第100話 ゼロリセット・システム社:2024年5月

文字数 487文字

(ゼロリセット計画の支援をするコンサルタントとして、ゼロリセット・システム社が設立される)
2024年5月。東京。ゼロリセット・システム社オフィス。

タスクフォースが解散したあとで、T商事出身のメンバーは再就職先を探す必要があった。結局、メンバーの7割は、今回のゼロリセット計画で、得られたノウハウを生かして、ゼロリセット計画を専門とするコンサルタントのゼロリセット・システム社を始めた。
T商事のゼロリセット計画の成果が出るには、1年くらいはかかるだろう。
しかし、非ジョブ型雇用をしている企業は、T商事の成果を確認する前に、ユニバーサル・ジェンダー計画に基づく、経済制裁を受ける問題が発生する。更に、大きなリスクは、UNGP(ビジネスと人権に関する指導原則)による取引停止である。そこで、非ジョブ型雇用を解消する手段として、ゼロリセット計画を採用する企業が出るだろうという読みである。
今のところ、ゼロリセット計画以上に、短期間に、企業の雇用組織を大幅に組み替えられる方法は見つかっていない。
昔の航空会社のように、時間をかけて、倒産させて、組み替えるところも出てくるかもしれない。
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