をふさがなきゃいけなかったからそっちのほうがたいへんだった。おなかを空かせて喉を鳴らす猫みたいにずっと泣きつづけていたんだ。
 どれくらい時間がたっただろう。
 ぼくもミヨちゃんも変身していないから、キリは除湿器がみんな吸ってくれてるんだと思う。だけどそろそろタンクがいっぱいになっちゃうかもね。そうなれば自動的にスイッチがオフになる。その前にタンクにたまった水を捨てないと。お掃除で使うバケツがあったからぼくはそこに一回だけおしっこをした。ミヨちゃんは二回した。暗くて見えないから心配ないよって言ったけど、パンツ下ろしてバケツにまたがるのがバッチリ見えちゃった。そのバケツにタンクの水を捨てて、急いで除湿器にセットしなおさないといけない。水はただの水じゃないことはわかっている。ちょっとでもさわったら変身するにちがいない。ミヨちゃんが手伝ってくれるといいんだけど、怖がってるから無理かもね。結局、男がなんでもやらされる。
 だけどこれだけは絶対にミヨちゃんに見せられなかったけど、ぼくだって怖くてずっと泣いていたんだよ。だって階段をだれかが下りてきて、ドアの向こうにずっといるんだもの。カサカサいう足音がしたときは息がとまったし、ちょっとだけちびっちゃった。神さまにお祈りしたよ。けっしてドアがガタガタされませんようにって。
 きっとそれが通じたんだと思う。そうでなきゃ、あのモンスターは頭が悪いんだ。ドアの開け方を知らなかったんだな。それとも子どもたちがうっかり物置から顔を出すのをじっと待っていたのかな。ミーアキャットの巣穴の前で待ちかまえる毒ヘビみたいに。とにかく息をひそめて――ミヨちゃんのちょっと臭い口を押さえつづけて――じっと待つしかなかった。
 待つってだれを?
 決まってるじゃん。
 パパだよ。
 だから声を聞く前からすぐにわかった。
 「ほらね、パパが来た!」うれしくってぼくのほうが声を出しちゃった。「足音でわかるんだよ」
 「晋治、いるのか! もうだいじょうぶだぞ!」
 やっぱりパパはヒーローだ。ぼくはうれしくって飛びだしていきたかった。でもそうはしなかった。ミヨちゃんの前で最後までカッコつけたかったとか、そんなんじゃない。へんに動いたりしたら、ずっとがまんしていたくさい塊がお尻から出てきちゃいそうだったんだよね。

 二十五
 ここは……。
 目を覚ました奈央は、ベージュ色の天井をぼんやりと見つめた。自分がどこにいるか見当識を完全に失っている。唾をのみくだし、パニックが起きそうになるのをこらえた。
 ほんの二、三秒で落ち着くことができた。頭が痛むわけでも体がだるいわけでもない。気分はよかった。ずいぶんぐっすり眠っていたようだ。
 ベッドだった。
 自宅ではない。アルミフレームの柵に取り囲まれていたり、レール式のカーテンがひかれたりしているわけでもないから、病院ではなさそうだ。でも記憶がさだかでない。病院に搬送されるような目に遭ったのだろうか。ほんのすこし思いをめぐらせれば、深い海の底から記憶がぽっかりと浮上してくるはずだ。だがそれが怖くもあった。
 足もとにすらりとした白衣の黒人女性が立っていた。
 首から聴診器をさげているところを見ると医師のようだ。丸眼鏡の奥からにっこりと微笑み、英語で何事か告げるなり、背後のドアの向こうに消えた。
 広々とした部屋だった。
 ベッドはクイーンサイズで、天井とおなじく落ち着いた色合いの壁にシックな調度品がいくつか寄せつけられている。最新式のテレビモニターにゆったりとしたソファセットまであった。眺めているだけで気持ちが落ち着きそうな印象派風の絵もかかっており、まるでラグジュアリーなシティホテルの一室のようだった。唯一気になるのは窓がないことだ。その不安感が引き金となって記憶がよみがえった。
 あれからわたしはどうなったのだろう。
 それに答えてくれそうな人物が、白衣の女性と入れ替わりで部屋に入ってきた。あのときは防護服を身につけていたからわからなかったが、ふだんはこんな感じなのだろう。ぱりっとした濃紺のスーツがよく似合う。
 「気分はいかがですか」西条は訊ねてきた。「なにかあれば先ほどのドクター・バドゥが処置してくれます。看護師は交代で二十四時間待機しています」
 「ここはいったい……」
 「米軍の施設です。事情があってくわしい場所はもうしあげられませんが」
 「米軍の施設……?」奈央は体を起こそうとした。西条がさっと手を貸してくれる。かすかに頭痛がした。西条はソファにあったしっかりした感じのクッションを奈央の背中と壁の間に置いてくれた。「横田基地とかですか」
 ソファに腰を下ろして西条が穏やかなまなざしを向けてくる。「米国本土です。きょうで一週間になります。水城さんはずっと昏睡状態だったのです。あのときから」
 にわかには信じられない。一週間も意識不明となり、その間に東京から米国に移送されただなんて。それでもいまはこの男の話を信じるしかなかった。
 西条は事の顛末を話してくれた。
 テレビ東邦七階の改修中のスタジオで、化け物の頭部から両手を放すなり奈央は脱力し、気絶した。午後六時半過ぎのことだという。すでに目の前の化け物は動かなくなっていたし、それまでスタジオの入り口の向こうから聞こえていた扉を引っかく音がぴたりとやんでいた。防護服のフードを装着し、危険をおかしてドアを開けてみた西条は、その目を疑ったという。カミキリムシが巨大化した何十匹ものモンスターが、一匹残らず肢を縮めて死んでいたのだ。
 霧はまだ立ちこめていたが、西日が差しているのがわかったし、なにより異界じみた印象を醸しだしていた例の紫色の輝きが消えていた。はっとして西条はスマホをたしかめた。電波が完全に通じるようになっていた。上司のボーグマン大佐と連絡を取り、状況を訊ねた。事態をもっとも把握しているのは、日本の警察でも自衛隊でもなく、いまなお米国政府であるとの確信があったからだ。
 ボーグマンは謎の雲が驚くほどの速度で縮小し、関東上空からほとんど消えつつあることを明かした。さらにいくつかのケースを伝え、六時半以降は問題の霧に接触しても変身が起きていないことを教えてくれた。思いきって西条もフードを外してみたが、異変が起きることはなかったという。
 外出禁止令が解除されるまでにさらに二時間を要し、その間に西条は出向元である防衛省の上司に対し、現状報告を行うとともに、ボーグマンには奈央の存在を告げた。彼は詳細なリポートを早急にあげるようもとめた――西条によると、そういうところが大佐のなりふりかまわぬ上昇志向のすさまじさだという――が、奈央の意識がもどらぬかぎり、それは不可能だった。
 もちろん最初に西条が電話をかけたのは妻の真知子だった。すぐに留守電に切り替わってしまい、しばらく気をもむこととなったが、三十分ほどで向こうから電話がかかってきたという。
 「窓が破られて部屋に霧が入ってきたのですが、布団に潜りこんだそうです。それが霧の水分を吸収してくれたようですが、危機一髪でした。もうすこし遅かったら妻も変身していた。本当にありがとうございます。すべては水城さんのおかげです。これは被災地でたすかった人たちみんなの気持ちだと思います」
 被災地……。
 その言葉が奈央の胸を乱暴に引っかいた。こわごわと奈央は訊ねてみた。「どれくらいの方が被害に遭ったのでしょう」
 西条は大きくため息をついた。もっとも口にしたくないことのようだった。「日本はもちろん、人類史上、最悪です。関東、甲信越、それに福島の千八百万人が死亡しました。化け物に殺された人が六百万人、化け物になった人が千二百万人。死者の数はまだ増えるものと見られています。なお、念のためお伝えしておきますが、お兄さんとお義姉さんは病院のなかにいたので無事です」
 唯一の親族の安否がたしかめられてありがたかったが、それでも訊ねないわけにいかなかった。「変身した人たちは元にはもどれなかったのですか」
 「元にもどることなく死んでしまいました」
 千八百万人の命がわずか数時間で奪われた。奈央は気が遠くなりそうだった。日本はいったいこれからどうなるのだろう。言葉もなかった。
 西条が察して話した。「日本は壊滅状態です。すくなくとも東京はおしまいだ。これを復興させるのは並大抵じゃない。首都機能は大阪が担うことになりました。世界経済に対する影響も甚大で、各国が支援を申しでてくれています。というか各国とも国の垣根を越えて問題に対処する必要性を痛感したようです。人類史上はじめて宇宙人の侵略を受けたわけですから」
 「宇宙人というのはあきらかにされたのでしょうか」
 「あざみ野の事件だけならごまかせたでしょうが、あの怪物があらわれた以上隠しようがない。すべての情報が開示されたわけではありませんが、地球外生命体がかかわっていることはすでに公表されている。現在の各国政府の関心はその点に収れんされています。今後は国家予算の使い道も変わってくることでしょう。国家間の紛争も、これまでのような宗教上の対立などの観点とはちがう角度からとらえられるようになるでしょうね。その原点となるのが今回の惨事です。多くの人の死をむだにしないよう国際社会が協力して専門の組織も作られる見通しです」
 「米国政府は八年前から端緒をつかみ、地球外生命体の重要なサンプルを入手していた。それについては公表されたのでしょうか」
 西条の表情がこわばる。しかし根が正直な人らしく、もうしわけなさそうに頭をかいた。「その点はいっさい公表されていません。国益にかかわる話ですので」
 「でも」奈央は憤然として言った。「もっと早く対処していたら」それはつまりクリスの息の根をとめていたらという意味だが、奈央もそこまでは口にしなかった。「事態はちがったんじゃないかしら」
 「その可能性は大いにあると思いますし、言い訳するようですがわたしも主張しました。直属の上司やもっと上の幹部連中に。でも正直、梨のつぶてです」
 「この期におよんで自分勝手な責任回避だなんて」
 「わたしの力不足かもしれません。もうしわけありません」西条は奈央の前で深々と頭を下げた。
 怒りのやり場がなかった。奈央はしばらく黙りこんだ。だが冷静に考えるなら、米国政府にだってどうしようもなかったのだ。高次元の意識体は、小さな惑星の一国家ごときの意向など鼻にもかけなかったはずだ。グプタ教授をはじめとしてもっとすばやい対応を取ったところで、所詮は後の祭りになったことだろう。
 「そこで一つ、たいせつなことをお伝えしなければならないのですが」西条はソファに座りなおし、居ずまいを正した。背筋がぴんとのびきっているところは、いかにも防衛省の幹部職員らしい。「地球に降りかかった今回の危機を脱したことに水城奈央さん、あなたがかかわっているというのは、極めて少数の関係者にしか伝わっていません」
 「どういうことですか」
 「すべての情報は米国政府が管理しています。日本政府には官邸に対してでさえ、適切な情報を開示していない。ですからすくなくとも官邸はあなたのことを把握していません。日本の政府関係者であなたの存在を知っているのは、わたし一人です」
 「だれかに話すつもりなんかありませんからご安心ください。機密事項とかそんな堅苦しい話をされなくてだいじょうぶです。わたしにとってはもう終わった話ですから」
 「いや」それまでにはなかったきびしい表情で西条は迫ってきた。「話してもらわないと困るんです。すくなくともわたしには」
 奈央はクッションをぎゅっと握りしめた。「話すって……」
 「あのとき、あなたがなにを透視し、具体的になにをしたか。そのすべてをあきらかにしてほしいのです。それを聞き取るのがわたしの役目です。じつはルイジアナ州のブラックデザートという小さな町で、クリスの遺体が見つかっています。スコールの降りしきるコンビニの駐車場で倒れていたそうです。遺体の左右のこめかみには、激しいやけどのような痕が残っていた。これについても、サイキックであるあなたの意見をうかがいたいのです」
 「遺体が見つかったのは、クリスが生まれ育った町だったのですか」
 「そうです。八歳まで暮らした町です」西条はベッドわきの壁にかかった風景画をぼんやりと見つめた。「八年前、あの町で雨にあたったときから彼の地球人としての自我は失われたとグプタ教授は考えた。彼の頭のなかには、ずっと宇宙人が住みついていると思いこんでいたのです。しかしどうやらそれはちがったようです。地球をわがものにしようと作戦を決行し、グプタ教授をうまいことそそのかして収容施設から出た途端、高次元の意識体のなかに潜んでいたクリスが故郷に足を向けさせた。皮肉なものですよ。ずっと人間の自我を奪ったと思いこんでいたのに、一番の正念場でぐずぐずさせられるなんて。いかがですか、奈央さん。あなたがあのとき見たものについて、お話しいただけませんか」
 奈央は広々とした部屋を見まわした。西条が入ってきたドアの向こうにも部屋があるようで、スイートのつくりになっているらしい。だがいまとなっては、さほど居心地はよくない。それどころか急速に不快感が増している。なにより窓がないところが気に入らない。呼吸が浅くなって窒息死してしまいそうだった。
 「わたしが彼とどう接触し、なにをしたかお話すればよろしいのでしょうか」
 「まずはそうしていただけるとありがたいです。それだけでも非常に参考になります。なので取り急ぎ、すべてを話してください」
 「すべてをお話しするだけではだめなのですか」奈央の不安が募る。「ここはアメリカ本土なのですよね。わたしはいつ日本に帰れるのでしょうか。仕事もありますし、兄夫婦のことも心配です」
 西条はうつむいたまま黙っていた。誠実そうだが、もしかするとそれもすべて官僚の演技なのかもしれない。そう思った途端、恐怖が胸を突きあげてきた。しかし沈黙はなんの解決にもならなかった。意を決して西条が口を開いた。
 「ここは使用済み核燃料貯蔵庫を改造した部屋です。地下千三百メートルにつくられています。クリスのような宇宙人が将来的に新たに確保されたさいに収容する施設として去年設けられたものです」
 「千三百メートル……」奈央は絶句した。息苦しさが一気に増した。窓なんかあるわけがなかった。しかもよりによって核のごみの貯蔵施設だなんて。
 「理由があるのです。放射線を通さないのはもちろん、あらゆる電磁波を遮断する仕組みとなっています。光も音もすべてです。外から入ってくることもなければ、ここから外に出ていくこともない」
 「出ていくこともないって……」米国政府がなにを恐れているか、わかったような気がした。奈央の当惑を感じとり、西条は小さくかぶりを振った。彼にもどうしようもないことなのだ。
 あのとき奈央はクリスのなかに分け入り、意識体をつかんで自分のなかに引きずりこんだ。それが自分の内に潜んでいるのを奈央はいま、はっきりと感じとっていた。そもそもはるか遠くの星からたった一人でやって来た意識体は、ふつうの人間よりすこしだけ進化した自我を見つけだし、会いたがっていたふしがある。だから彼からすれば、わたしを連れていくのでなく、逆にわたしのなかに入りこむのは、一つの選択肢だったのかもしれない。だとすれば米国政府が地底深くに奈央を監禁しようというのも対処法としてはありうる。地球全体の安全保障を考えて。
 「ここで死ぬのを待つのかな」ぽつりと奈央はつぶやいた。もはや西条は口を閉ざしたままだった。
 でも待って。
 進化の末に肉体は不要になる。つまり意識は、死を必然とする肉体から離れて存在する。クリスはそう話していなかったか。だったらわたしの肉体が滅びたあと、そこから離れた意識体はどうなるのだろう。このシェルターはそれさえも封じこめることができるのだろうか。
 それまでに人類は我欲を捨てて新たな進化の道に踏みだすことができるだろうか。

 エピローグ
 8月2日6時30分
 東京都港区汐留
 本番二分前。
 松木は社屋前の広場で定位置に立ち、空を見あげた。
 気持のいい真っ青な夏空が広がっている。はるか南の海で台風が新たに発生した。どんなコースをたどるか注意が必要だが、とりあえずあと二、三日は全国的に晴天が広がりそうだった。きょうの気温は、関東内陸で三十五度を超えるところも出てきそうだ。熱中症に注意しないと。あれから一週間が過ぎたが、まだ遺体の処理でさえままならぬ状況だ。なにしろ数が多すぎる。この気温のせいで腐敗臭はひどいものだが、ずっと空気中に漂っているとそのうち慣れてしまった。嗅覚というのはおそろしい適応力だ。どんな環境でも生きつづけろと体が精神を叱咤しているようでもあった。
 東日本大震災とくらべて物的被害は目立たない。立ち入りが規制された区域があるわけでもない。問題は人的損失だ。職場の中枢をになっていた人々がごっそりいなくなってしまったところが多く、業務がストップしている。それが連鎖して経済が沈滞し、物流にも影響している。
 もっとも憂慮すべきは精神的な被害だ。多くの家庭で家族が失われ、完全に無人化した町もある。恋人や友人、同僚も奪われ、いまもって現実を理解できぬ人が多い。それもそうだろう。地球外生命体の襲撃という人類にとって前代未聞の事態によって引き起こされたのだから。それが人々の恐怖と無力感に拍車をかけているのだ。
 だからこそだ。
 いまからはじめないと。
 今回の事態は人類に大きな示唆をあたえた。松木はそう思うことにしている。これから先、人類は暮らし方を変えねばならない。愚かな生存競争に見切りをつけ、一つの星に生きる一体の生きものとして調和を図らねばなるまい。自然環境、地球そのものとの付き合い方を変える必要もあろう。宇宙のなかでの慎みとわきまえを失わないようにしないと。
 できないわけがない。
 遠い星で劇的な進化を遂げた意識体の力を借りずとも、じっくりと時間をかけ、何世代にもわたる努力をつづけることで、かならずや人類と他の生きもの、地球がバランスを取って暮らせるようになるはずだ。あの悲劇を体験した者ならだれでもそれがただしい道だと考えるだろう。
 だからいまからはじめるのだ。
 あのとき西条たちと話し合うだけのひまがなかったが、思いはおなじはずだ。そうだ。きょうあたり西条に電話してみよう。ほかにも気になることがあったのだ。奈央のことだ。あらためて感謝の気持ちを伝えたいのだが、あれからずっと連絡が取れずにいた。超能力はともかく、芯のしっかりしたすてきな人だった。そういえば自分の番組を見てくれていると言っていた。ありがたいことだ。彼女のようなまねはできないが、松木由貴には気象予報士としてできることがあった。自分のフィールドで全力を尽くせばいいのだ。紗英だってそれを望んでいるだろう。きっと喜んでくれるはずだ。
 本番一分前。
 松木はもう一度空を見あげ、気を引きしめた。
 (了)
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